著者 : 平川祐弘
王、商人、僧侶、騎士、貧者、貞淑な人妻に奔放な貴婦人。多彩な人物たちが繰り広げる物語を語り続けたこの宴、そろそろお開きかと存じます…世界文学史上不滅の古典、全訳決定版、完結。
遺産相続で金持ちになった青年が、自分につれない女の愛を勝ちとるために企てた策とは…ボッティチェルリの名画でも有名なナスタージョ・デリ・オネスティの物語をはじめ、不幸な事件を経てめでたく終わる男女の話、機転で危機を回避した話など四十話を収める、全訳『デカメロン』第二弾。無類の面白さを誇る珠玉の物語集。
ペストが猖獗を極めた十四世紀フィレンツェ。恐怖が蔓延する市中から郊外に逃れた若い男女十人が、面白おかしい話で迫りくる死の影を追い払おうと、十日のあいだ代わるがわる語りあう百の物語。人生の諸相、男女の悲喜劇をあざやかに描いた物語文学の最高傑作が、典雅かつ軽やかな名訳で躍動する。不滅の大古典、全訳決定版。
定評ある名訳の全面改訂版と半数以上の新訳作品とで贈る個人完訳・決定版。その訳文は、ハーンが基にした怪談・奇談の原拠に出てくる日本語表現や固有名詞の表記をハーンの英文に即して巧みに活かしながら、最新のハーン研究の成果を反映。従来、ほぼ割愛されてきたハーンによる原註をすべて訳出。詳細な訳註・解説を巻末に付す。
陰謀と裏切り、戦乱と飢饉、ペストと狂気-。スペイン軍支配の下、あらゆる邪道のはびこる17世紀北イタリアを舞台に、若い恋人たちが織りなすスリリングな愛の逃避行。長編小説の醍醐味が満喫できるイタリア文学の大傑作。読売文学賞、日本翻訳出版文化賞、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞受賞。
卓抜な描写力と絶妙な語り口で、17世紀イタリアの風俗、社会、人間を生き生きとよみがえらせ、小説を読む醍醐味を満喫させてくれる大河ロマン。読売文学賞、日本翻訳出版文化賞、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞受賞。
日本を深く愛しつづけたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)1890年に来日以来、日本の物語や民間信仰、風習等を通して、西洋至上主義に捉われることなく日本を理解しよと務め、数多くの秀れた作品を残した。本巻は八雲の作品の中でも「耳なし芳一」「轆轤首」「雪女」等、一般に親しまれている怪談・奇談42篇を、気鋭のハーン研究者達の新訳で収録。さらに巻末にこれらの原拠30篇も翻刻した。 1 耳なし芳一 2 おしどり 3 お貞の話 4 乳母桜 5 策 略 6 鏡と鐘と 7 食人鬼 8 貉(むじな) 9 轆轤首(ろくろくび) 10 葬られた秘密 11 雪 女 12 青柳の話 13 十六桜 14 安藝之介の夢 15 宿世(すくせ)の恋 16 因果話 17 天狗の話 18 和 解 19 普賢菩薩(ふげんぼさつ)の伝説 20 死骸にまたがった男 21 菊花の約(ちぎり) 22 破られた約束 23 閻魔の庁で 24 果心居士(かしんこじ)の話 25 梅津忠兵衛 26 夢応の鯉里(りぎょ) 27 幽霊滝の伝説 28 茶碗の中 29 常 識 30 生 霊 31 お亀の話 32 蠅の話 33 忠五郎の話 34 鏡の少女 35 伊藤則資の話 36 美は記憶なり 37 美の悲哀 38 薄明の認識 39 破 片 40 振 袖 41 夜光るもの 42 ゴシックの恐怖 43 解 説 44 原 拠
陰謀と裏切、戦乱と飢饉、ペストと狂気-スペイン軍支配の下、あらゆる邪悪のはびこる17世紀北イタリアを舞台に、若い恋人たちの織りなすスリリングな愛の物語。卓抜な描写力と絶妙な語り口で、時代の風俗、社会、人間を生き生きとよみがえらせ、小説を読む醍醐味を満喫させてくれる大河ロマン。