著者 : 川合りりこ
やっと見つけたこの恋は、 つぼみのまま朽ちてしまうの……? 高圧的な父のもとで従順に育ったモーガンは、 常に敷かれたレールを歩み、結婚相手さえも強引に決められてしまった。 でも、わたしももう25歳。人生の一大事くらい、自分の意志を貫きたい。 モーガンはありったけの勇気を振り絞り、 教会の祭壇に向かう途中で逃げ出した! ところが、そんな彼女の前に、一人の男が立ちはだかるーー 父の取引相手であるスペイン人大富豪リカルド・オチョア。 モーガンの父から、娘を連れ戻すよう頼まれたという。 異国の魅力を漂わせる美しい彼に、彼女はときめきを禁じえなかった。 だが彼にとらわれたら最後、望まぬ結婚に舞い戻らなければならず……。 ベテラン作家スーザン・メイアーが描く、真実の愛を求めるヒロインの切ない恋物語をお届けします。大好評を博した『さよならまでの二週間』に登場したリカルドがヒーローを務めます。彼は意外にも、モーガンを父親のもとに戻さず、自国スペインへと連れ去って……。
甘い蜜月も、結婚も、愛も、 刹那の幻にすぎなかった……。 最愛の父の死に打ちひしがれていたリンジーは、五番街を彷徨うなか、 ギリシア富豪アントニオスと出会い、めくるめく恋に落ちた。 それが、悲劇の始まりだったーー夢のような蜜月を経て結婚し、 ギリシアでの新婚生活が始まったが、異国の花嫁を待っていたのは、 彼女を白眼視する冷たい家族と、慣れない上流社会の洗礼だった。 夫は仕事しか愛さず、孤独に耐えかねたリンジーは母国に逃げ帰った。 やがて、アントニオスが半年間の沈黙を破り、彼女を連れ戻しに来た。 「余命わずかな母のためギリシアに戻れ。これは夫としての命令だ」 わたしを愛しているから戻ってほしいわけではないのね……。 リンジーは失望しつつも、わずかな愛の残骸にすがり、要求をのんだ。 涙誘う愛の物語を紡ぎ続ける作家ケイト・ヒューイットの2部作〈新妻物語〉の第1話。リンジーが幸せなシンデレラでいられた時間はあまりに短いものでした。離婚を望むならギリシアへ戻ってこいと主張する夫ですが、彼女が本当に望むのは、彼の深い愛で……。
離婚でも婚姻の取り消しでもいい。 侯爵との結婚という枷から逃れられるなら。 ベリンダの結婚式の最中、突然、威圧するような男性の声が響いた。 「ベリンダはぼくの妻だ。2年前、ラスベガスで結婚式を挙げた」 声の主は不動産王のイースターブリッジ侯爵ことコリン・グランヴィル。 最高級のスーツに身を包んだ愛しい男性の姿を見て、 ベリンダの体に狂おしいほどの情熱が甦るーー2年前、訪れたラスベガス。 ハンサムでセクシーな彼の甘い誘惑に我を忘れ、愚かな言葉を口にした。 “結婚するなら、あなたのベッドに行くわ” まさか本当に結婚式を挙げて、ベッドへさらわれるとは思いもせず。 でも翌日、結婚は白紙撤回したはず……。「いや、ぼくたちは夫婦だ」 彼は傲然と言い放つ。今この瞬間から、妻としての義務を果たせと。 D-1745『伯爵のかりそめの妻』、D-1775『公爵に捧げた無垢な恋』に続く関連最終話です。逃げるヒロインを追い続ける侯爵の、傲慢すぎる情熱愛は圧巻! さすがUSAトゥデイのベストセラー作家、と納得の逸作をどうぞお楽しみください。
かけがえのない赤ちゃんを守るためなら、 私の何を犠牲にしてもかまわない。 亡き妹が産んだ赤ん坊を女手一つで育てているグレースのもとを、 悪名高きプレイボーイの大富豪エミリオ・サンタナが突然訪れた。 亡くなった兄の遺品から、赤ん坊は兄の息子と判明したというのだ。 だからグレースとの養子縁組をやめさせ、赤ん坊を母国に連れ帰ると。 彼は独身主義者で、このままでは一族の血が絶えてしまうらしい。 「きみはナニーとして同行してくれ」 あまりに一方的な言い分にグレースは憤るが、やむなく条件をのむ。 今やわが子同然のいとしいこの子を手放すわけにはいかないわ。 それに、エミリオにはどうしても逆らえない男らしい魅力がある……。 グレースは機上の人となった。やがて彼に身も心も奪われるとも知らずに。 D-1671『ナニーの秘密の恋』、D-1750『ボスとの熱い一夜は秘密』などけなげなヒロイン像が人気のエリザベス・レイン。今作では、異国を舞台に繰り広げられる、セクシーなラテンヒーローと大人気のナニーの恋物語をお楽しみください。
初恋を捧げた一夜の恋人が、 まさか億万長者の公爵だったなんて……。 ピアは親友の結婚式に現れたタキシード姿の男性を見て、目をみはった。 ジェイムズ! なぜ彼がこんなところにいるの? アドニスを彷彿させる美貌。誘惑するような瞳ーー間違いない。 3年前、ひと目で恋におち、バージンを捧げた翌朝、 私の前から突然、姿を消したひと。 その彼を、ホークシャー公爵だと参列者から紹介され、ピアは唖然とした。 公爵ですって? あの夜、彼はそんなことはひと言も言わなかった。 ジェイムズが皮肉っぽい笑みを浮かべ、再会は偶然だとピアに告げる。 彼に惑わされてはだめ。私はただの火遊びの相手だったのよ。 けれどピアの胸に、めくるめく熱い夜の記憶はよみがえり……。 D-1745『伯爵のかりそめの妻』に続く関連作をお楽しみください。突然の再会に揺れるピアを弄ぶような言動をとる公爵。彼の真意とは? 冒頭のセンセーショナルなシーンに登場する、ピアの親友ベリンダと、イースターブリッジ侯爵の恋物語へと続きます。
よってたかっての“職場いじめ”。 路頭に迷った醜いあひるの子は……。 役員秘書として一流企業に入社したカーラは希望に満ちていた。 順風満帆な暮らしはしかし、たったの3カ月で潰えてしまう。 秘書室の同僚らに陰湿な嫌がらせをされ、退職を余儀なくされたのだ。 さらには家主からも住み慣れた小さな家を追い出されそうになり、 カーラは思わずにじんだ涙をぐっとこらえた。 わたしを私立学校に入れるために大きな犠牲を払った田舎の両親には、 こんな姿は見せられないーー入社を誰よりも喜んでくれていたから。 新たな職を求め、従姉に紹介された実業家マックスの豪邸を訪ねると、 美しき獅子のような鋭い瞳の男性が現れ、カーラは震える声で懇願した。 「今日1日無給でいいので、あなたの手足となるチャンスをください」 マックスはカーラを秘書に雇ったとしても、せいぜい1カ月と心に決めています。一方、カーラは心ないいじめを受け、路上に放り出されそうになって身も心も限界なのに、なんとしても職を得ようとがんばります。けれども、ある日とうとう過労がたたって……。
幼い頃に両親を亡くしたテリは学生のときに兄も失った。そんな彼女を雇ってくれたのは、亡き兄の親友バック・モーガンーー自らの力でリゾート運営会社を設立した裕福な男性だ。テリは14歳のときからバックに恋心を抱いているが、プレイボーイの彼には、ただの秘書としか見られていない。それなのにテリは、ある日、一線を越えてしまった。頭痛薬ののみすぎで意識が朦朧とした彼に求められるまま、ベッドをともにしてしまったのだ! でも、彼はすぐ眠ったから何も覚えていないはず。相手が私だということも。ところが翌日、バックの態度が以前と違
政略結婚を目前に控え、シェルダーナを訪れたオリヴィアは不安だった。父の決めた未来の花婿がどんな人か、ほとんど知らないのだ。プリンス・ガブリエル・アレッサンドローー礼儀正しく親切な婚約者だけど、私を愛してはくれないわよね。しかし、ガブリエルは気高く麗しい金色の瞳でオリヴィアを見つめると、宮殿の庭へ連れ出し、優しく情熱的なキスをしてきた。この胸の高鳴りが、恋なのかしら。やがてオリヴィアは彼に純潔を捧げ、情熱の甘い波に身を任せる。ところが、突然の腹痛が彼女を襲った。まさか、過去の病気が再発したの?どうしよう。世