著者 : 宮部みゆき
今夜は眠れない今夜は眠れない
ある日突然、放浪の相場師と呼ばれた男から母に五億円が遺贈され、一家はばらばらに。僕の生まれは…、男の意図は…。家族の絆を取り戻すためサッカー少年の僕は真相を探りに乗り出した-。さわやかな長篇ミステリー。
レベル7(セブン)レベル7(セブン)
「レベル7まで行ったら、戻れない」謎の言葉を残して失踪した少女。腕に「Level7」と書き込まれ、見知らぬマンションで目覚めた男女。レベル7とは何か。少女はどこにいるのか。そして目覚めた男女は誰なのか-。謎が謎を呼び、衝撃の結末へと到る、大型新人会心のサスペンス。
東京(ウォ-タ-・フロント)殺人暮色東京(ウォ-タ-・フロント)殺人暮色
八木沢順(13歳)が父・道雄と二人だけの生活をはじめたのは、ウォーター・フロントとして注目を集める隅田川と荒川にはさまれた土地だった。道雄は警視庁捜査一課の刑事。そのころ町内では、“ある家でひと殺しがあった”という噂で持ち切りだった。はたして、荒川でバラバラ死体の一部が発見され…。さわやかな筆致で抉る現代社会の奇怪な深淵、サスペンスと、ほのぼのとした情感とを見事に融合させた新感覚の本格推理秀作。『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞した新鋭が、満を持して書き下ろした受賞第一作。
魔術はささやく魔術はささやく
最初の女性はマンションの屋上から飛び降りた。次の女性は地下鉄に飛び込み、三番目はタクシーの前に…。誰にも気づかれずに仕組まれた三つの事件。魔の手は四人目に迫る。だが逮捕されたタクシー運転手の甥・守は、知らず知らずに伏せられたカードをめくり始めていた。-見事な構成、卓抜な文章力、生き生きとした人物像、爽やかな読後感。ページを繰る楽しさを選考委員に絶賛された話題の第2回日本推理サスペンス大賞受賞作。