著者 : 小路幸也
たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 宇部家の五人姉弟の末っ子・禄朗は、十四歳年下の元オリンピック選手・ユイと婚約したばかり。〈たいやき波平〉の店主として働きながら、休日はアンパイアとして活躍する大の野球好き。 結婚を目前に、禄朗はユイに自分の秘密を打ち明ける。それは「人がその言葉に込めた嘘がわかる」ということだった。 偽名を使う女性、週末の予定を偽る甥っ子。 特別な力のせいで、禄朗は商店街の様々な事件に気付いてしまい、 巻き込まれてしまう。 さらに、高校球児として活躍していた際、 「ある事件」で揉めたアンパイアとの因縁も……? ■著者プロフィール 小路幸也(しょうじ・ゆきや) 1961年北海道生まれ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し、デビュー。著書に累計100万部を突破した『東京バンドワゴン』シリーズ、『カレンダーボーイ』『COW HOUSE』『ピースメーカー』『東京公園』など多数。
働くってことは、生きるってことだ。 「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る、 高校生たちが大人の階段を上る青春群像。 〈カラオケdondon〉の奥まった一室。そこはお客に貸さない部屋。通称〈バイト・クラブ〉のための部室だ。 ここの部員になるための資格は、【高校生の身の上で「暮らし」のためにバイトをしていること】。 ファミレスにガソリンスタンド、バッティングセンターなどなど。稼いだお金の使い途は学費だったり生活費だったり、将来のためだったり。 お金はなくても、ここには私たちなりの「青春」がある。 でもある日、そんな日常を一変させるような事件が起こるーー。
小樽の高級料亭旅館“銀の鰊亭”で起こった火事騒動を機に警察を辞め、探偵事務所を始めた磯貝公太。“鰊亭”で知り合った大学生・桂沢光や、その叔母・青河文たちの協力もあり、順調に仕事をこなしていた。ある日、文を通じて、有名な俳優の同級生から人を捜してほしいとの依頼があった。北海道知事の特別秘書だった姉が、仕事を辞めてから行方不明だという。調査を開始した磯貝だが、あまりに手がかりが少なく…。
人気アイドルグループ“カラーナンバー7”の新曲を研人が手がけることに。なぜか堀田家にメンバーが来て作業を進めるという流れで…。浮足立つなか“東京バンドワゴン”の隣地への“クリエイターズ・ビレッジ”の準備は進んでいく。そして、夏に迫る堀田家の新たな生命の誕生や結婚式!今年も堀田家は賑やかで温かで、「LOVE」に包まれている。人気シリーズ待望の第19弾!
住むと幸せになれる不思議な場所? 三十年居つく教授、空手の有段者、DV夫から逃げたシングルマザー。 「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る! ワケあり住人と強面の管理人で繰り広げられる心温まる人間ドラマ! 逃げて辿り着いたその〈場所〉が守ってくれる 小説家になった羽見晃が入居を決めたのは、墨田区鐘ヶ淵にある築六十年、二階建ての〈マンション フォンティーヌ〉だった。真っ白いアーチの入口、中庭には噴水と少女像、花壇もあって、フランスにありそうな建物。管理人嶌谷さんの腕には本物の入れ墨があったり、大家のリアーヌさんは七十八歳のフランス人だったり色々変わっている。三十年もいる教授や生まれた国を追われたハーフの男性とかワケありな人が多く住んでいるけれど、みんな優しくて仲がいい。ガーデンパーティ中、三号室の三科さんが元DV夫から追われていることを知り、住人たちで役割分担をして守ることに。でも同時に、思わぬ人物がマンションを訪れていて……。
東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。 昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。 そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。 建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。 その暮らしに、様々な事件と変化が……。 ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説
まひろの家族事情は、ちょっと複雑。実の両親は幼い頃に離婚。父親は再婚した母親とともに事故で死亡。義母の妹に引き取られるも、彼女が結婚した相手の転勤で北海道へ行くことになるが、高校卒業間近だったので、同行せず、新しい父親の母が住む家に引っ越すことになった。 義理の祖母となった三原伽羅は、詩人で小説家で画家で、女優だったうこともある多才な女性。 彼女が住む東京の下町にある古い洋館には、新進の芸術家、建築家志望の学生、バーを営む歌手の女性といった個性的な面々が住んでいる。 新しい環境の中、ユニークな同居人たちとともに暮らすまひろの日常を描く。 ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説。
古きを愛し、新しきを迎え入れる、あるがままに。堀田家の暮らす下町に“日英テレビ”のロケ隊がやってくる!?そして迎える、“大引っ越し大会”。そんな慌ただしい日々に飛び込んでくるのは、かつて閉店したお店の謎や、突然の放火疑惑、思いがけない人生の悩みに、大事な家族のメンバーとの別れ…。巡る時代を共にしてきたご近所の仲間たちと、改めて「LOVE」を分かち合う。人気シリーズ待望の第18弾!
豊臣秀吉に仕えた武将の家系に遺されていた一枚の絵。そこに描かれている肖像画とうり二つの女性が語り始めた。この絵を描いたのは、後世に明智光秀と呼ばれた人物だと。そして…かつて美濃の国と尾張の国の境目、木曽川の支流である二似見川のほとりにあった“いよの国”。その豊かで閉ざされた地には、争いがなく穏やかで豊かな“素晴らしき国”を造るための礎となる人材が育てられていた。そこで育った、智慧と力と様々な能力に長けた者たちは、“素晴らしき国”を実現できそうな、国を治める強い力を持った者の元に送り込まれ、その手助けをする。たとえば、織田信長に嫁いだ女や明智光秀のようにー。
田町家が取り壊され増谷家・会沢家として生まれ変わろうとするなか、ついに“かふぇ あさん”の夜営業が始まる。見慣れないお客さんとともに、不思議な事件も舞い込み…。そして、藍子とマードックのイギリス生活にも大きな転機が。さまざまな変化や初めての試みに、堀田家は「LOVE」を胸に挑んでいく。人気シリーズ待望の第17弾!
たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 新米カメラマンの樹里が働くのは、商店街に昔からある<久坂寫眞館>。 店主の重はカメラマンの腕がいいはずなのに、写真を撮ろうとしない。それもそのはず、重が撮影をすると、<奇妙なもの>が写真に写り込んでしまうというのだ。 写り込んでいるのが「過去」のものだとわかったことがきっかけで、昔の花咲小路商店街にタイムスリップしてしまった二人。 若かれしセイさんの力を借りて、謎に包まれたままの火事の真相を探ろうとするが、そこには大きな秘密が隠されていてーー 累計15万部突破の大人気「花咲小路」シリーズ第7弾!
明日に挙式を控えた、信用金庫勤めの井東春香と、パン屋の息子でデザイナーの細井真平。ごくごく普通に暮らす二人が、偶然の出会いから愛を育み夫婦になる。家族で過ごす最後の夜、春香の両親と弟、そして祖母には、それぞれに伝えたい想いがあった。一方、新しい家族を迎える細井家でも、実の母を早くに亡くした真平に、今だからこそ話しておきたいことがあり…。結婚前夜を、当人たちとその家族の視点から紡ぐ感動の物語。
「祈りなんていう非科学的なものが、誰かを救うこともあるんです」 昭和五十二年。元刑事・蓑島周平と元医者・花の夫婦の駐在生活も三年経ち、すっかり村の一員に。だが相変わらず雉子宮には、事件の種はつきないようでーー。 冬 水曜日の雪解けは、勘当者 病気で倒れた村長さん。そこに勘当された娘が戻ってきた! 春 月曜日の来訪者は、スキャンダル 世間が芸能スキャンダルに沸く中、村に自称小説家の男が表れて…… 夏 日曜日の幽霊は、放浪者 山で度々起きるお化け騒ぎ。その悲しき真相は…… 秋 木曜日の謎は、埋蔵金 村に埋蔵金発掘のテレビが! でもそこにはとんでもないものが埋まっていた……。 家族の絆と人の優しさが胸を打つ。「東京バンドワゴン」シリーズ著者による大好評短編シリーズ第三弾。
研人のバンド“TOKYO BANDWAGON”がイギリスでアルバムのレコーディングを行うことに。我南人の引率で、藍子とマードックが暮らす家を訪れた一行。しかし、滞在中にマードックの姿が消えて…。東京の堀田家と現地の仲間たち総動員で、不可解な「誘拐」と「美術品盗難」の真相に迫る!「東京バンドワゴン」シリーズ第16弾にして番外長編!
小田原を抜けてしばらく経った頃、国道沿いに元プロレスラーが営む「ルート517」という店が見えてくる。 ドライブインというより、大衆食堂というのにピッタリなため、「国道食堂」という名もある。 この店の食事は、どれも美味しいが、ちょっと変わっているのは、プロレスのリングがあること。 さまざまな人々が集うこの店には、偶然か運命のいたずらか、とんでもないことが起きることがあって……。 好調シリーズの続篇刊行! CONTENTS 黒岩蘭子 三十三歳 トラックドライバー 加藤和美 三十八歳 保険外交員 池野美智 三十四歳 総合商社徳萬 アグリビジネス部一課マネージャー 高幡しずか 三十六歳 ネイチャーフォトグラファー 賀川みさ子 七十一歳 〈国道食堂〉従業員 賀川ふさ子 七十一歳 〈国道食堂〉従業員 鈴木みのり 二十四歳 株式会社日番印刷 インハウスデザイナー 桜川順子 三十六歳 巡査部長 武蔵野警察署大尽稲荷前駐在所 育休中 小村美也 十七歳 治畑市立東第一高校三年 久田亜由 二十七歳 株式会社ニッタ 機器オペレーター 夏川伊久美 六十九歳 元女優 有宮波乃 三十四歳 茶道講師 高幡しずか 三十六歳 ネイチャーフォトグラファー 黒岩蘭子 三十三歳 トラックドライバー 二方将二 二十九歳 マンキュラスホテル東京 料飲部企画課ディレクター 二方一(将一) 三十四歳 俳優 本橋十一 五十八歳 〈国道食堂〉店主(元プロレスラー) 黒岩蘭子 三十三歳 トラックドライバー
四世代が同居する堀田家には、今日も不思議な事件が舞い込む。伝説の作家のアトリエに潜む秘密、紺に届いた盗作を訴える手紙、古本を定期的に買っては店に置いていくミステリアスな少女、藤島とパートナーになった美登里につきまとう過去の亡霊ー。バンドワゴンの面々は「LOVE」という強い絆を持って立ち向かう。人気シリーズ待望の第15弾!
平凡で幸せな家庭に育ちながらも、突然の交通事故で両親を一度に失ってしまった、稲野朗・昭・幸の三兄弟。そんな彼らを助けるべく、ほとんど面識がなかった母方の祖母が家にやってくる。その暮らしの中で兄弟たちは、祖母と母の不仲の理由や父の出生の秘密など、これまで知らなかった家族の裏側を少しずつ知っていくのだが…。中・高・大学生の三兄弟の成長と、家族の絆を描いた、感涙必至のハートフルストーリー。
港町を見下ろす高台にある高級料亭旅館“銀の鰊亭”。一年前の火事で当主とその妻は焼死。二人を助けようと燃え盛る炎の中に飛び込んだ娘の文は怪我を負い、記憶を失った。ところが、その火事の現場には身元不明の焼死体もあったー。あの火事は“事故”なのか“事件”なのか?文の甥・光は刑事の磯貝とその真相を追うことになるのだが…。