小説むすび | 著者 : 川上未映子

著者 : 川上未映子

夏物語夏物語

出版社

文藝春秋

発売日

2019年7月11日 発売

毎日出版文化賞 芸術部門受賞 2020年 本屋大賞ノミネートの話題作 パートナーなしの妊娠、出産を目指す夏子のまえに現れた、 精子提供で生まれ「父の顔」を知らない逢沢潤ーー 生命の意味をめぐる真摯な問いを、切ない詩情と 泣き笑いに満ちた極上の筆致で描く、21世紀の世界文学! 世界25ヵ国で翻訳。米TIME誌が選ぶ 2020年ベスト小説10冊、米New York Timesが選ぶ今年の100冊に選ばれるなど絶賛の嵐に包まれ、いま世界が最も注目する作家、川上未映子の圧倒的長編! * * * * * * 生まれることに自己決定はない。だが産むことには自己決定がある。 この目も眩むような非対称を、どうやって埋めればよいのか? 母になる女たちは、この暗渠をどうやって越したのか? どうすれば、そんな無謀で勝手な選択ができるのか? 作者は、「産むこと」の自己決定とは何か? という、怖ろしい問い、だが、 これまでほとんどの産んだ者たちがスルーしてきた問いに、正面から立ち向かう。 --上野千鶴子(「文藝」秋季号) 笑橋で今日も生きる巻子の、物語終盤での言葉に、誰もが泣くだろう。(中略) この作品は間違いなく傑作である。 --岸政彦(「文學界」8月号) この作品は、全方向からの意見に耳を傾けているような、 極めてフェアな作りになっている。 それも生殖医療を論じる難しさの中で、 子どもを持つ、というシンプルな願いをどう叶えるかと、模索した結果であろう。 川上未映子は、難しいテーマを、異様な密度で書き切った。 --桐野夏生(「文學界」8月号) これ以上ないほどシリアスな倫理問題を扱っているが、 大阪弁を交えた語りやセリフの爆発的な笑いの威力よ。 破壊と創造を同時になしとげる川上語も堪能されたし。 --鴻巣友季子(「毎日新聞」7月28日書評) 川上は、女性が女性の身体に与える影響〓力について考え、意図的なものもそうでないものも含めた身体の変化の背景にある感情を、ユーモアと共感をもって描きだしている。 (米「ニューヨーカー」2020年5月11日) 川上は身体について動揺するくらい的確に描いている。(中略)そしてこの作家は身体が求めているものを捉えるのがとりわけうまいのだ。 ーーケイティー・キタムラ(作家)米「ニューヨーク・タイムズ」2020年4月7日 * * * * * * この物語には、人が生まれて生きて、そしていなくなることの、 すべてがある。

それでも三月はまたそれでも三月はまた

あの日を心に刻む、胸に迫るアンソロジー。東日本大震災により、甚大な被害を受けた日本。大きく魂を揺さぶられた作家、詩人たちは、何を感じ、何を考えたのか? 谷川俊太郎、多和田葉子、重松清、小川洋子、川上弘美、川上未映子、いしいしんじ、J.D.マクラッチ、池澤夏樹、角田光代、古川日出男、明川哲也、バリー・ユアグロー、佐伯一麦、阿部和重、村上龍、デイヴィッド・ピース。日米英同時刊行! あの忘れられない日を心に刻む、胸に迫るアンソロジー。2011年3月11日に発生した東日本大震災により、甚大な被害を受けた日本。福島第一原発の重大事故との闘いは、今後何十年も続く。大きく魂を揺さぶられた作家、詩人たちは、何を感じ、何を考えたのか? 谷川俊太郎、多和田葉子、重松清、小川洋子、川上弘美、川上未映子、いしいしんじ、J.D.マクラッチ、池澤夏樹、角田光代、古川日出男、明川哲也、バリー・ユアグロー、佐伯一麦、阿部和重、村上龍、デイヴィッド・ピース。 日本、アメリカ、イギリス同時刊行!本書の著者印税相当額/売り上げの一部は震災復興のため寄付されます。 谷川俊太郎       言葉 多和田葉子       不死の島 重松清          おまじない 小川洋子         夜泣き帽子 川上弘美         神様2011   川上未映子      三月の毛糸 いしいしんじ       ルル J.D. マクラッチー    一年後  ジェフリー・アングルス訳 池澤夏樹        美しい祖母の聖書 角田光代         ピース 古川日出男       十六年後に泊まる 明川哲也         箱のはなし バリー・ユアグロー   漁師の小船で見た夢  柴田元幸訳 佐伯一麦        日和山 阿部和重        RIDE ON TIME 村上龍           ユーカリの小さな葉 デイヴィッド・ピース   惨事のまえ、惨事のあと  山辺弦訳

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