小説むすび | 著者 : 小島環

著者 : 小島環

星の落ちる島星の落ちる島

出版社

二見書房

発売日

2021年8月26日 発売

潮流に守られし「天神島」に赤髪碧眼の女領主アナスタシアが降り立つ 運命に引き寄せられ天神島にやってきた義賊・王義英と相棒の黒猫・夜風 権力者たちの争いと大陸の思惑のなか策謀と混乱に呑み込まれる天神島 かつては黄金の治世と呼ばれながらも、今は侵略と動乱に揺れる大陸。 「彗星王」として名を馳せていた義賊の王義英と、相棒の黒猫・夜風は、裕福な者たちの屋敷に忍び込んでは財産を盗みだし、暮らしに苦しむ民たちに配っていた。 しかし、ある日、企てに嵌まってしまい逃れるために船に乗りこむことになった。 その船には赤髪・碧眼の女性アナスタシアも乗っていた。 彼女が暴漢に襲われたところを救った義英。 聞けば、アナスタシアは島国である天神島の領主になりにいくという。 しかし島は、領主不在の間に権力者二人によって島を二分する争いが起きかねない状態だった。 島の無辜の民たちのため、アナスタシアの補佐を買って出る義英だったが、次々に島内で起こる事件の数々に巻き込まれていくーー 義賊と領主、二人が織りなす、中華ファンタジー活劇開幕!

泣き娘泣き娘

著者

小島環

出版社

集英社

発売日

2020年10月5日 発売

少年は“哭女"として、今日も葬儀で涙を流す。 舞台は中国、唐の時代。ひとの葬儀で女装をして泣くことを生業とする少年の苦悩と成長、そして年上の貴族青年・青蘭との奇跡のような友情を描く、歴史青春ミステリ小説。 哭女ーー雇われて葬式で泣くことを生業とする女性のこと(中国や朝鮮半島、またヨーロッパなどでも実在する職業である)。 舞台は唐代の中国、神都随一と噂される哭女の“泪飛"は葬式に引っ張りだこ。葬儀では涙を絶やすことは許されない。そこで盛大に涙し故人の功績を称え謳うことが家の格を表すため、いい家柄の葬儀では優秀な哭女が雇われるのだ。しかし泪飛にはある重大な秘密があった。それは周旋屋の老婆・右聴と泪飛だけが知る事実ーー泪飛は少年なのだ。 泪飛と名を語り女性の姿で葬儀に出る燕飛は、不審な死を迎えた夫婦や世間を騒がせる義賊らの謎と出会い、その真相に迫る。さまざまな境遇の人びとと接することで、燕飛が手にしたこの世の理とは。 女装姿で哭女を続けなければいけない少年の苦悩と成長、そして年上の貴族青年・青蘭との奇跡のような友情を描く。新時代の旗手が放つ歴史青春ミステリ小説! 【著者略歴】 小島環(こじま・たまき) 1985年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科卒業。2011年「美しき豹と、黄河の花嫁」が第2回『このライトノベルがすごい!』大賞で2次選考を通過。13年同作が西尾 嘉泰(にしお よしやす)名義で青松書院より刊行。14年「三皇の琴 天地を鳴動さす」で第9回小説現代長編新人賞を受賞。15年同作を改題した単行本『小旋風の夢絃』でデビュー。他の著書に『囚われの盤』。

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