小説むすび | 著者 : 川合りりこ

著者 : 川合りりこ

小さな命を隠した花嫁小さな命を隠した花嫁

きみは魅力的だと言いながら、 なぜ結婚は考えないと言うの? 25歳のエレナは実業家のローガンと出逢い、人生初の一目惚れをした。 彼は大学時代に親を亡くして以降、弟妹たちの親代わりとなり、 最近ようやく自分の時間を持てるようになったらしい。 そのせいで、しばらくは結婚せずに自由を謳歌することに決めていて、 エレナが純潔を捧げようとしたとき、彼は身を引いてこう告げた。 「きみの“初めて”は、結婚を前提につき合う誠実な男に捧げるべきだ」 こちらを気遣うようでいて、そのじつ突き放している冷たい言葉……。 この恋は諦めたほうがいい。そう頭ではわかっているのに、数日後、 エレナはつかの間でいいから恋人になってほしいと訴えていたーー やがて予期せず妊娠し、密かに産む決意をすることになるとも思わずに! 結婚できなくても、せめてローガンの恋人になりたいーーその強い恋心に突き動かされ、ついに彼と結ばれるエレナですが、妊娠して後戻りできない状況に陥り……。『スター作家傑作選〜溺れるほど愛は深く〜』(HPA-67)に収録の『花嫁は家政婦』の関連作。

摩天楼の大富豪と永遠の絆摩天楼の大富豪と永遠の絆

なかったことになんかできない。 私の想いも、授かった小さな命も。 ローマにできたばかりの新しいホテルで働くエレノラ。 オープニングパーティの夜、直属のボスでホテル王のマルコへの 長年の片想いがようやく報われ、情熱の一夜を過ごした。 愛しい人の肌のぬくもり……この瞬間を、私はずっと思い描いていた。 だが翌朝目を覚ましたとき、マルコの姿はすでになかった。 早朝の便でNYへ帰ったのだと知った数日後、彼から電話で、 きみと過ごしたあの一夜は間違いだったと謝罪された。 2カ月後、エレノラは彼の薄情な言葉を思い出し、ぎゅっと目を閉じた。 身ごもってしまったのだーーマルコの子を。 部下と過ごした一夜をなかったことにしたがっているボスの子を。 老舗ホテルグループを持つ大富豪マルコと、彼に20年以上も密かに憧れ続けてきたエレノラの、甘酸っぱくてもどかしいロマンスをお贈りします。クリスマスの装いをしてまぶしいほど煌めくNYを舞台に、予期せぬ妊娠に揺れる二人の心模様が巧みに描かれています。

氷の富豪と愛の魔力氷の富豪と愛の魔力

切ないのは、あの夜に彼が求めたものが 私じゃなく、亡き妻の面影だったこと……。 若きマーリンは仕事で湖水地方へ向かっていた。 妻を悲劇的に亡くした実業家のブランドンに会い、 彼の妻の生涯を描く映画に同意してもらうのだ。 でも、彼は映画関係者の訪問を毛嫌いしているという。 道中、嵐に見舞われて道に迷ったマーリンは、ホテルと勘違いして ブランドンの館を訪れてしまい、やむなく素性を告げずに泊まることに。 その夜、妻の写真を暖炉にくべながら憂愁に包まれる彼を目撃し、 昼間の傲慢さが消えたその姿に、マーリンは胸を衝かれたーー 彼を慰めたい一心で、求められるまま純潔を捧げてしまうほどに。 だが翌朝、彼女が素性を明かすと、ブランドンは豹変した! 傲慢か、繊細かーー昼夜、別の顔を見せる大富豪に猛然と映画化を突っぱねられ、傷つくマーリン。後日、彼の申し出にさらに翻弄されることに。「今後もぼくと大人の関係を続けるんだ」英国女王も認めた稀代の大スター作家、C・モーティマーの貴重な初邦訳長篇!

道に迷ったシンデレラ道に迷ったシンデレラ

生まれて初めて感じた胸の高鳴り。 これが……愛というものなの? 住む家も財産もないゾーイは、経営する店の奥で寝起きする毎日。 惨めさに耐えていた彼女に、知り合ったばかりの大富豪ライアンが、 僕の屋敷の離れに住めばいいと申し出てくれた。 驚くほど気遣いのある彼に、ゾーイはたちまち惹かれる。 人生で初めてのときめきに舞い上がり、夢のような日々を送るうち、 ある夜、彼女はライアンに導かれるまま情熱を交わした。 今まで、これほど優しくされたことなんてなかった……。 だが幸せもつかのま、ひょんなことからライアンに嫌われてしまい、 彼が放った氷のように冷たい言葉に、絶望の淵に突き落とされた。 「すぐにここから出ていってくれ!」 『忍び愛のシンデレラ』『名もなき花の恋』に続いて、チャールストン社交界を舞台に繰り広げられる珠玉のロマンスをお贈りします。本物の愛を知らないヒロインがようやく見つけた至福の恋は、まるで手に握られた砂のように指のあいだからこぼれ落ちてゆき……。

愛を禁じられたオフィス愛を禁じられたオフィス

たとえ花嫁になる夢はついえても、 あなたを想いながら小さな命を育みたい。 アイヴィが大企業の社長パクストンの秘書になって1年半。 初めて会った日から、魅力的なボスに密かに憧れてきたけれど、 じつは彼女の母方の一族とパクストンの一族はかつての敵同士だった。 母方の素性を隠し、この恋は実らぬものと半ば諦めていたある日、 舞踏会後にパクストンに誘われるまま、情熱の一夜をともにしてしまう。 だが、翌朝ベッドに彼の姿はなく、アイヴィはひどく傷ついた。 やがて妊娠まで発覚し、ボスの出張中に理由も告げず退職願を提出した。 ああ、また一つ大きな秘密ができてしまったなんて……。 独り切なく産婦人科へ通うアイヴィが妊婦用の薬を受け取っていたとき、 強い視線を感じて顔を上げると、なんとパクストンと目が合った! 本作は『海運王と憂いの花』『赤い髪のシンデレラ』の関連作で、ハーデン三姉妹の末妹アイヴィがヒロインを務めます。妊娠を隠し通すつもりだったのかと詰め寄るパクストン。けれども、一族同士の関係を明かしたら話がこじれると思うアイヴィは口を閉ざし……。

シンデレラと秘密の一夜シンデレラと秘密の一夜

夢の恋は道半ばで終わったーー お腹に小さな命を残して。 ケイトは兄代わりの大富豪ギャレットにずっと想いを寄せてきた。 でも、数多の女性と浮き名を流す彼をそばで見るのも、もう限界だった。 一方、ギャレットはケイトを守ることこそ我が使命としてきた。 彼が10歳のとき、ボディガードだった彼女の父親が 彼の身代わりとなって銃弾に倒れ、“娘を頼む”と言い残して死んだのだ。 だがある夜、ケイトが高熱を出したギャレットを見舞うと、 朦朧とした彼に押し倒され、情熱が堰を切ったようにあふれ……。 夢のまた夢と思っていた瞬間を迎え、幸せをかみしめるケイトの心に、 彼が不意に放った言葉が突き刺さるーー別の女性との結婚話がある、と。 ショックのあまりギャレットの家を飛び出した数週間後、 彼の子を宿しているとわかり、ケイトは途方に暮れた。 ギャレットが別の女性と結婚するかもしれないと聞き、かけがえのない宝石のように抱きしめてくれた彼の腕の感触を思い出さないよう、必死に思い出を打ち消すケイトでしたが……。本作は、『億万長者と硝子の花嫁』と『仰せのままにキスを』の関連作です!

ひとりぼっちの祝福ひとりぼっちの祝福

赤ちゃんという幸福を、 本当はふたりで迎えたかった……。 ケイド、私の夫。彼が家を出ていってから、もう1年以上。 ジェシカは別居が続く夫との関係に終止符を打とうとしていた。 彼に会って離婚のための書類にサインをしたあとは、 身寄りのない赤ちゃんを引き取って、ひとりで育てていくつもりだ。 望んでも叶わなかった、母になるという夢をようやく叶えられる。 2度の流産後もなお子供を切望する私といつしか気持ちがすれ違い、 ケイドはそんな私を見捨てて去っていった。 だから、彼を心から愛していても、もう別れるしかないと覚悟を決めた。 そして、ふたりで会う約束をした日ーー夫と妻として会う最後の日、 彼を待つジェシカの身に、突然、不運な出来事が起こる……。 12歳で母と死別し、心に深い喪失感が残るジェシカにとって、お腹の子を失うのは非常につらい経験でした。それなのに、考えの違いから最愛の夫にまで去られ……。ジェシカを襲った予期せぬ事態に、夫婦の愛と別れの天秤は比重を変えることになるのでしょうか?

シンデレラの隠し愛シンデレラの隠し愛

愛も恋も断つはずが、 傲慢な大富豪にからめとられ……。 ケイトはこれから、未婚の母になろうとしていた。 5カ月前、仕事で知り合ったセクシーな大富豪ショーンに迫られ、 その魅力に屈して、いまだかつてない情熱と恍惚の一夜を過ごした。 亡き夫への罪悪感から、新たな恋はしないと決めていたのに……。 それに、ショーンは後腐れのない関係を好んだ。 だから妊娠に気づいたとき、ケイトは覚悟を決めたのだーー 家庭など望まない彼には告げず、独りでこの子を育てていこう、と。 ところがある日、他州に暮らすショーンがケイトの自宅に突然現れ、 氷の瞳で彼女の腹のふくらみを見据えると、憤りの言葉を投げつけた! 「妊娠しているのか? 何かの冗談じゃないだろうな?」 温かな家庭という夢を奪われたケイトには、今はお腹にいる赤ん坊がすべて。生まれくる我が子を大切に思うあまり、父親のショーンさえも遠ざけますが、彼にも身を引くわけにいかない理由が……。『億万長者の残酷な求婚』『ボスへの切ない恋の証』の関連作です。

恋はつぼみのままで恋はつぼみのままで

やっと見つけたこの恋は、 つぼみのまま朽ちてしまうの……? 高圧的な父のもとで従順に育ったモーガンは、 常に敷かれたレールを歩み、結婚相手さえも強引に決められてしまった。 でも、わたしももう25歳。人生の一大事くらい、自分の意志を貫きたい。 モーガンはありったけの勇気を振り絞り、 教会の祭壇に向かう途中で逃げ出した! ところが、そんな彼女の前に、一人の男が立ちはだかるーー 父の取引相手であるスペイン人大富豪リカルド・オチョア。 モーガンの父から、娘を連れ戻すよう頼まれたという。 異国の魅力を漂わせる美しい彼に、彼女はときめきを禁じえなかった。 だが彼にとらわれたら最後、望まぬ結婚に舞い戻らなければならず……。 ベテラン作家スーザン・メイアーが描く、真実の愛を求めるヒロインの切ない恋物語をお届けします。大好評を博した『さよならまでの二週間』に登場したリカルドがヒーローを務めます。彼は意外にも、モーガンを父親のもとに戻さず、自国スペインへと連れ去って……。

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