小説むすび | 著者 : 山本やよい

著者 : 山本やよい

名前をなくした貴公子名前をなくした貴公子

過去をなくした美貌の貴公子を巡る、 煌びやかなダイナミック・リージェンシー! アマンダは見慣れない部屋のベッドで目を覚ました。 隣には緑色の瞳をした長身の見知らぬ男性が横たわっている。 うっとりするほどハンサムなその男性は笑みを浮かべ、 こちらに身を乗りだしてきたーー。いったい、何が起こったの? アマンダはびっくりしてベッドから落ちた瞬間、すべてを悟った。 この美しい男性と乗り合わせた馬車が横倒しになって 地面に激突したとき、彼はわたしを抱き締めてくれていた……。 大変! そのまま気絶したわたしたちは、夫婦と勘違いされたのだわ。 評判に傷がつくことを恐れ、アマンダは男性の妻を装い、 宿を出ようとした。ところがーー彼は記憶喪失に陥っていたのだ! Jと刻まれた金の指輪をはめた、優美な物腰の男性をジェイと名づけ、仕事を見つけてあげたヒロイン。ある日ジェイは、彼女に劣情を抱く男が襲いかかり間一髪のところを助けようとして頭を殴られた拍子に記憶を取り戻しますがーーその正体は驚くべきものでした!

浜辺に舞い降りた貴婦人と浜辺に舞い降りた貴婦人と

傷ついた魂の癒しと再生を描く、メアリ・バログの新シリーズ〈サバイバーズ・クラブ〉始動!  初春のある日、トレンサム卿ヒューゴ・イームズはコーンウォールの海岸近くにあるスタンブルック公爵の屋敷で、年に一度の〈サバイバーズ・クラブ〉の集いの時間を楽しんでいた。〈サバイバーズ・クラブ〉はかつてナポレオン戦争をともに戦った元士官たちの集まりで、彼らは深い絆で結ばれていた。  朝食後に海岸へ散歩に出かけたヒューゴは、岩場で転倒して動けずにいた美しい貴婦人グウェンドレンを助ける。彼女は友人宅に滞在していたのだが、怪我が治るまで動かしてはならないという医者の指示により、運び込まれたスタンブルック邸に留まることになった。  軍隊では貴族と平民とのあいだに時として諍いがあったため、新興富裕層だが平民であるヒューゴは、貴族の女性など鼻持ちならないと思い込んでいた。それゆえ、はじめは反発しあっていた二人だったが、共に時間を過ごすうち、どうしようもなく惹かれ合ってゆき……。

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