著者 : 尹梨修
世子のもとを去ったラオン。だが、府院君が放った魔の手がラオンに迫る…!理想の国づくりのために意志をつらぬく世子は、自らの身を挺した策に出る。やがて世子崩御のしらせに、国中が深い悲しみに染まるが…!「世子様が月になるのなら、わたくしは…わたくしは、世子様のおそばに漂う雲になります」誰もが自分らしく生き、子どもも老人も安心して暮らせる国を作るために世直しを図った世子とラオンがたどり着いた未来とは!?大長篇恋愛宮廷絵巻、これにて完結。
ホン・ラオンにつきまとう礼曹参議キム・ユンソンの行動の裏には、世子へのとある陰謀が関係していた…!?そうとは知らず、街で偶然会ったユンソンの贈り物選びに付き合うラオン。が、そこへ暴漢が!「もう二度と、僕の目の届かないところにお前を行かせない」まるで愛の告白のような世子の言葉に胸が高鳴るラオン!熱いくちづけを受けながらも、自分が女であることを気づかれまいとする。だが、清のソヤン姫から、世子はラオンが女だと気づいていると知らされて…!?
温室の花の君様は世子だった!宦官として仕える男装の少女ホン・ラオンは、“くちづけ”までした世子との距離感に思い悩む。そんなある日、ラオンは言われるがまま世子と一夜をともにするが、翌朝に大寝坊ー!?ひさしぶりに資善堂に帰ってきた、頼りにしているキム兄貴ことビョンヨンの沐浴姿にドキドキしたり…。「女人の身で、どうして宦官になったのです?」ラオンの正体に気づいた男・ユンソンが出現。ラオンをめぐる世子とビョンヨンのときめきトライアングルに異変あり!?
美しい少年ホン・ラオンは、病弱な妹と母親のために、金になることならなんでもすると評判。なかでも恋愛相談は街の男たちに大人気で、身分の高い方々の恋文の代筆もお手のものだ。見た目も美しく筆も弁も立つラオンには、だが秘密があった。実は、男装の少女なのだ!ある日、身分違いの女性への恋文の代筆のせいで、その女性と会うことになったラオン。けれどそこにやってきたのはなぜか男。しかもその男の正体は…!?やがて妹のために大金が必要となったラオンは、謎の老人に誘われるがまま報酬目当てで、宮廷に仕えることになるのだが…。