著者 : 宗田理
小学校六年生の明男は駅のホームにひとり佇んでいた。明日から始まる連休にどこかへ出かけるためではなく、「この世におさらばするため」駅にやってきたのだ…(「自殺同盟」)。ユーモア、サスペンス、伝奇…様々な技法を駆使して現代社会の抱える病巣を鋭くえぐる珠玉のミステリー短編集。
「ぼくらの七日間戦争」を戦った東中学校元1年2組の面々の前に、アメリカから木下という名の転校生がやってきた。UFOを呼べるという彼と、荒川の河川敷でまちあわせた英治たち15人。だが、そこで宇野と安永が消えてしまう。UFOの仕業か!?英治たちは、2人の大救出作戦を開始した。失踪事件の背後には、謎の宗教団体や埋蔵金伝説がー!?インチキな大人たちに鉄槌を与える、大好評「ぼくら」シリーズ第3弾。
明日から夏休みという日、東京下町にある中学校の1年2組男子全員が姿を消した。事故? 集団誘拐? じつは彼らは廃工場に立てこもり、ここを解放区として、大人たちへの“反乱”を起こしたのだった! 女子生徒たちとの奇想天外な大作戦に、本物の誘拐事件がからまり、大人たちは大混乱……息もつかせぬ大傑作エンタテインメント! ぼくらシリーズの大ベストセラー!
昭和20年8月7日、豊川海軍工廠はわずか26分間の爆撃によって壊滅、2500名を超える爆死者が出た。その中には、450名以上もの若い学徒が含まれていた。彼らはどう生き、どう死んだのか。当時地元の中学生だった著者が、貴重な証言や資料を集め、必死に生きようとした彼らの青春の日々を辿る。広島、長崎の原爆投下日にはさまれ、世に知られなかった大惨事を初めて明るみに出した重要な戦争記録、感動のノンフィクションノベル。 空の青 燃える空 黒い空 雲の涯 あとがき
あたしの名前は向井典子、13歳。母さんが、あたしを妊娠している時、父さんと別れたので、父親の顔は知らない。家では毎日、母さんにボコボコ殴られ、学校に行くと今度はクラスメイトにいじめられてばかり。だからいつも、校舎の屋上で一人で本を読んでいたんだけど、ある日、決心したんだ。みんなに復讐してやろうと。だって、あたしには、強い味方がいるんだぞ。文庫書下ろし。
平成の太平の世の中、人びとの欲望を満たすあらゆる商売があふれています。ところが、宣伝もしないし、電話帳にも載っていない、かといってマル暴関係でもないという「隠れ商売」がひっそりと、繁盛しているのです。あなたや、あなたの隣人の、人に言えない悩みや、ささやかな願いをかなえてくれるそんな商売ー元祖再生屋、元祖アリバイ屋、親切屋本舗、貸し婆屋…。さあ、あなたも本書の扉を開いて下さい。
玉井タマ子は葬儀社の経営で5人の子どもを育てた。双子の礼子と智子はもう18歳。二人で香港旅行を楽しむ。事件は帰国中の機内で起こった。ツアー参加のおばさんが、中国人から荷物を預かり、税関を通過したがそれを紛失。物は麻薬だ。怪しい人がおばさんの命を狙う…。そこで、旅の誼からタマ子と双子チームが国際無法組織に挑戦。鬼才の筆が冴える会心作。
ぼくは13歳。本当なら中学1年なんだけど学校には行ってない。だって、立派な一流の泥棒になるためには勉強なんか関係ないからね。前科2犯の父さんと結婚詐欺師の母さんがそう言ってた。今回ぼくらが挑むのは、全国からスゴ腕の怪盗が集まる泥棒競技会。昔、桃太郎が隠した宝物を探すんだ。でも父さん、この大会どこか怪しくない?母さん、ぼくらは大丈夫かな?文庫書下ろし。
「あなたの一生は楽しかった?」玉井葬儀社のタマ子社長は霊柩車に同乗し、棺に向かって話しかけた。遺体は知り合いのフジキ製薬創業者の未亡人。ところが、中から男性の声がして、背広姿の若者が現われたのだ。誰が遺体を摩り替えたのか。おばあさんはどこに消えたのか。莫大な遺産を狙う企みに、ゴッドマザーこと玉井タマ子と逞しい五人の子供が再び正義の挑戦。
玉井タマ子は12歳を頭に3歳まで、5人の子を抱えて未亡人に。スーパーはえぬきの夫が、社長の妾だった経理部長と心中?「そんな馬鹿な!」タマ子は胆っ玉母さんだ。「ファミリーが団結すれば、真相を暴けるし、どんな強敵も斃せる」と誓う。葬儀屋で生計を立てた。10年後、子どもらは成長。さて一家の社長撃滅大作戦とは?
父さんと2人暮らしの幹太の家に、見知らぬおばあさんがやって来た。掃除や洗濯はもちろん、おいしいご飯をつくってくれるし、いじめっ子のイノブタには熱いお灸をすえてくれるから、幹太は大歓迎。父さんが豊島園の遊園地に捨てて来ても、超能力ねこゴン太を連れてちゃんとご帰館。でも、優しくて賢いおばあさんをつけ狙う、とても悪いやつらが現れたんだ…。オリジナル文庫。
守屋勢と野田正樹、今西道也は小学校6年のファミコン仲間。今日もファミコンゲームをやりに正樹の家へ。だが、スイッチを入れたとたん、「地下鉄大手町駅で中年男性が刺殺される」というニュースが。10日前、地下鉄霞ケ関駅でOLが刺されたばかりなのに。警視庁捜査一課の刑事である努の父がこの事件の担当と知り、正樹の姉・佑子、友人の厚子とともに、少年たち“ファミコン探偵団”が活動を開始した。
13歳になったぼくは、前科二犯の父さんと結婚詐欺師の母さんに連れられて、一流の泥棒になるべく修行の旅に出た!ところが大変、抗争中のヤクザにおだてられて敵の親分さんのチワワを盗み出すはめになっちゃうし、ヘンな宗教団体には追いかけられるし、ぼくらの前途は多難。ぼくは立派な泥棒になれるだろうか?そして父さんはおじいちゃんの敵を討てるだろうか?