著者 : 山本みと
ゾーイは事故死した姉夫婦の双子を引き取り、 とある大富豪の屋敷で住み込みの家政婦の職を得た。 そんな折、親友の娘の手術にかかる治療費をなんとか集めたくて、 主の留守中に屋敷でチャリティパーティを開くことに。 そこに現れた彫りの深い顔の男性を見て、ゾーイはどきりとする。 実際に会うのは初めてだけれど、 あのハンサムな男性こそ、主のイサンドロ! イサンドロは留守中に勝手にパーティが開かれていて唖然とした。 その中心人物は新しい家政婦でーーああ、彼女はなんと若く美しいのだろう。 家政婦失格だが、彼女を愛人にしたい……。 人気、実力ともにトップクラスに君臨する、スター作家キム・ローレンス。彼女が得意とする、ピュアなヒロインと傲慢なヒーローの織りなす波瀾の恋物語をご堪能ください。
甘いキスのあとで夫は囁いた。 僕を愛したりしないでくれ、と。 名門コンティ家の御曹司ルカと私が便宜結婚さえすれば、 父の会社も家族も救われ、すべては丸く収まるのよ。 ソフィアは呪文のように何度も自分にそう言い聞かせた。 じつはルカは10年前、ソフィアが純潔を捧げた相手。 そして彼女をベッドに置き去りにしたまま 別の女性のもとへ消えた、とんでもない放蕩者なのだ。 事務的な結婚式を挙げ、披露宴が始まってすぐに、 ソフィアは夫の姿が見えないことに気づいて動揺する。 しかも、ルカが女性と一緒にいるところにでくわして……。 『大富豪の秘密の愛し子』に続く、名門コンティ家の兄弟が織りなすドラマティックな恋愛模様をお楽しみください。一族きってのプレイボーイ、ルカが長年隠し続けてきた秘密が明らかに……。
イタリア人富豪との夢の一夜。 7年後、それは悪夢に変わった。 二十歳のアレクシスはイタリアへ一人旅に出かけ、 そこで運命的な出会いを果たす。名門コンティ一族の長男で、 圧倒的なオーラを放つレアンドロに心を奪われてしまったのだ。 住む世界が違うと知りながら、アレクシスは誘惑に抗えず、 彼と一夜をともにする。まさか妊娠するとも知らずに。 7年後、貧しいアレクシスは事故に遭い、密かに産んだ娘の身を 案じて、真実をレアンドロに告げようとイタリアへ飛んだ。 だが、屋敷では折しも彼の婚約パーティが佳境を迎えていた。 残酷な言葉が響いた。「僕の子か? どうせ金目当てだろう」 人気急上昇中の作家タラ・パミーが、王道のシークレットベビーをドラマティックに描きます。悩んだ末に、ヒーローとの子を一人で育てる決意をしたヒロインでしたが、事態は望まぬ方向へ……。
二人が結婚しなければ、牧場を競売にかけるーー そうお互いのおじに遺言を残された、ジリアンとセオドア。 幼いころから知っているセオドアを慕ってはいたけれど、 ジリアンには彼との結婚を素直に喜べない事情があった。 彼女には、暴行されかけた過去があったのだ。しかも二度も。 一度目は15歳のときに。次は16歳のときに。 そのときのトラウマのせいで、どうしても男性を恐れてしまう。 しかも、犯人のひとりが出所し、過去を吹聴し始めたせいで、 セオドアにも白い目で見られている気がして……。
重い病気の母と妹との生活を支えるため、3つの仕事を掛け持ちするルビーが働く店にある晩、ハンサムで名高いギリシア大富豪アレスが現れた。そして容易になびかない彼女が珍しいのか、熱心に自宅に誘う。お金持ちの甘い言葉にだまされてはだめよ。でもアレスの低い声を聞いただけで体に電流が走り、ルビーは一夜だけと言い聞かせ、彼にバージンを捧げた…。やがて身ごもった彼女に、アレスはしかし言い放つ。「金なら出すが愛は与えられない」
これは周到に計画された、私への残酷な仕打ち? 一族が代々暮らしてきた広大な屋敷を買い取ったのが、 かつて愛を捧げた恋人ローハンだと知り、シャーロットは打ちのめされた。 兄が川で亡くなったあと、母は心を病み、 一緒にいたローハンは責任を感じて町を出た。 そして、シャーロットは秘密を抱えたまま兄の友人と結婚した。 やがて父が投資に失敗。夫も亡くなり、屋敷を売らざるを得なくなった。 そんな辛い日々の中、息子のクリスだけが心の支えだった。 シャーロットは怖かった。暴力的だった亡夫との結婚生活よりも、 ローハンに、クリスの父親は自分だと知られることが……。 ヒロインが別の男性と結婚した事情を知る由もなく、彼女が心変わりしたと信じこんでいたヒーロー。しかし、ヒロインの息子をひと目見て我が子と気づき……。ベテラン作家マーガレット・ウェイが描く、波瀾に満ちた再会劇をお楽しみください。
前世代的な父親に厳しく躾けられた、修道院育ちのチェシー。 億万長者ロッコに求婚され、夢見心地だったが、 すぐに自分が内気で、言いなりになるから選ばれただけと気づく。 端整な美貌と巧みな話術で、ロッコは常に人の輪の中心にいた。 煌びやかな女性たちに囲まれる、自分とは不釣り合いな華麗な夫。 心と、愛が悲鳴をあげて……チェシーは行方をくらませたのだ。 だが、半年後、チェシーはロッコの車のなかにいた。 見つけだした夫に連れ戻されながら、彼女は怯えていた。 ただ跡継ぎを身ごもるためだけに過ごす、これからの日々に。
ベルはエーゲ海の島国オリンピオスに飛び、古城を訪ねた。そこに城主アダムの怒りを買ったベルの父が投獄されているのだ。残酷な事故で一瞬にして美貌と妻を失ったアダムは、悲嘆のあまり城に引きこもり、荒んだ生活を送っているという。病気の父のため、身代わりの囚人になると申し出たベルに、彼は冷酷に告げた。愛人になるなら父親を解放してやろうと。近く公の場に出るとき、自分の醜悪さを和らげる美女が必要だと。ベルは震えながらも彼の黒い瞳に澄んだ光があるのを見て取り、魅入られたように自らこの野獣の生け贄になることを決意した。
悪名高いプレイボーイに、 無垢な心は盗まれて……。 「政略結婚ですか?」「ルイス王子はいつプロポーズを?」 大混乱のなか力強い腕で高級車に押しこまれたサブリナは、 救い主の顔を見て驚いた。隣国の皇太子ルイスの弟、セブーー あまたの女性と浮き名を流す“王家の黒い羊”だったからだ。 さらに驚くことに、彼はいきなりサブリナの唇を奪った。 生まれて初めて感じた甘いおののきに戸惑いながらも、 祖国のために政略結婚を受け入れた彼女は夢想だにしなかった。 品行方正なルイスが恋人と駆け落ちして結婚式に現れず、 代わりにセブと結婚させられることになろうとは。 あまりにも魅惑的なセブとの愛なき結婚生活に苦悩するサブリナ。父王に疎まれて育ったあげく突如として王位継承者となったセブは公務に忙殺され、夫婦の溝は深まるばかりで……。人気作家が王室の光と闇を流麗に描く、ドラマチックなロイヤル・ロマンスです!
“失われた愛”を取り戻したら、 あなたを永遠に失いそうで……。 祖母とふたり、世を忍んで暮らすガブリエラのもとに客が訪れた。 アレックス・ディ・シオーネ──美貌の大富豪は、病床の祖父のため ドーロ王家に伝わる幻の絵画を手に入れたいのだという。 実はガブリエラの祖母は国外追放されたイゾラ・ドーロの女王で、 ガブリエラも幼い頃からその噂は聞いていた。 すると祖母はおもむろに絵の存在を認め、アレックスと一緒に 故国へ戻り、宮殿内を捜してみるようガブリエラに命じた。 だが、地味な“本の虫”の初めての冒険は漕ぎだしてすぐ頓挫する。 彼の魅力の虜になり、あろうことかキスに応じてしまったのだ! 作家競作8部作でお届けしてきました〈ディ・シオーネの宝石たち〉最終話を飾るのは人気のメイシー・イエーツ。ふたたび集められた8つの宝が、知られざる愛の物語を甦らせます。感動のフィナーレ!
7年前に起きた悲劇のせいで長らく引きこもっていたナタリアは、最愛の祖父がかつて手放した家宝の詩集を取り戻すため、勇気を振り絞ってギリシアへ飛んだ。だが、詩集の持ち主の億万長者アンゲロスと対面するなり、彼の幼い娘のナニー志願者と決めつけられ、雇われてしまう。正体を偽ったまま屋敷で暮らし始めたナタリアは、娘にも冷淡で人を寄せつけようとしないアンゲロスにしだいに惹かれていく。ある嵐の夜、ついに彼女は想いを抑えきれず彼の胸に飛びこむが、もう誰も愛さないと、にべもなくはねつけられて…。
私の宝物を目の前でかすめ取った盗人に、 なぜ心まで盗まれてしまったの? PR会社を経営するビアンカは、病に臥す祖父から 家宝のブレスレットを取り戻してほしいと懇願された。 ところが、オークションに出品されていたその品は、 彼女が落札する寸前に高値をつけた人物に競り落とされてしまう。 リーヴ・ドラグノフ──ビアンカの兄の仇敵である大富豪に。 ニューヨークの社交界入りを狙う野心家の彼は、 ビアンカの弱点を見て取り、屈辱的な交換条件を持ちかけてきた。 3カ月間彼の婚約者のふりをすればブレスレットは譲る、と。 承諾したビアンカは、早速彼から責め苦のようなキスを受け……。 イタリアの名門ディ・シオーネ家の秘宝が呼びよせる奇跡のロマンスを描いたシリーズ〈ディ・シオーネの宝石たち〉第3話をお届けします。大富豪リーヴがビアンカに近づいた哀しい理由とは……?
一家の破産を救うため、父の言うなりで婚約したエヴァは、今夜、豪華な婚約披露宴の主役を務めながらも心は塞いでいた。宴もたけなわの頃、突如夜空から1機のヘリが降り立った。ザッケオ・ジョルダーノ! エヴァは思わず目を疑った。元婚約者の彼はある事件を起こして、投獄されたはず。どよめく招待客を前に、ザッケオは顔色一つ変えず言い放った。「僕は君の父親に嵌められて投獄された。今度は君に父親の罪を償うため、僕の妻になってもらう」言葉を失ったエヴァを抱き抱え、ザッケオは会場から飛び去った。
エヴァは旅先のパリで幼なじみのフリンと7年ぶりに再会した。屋敷の使用人の息子だった彼は実業家として大成功し、今や女性たちの理想そのものの、魅力的な男性に変貌していた。恋に落ちたエヴァは彼にプロポーズされ、有頂天になる。私はなんて幸せなの。父とは正反対の伴侶と巡りあえるなんて。家族を出世の道具にした亡父を、エヴァは今も憎んでいるのだ。フリンのために着飾り、パーティを開いては客をもてなす毎日。ふと、彼女は気づく。夫はなぜ、ただの一度も“愛している”と言ってくれないのだろう。私は彼に…愛されているの?