小説むすび | 著者 : 小澤身和子

著者 : 小澤身和子

ベル・ジャーベル・ジャー

川上未映子さん、大絶賛!! 「新訳『ベル・ジャー』は凄い本だ。生きるだけで必死なのに、なぜ人は物語を読むのか。その答えが、結晶のきらめきと、息をのむ密度で書かれている。〈地獄の季節(シーズン)〉は、こんなにもカラフルで輝いて滑稽で切なくて悲しくて強い。すべての人に贈りたい最高の一冊。」 * わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇もーー。 ピュリツァー賞受賞の天才詩人が書き残した伝説的長編小説、20年ぶりの新訳。 優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、 夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、 空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。 そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。 世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、 英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。 海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾! たちまち4刷! * エスターの懊悩がみぞおちに入り込んで、痛いけど嬉しかった ーーAマッソ 加納愛子 この個人的な小説は、個人が生きた時代を痛いほどの率直さと繊細さで抉り出した作品でもある。 ーーブレイディみかこ 刊行から60年、米Z世代の間で再び必読書に。 未来への絶望が蔓延する社会に、切ない希望を与える一冊。 ーー竹田ダニエル 何にでも成れるはずなのに 何にもなれやしない その絶望の生々しさに呑まれそうになる。 それでも損なわれない繊細さと高潔さ 彼女と私たちは地続きの場所にいる ーー宇垣美里

彼女の体とその他の断片彼女の体とその他の断片

首にリボンを巻いている妻の秘密、 セックスをリストにしながら迎える終末、 食べられない手術を受けた私の体、 消えゆく女たちが憑く先は……。 ニューヨーク・タイムズ「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家の15作」、全米批評家協会賞、シャーリイ・ジャクスン賞、ラムダ賞(レズビアン文学部門)他受賞、いまもっとも注目を浴びる作家を、最高の翻訳家たちが初紹介! 大胆奔放な想像力と緻密なストーリーテーリングで「身体」を書き換える新しい文学、クィアでストレンジな全8篇収録のデビュー短篇集。 「マチャドの言葉は、女たちの記憶と飢え、そして欲望に、ありのままのかたちを与えた」 カレン・ラッセル 「消えゆく女たちと世界の終わり、すべてを手に入れてもなお多くを求める男たちの物語が、飽くなき想像力とたぐいまれな声によって美しく束ねられている」 ロクサーヌ・ゲイ 「巧妙に散りばめられた言葉や断片的な物語が、最終的にパズルのようにはまって大きな物語を作り上げているとわかった時の快感たるやない。訳していると胸が高鳴り、何度も手を止めた。ホラー、SF、リアリズム…ジャンルを越えて描かれる主体性を求める女性の物語は、私たちみんなの物語」 小澤身和子 「マチャドの言葉は、一語一語に肉体がある。だからおとぎ話めいているのに、とても生々しい。見知らぬ女たちの物語が、気づくと自分の物語に連なっている。そこがすばらしく、そして怖い」 岸本佐知子 「人間はいくつもの時間軸とルールを同時に生きている。たとえば、社会の一員としての、愛する人との、自分自身との。時にそれらは相いれず、衝突を起こし、正しさなどどこかに消えてしまう。でも、そうやって交差することでしか生まれない喜びや瞬間もある。マチャドの物語を読むと、その途方もない感覚を思い出す」 松田青子 「『女性や非白人やクィアな人々にとって、書くことはそれじたい政治的なアクティヴィズムだ』とマチャドは言う。そして、政治的であることと芸術的であることは両立する、とも。マチャドの作品は、それをなにより見事に体現しながら『男だけの世界』の景色を書き換えていく」 小澤英実

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