著者 : 彩坂美月
立花亜衣は、閉館した映画館で“映人”と呼ばれる人物と会う。父が殺された日を、再上映するためにー。家族、恋人との別れ。栄光の一日。罪を犯した日。忘れられない過去を再上映できるなら?依頼人たちは、思い出と向き合うことで、新たな真実に直面する。今を大切にしたいと思える、切なさが胸を衝く感動のミステリー。
この町には怪人がいるんだよ。女の人と子供は殺されるから、気を付けなきゃいけないんだ。どことなく閉塞感を感じさせる小さな町に、怪物が生まれる。未解決の殺人事件は、人間の仕業だとは思えなくなった。都市伝説×コージーミステリーの野心作。
再婚の父に新しい母と弟。私だけが家族になりきれてない…高校生の美咲は寂しさを埋めるため正体不明の作家・三島加深の小説に熱中していた。ある日、加深関連のサイトで“ジョーカー”という人物に「ミステリツアーに参加して謎を解けば加深の未発表作を贈る」と誘われる。家を出て三日間のツアーに飛び込む美咲だがー参加者の消失、死体、さらに…これは少女が経験した、二度と来ないひと夏のクローズドサークル。
不登校になって早一年、14歳の工藤渉は暇を持て余し、軽い気持ちで小説を書き始める。物語を作るのは想像以上に難しく、だが驚くほど楽しかった。初めての小説『ルール・オブ・ルール』をネット上で公開すると、予想外の反響が。けれどその途端、渉の身辺で怪事が続く。脅迫メール、不審な電話、そして作中の場面に酷似した殺人未遂事件。現実と物語が交錯する高次元ミステリー!!
公衆の面前で突如として姿を消した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染。実家に帰省した有馬千夏の身の回りで起こった不可思議な事件は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。そして、彼女の前にたびたび現れる“自分そっくりの幻”の正体とは。予測不能、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。
一人の男子生徒の転落事故以降、ひきこもりを続ける少年・渉。ある日、軽い気持ちで投稿サイトに書き出した小説が、突然現実とリンクし始める。殺人鬼が少女たちを襲う小説内での事件が、町で実際に起こったのだ。さらに、消したはずの小説は何者かにより続編が公開され、さらなる悲劇が積み重なっていくー。
深夜の住宅地で惨殺事件ー何者かが侵入、就寝中の一家を刃物で殺傷。お祖父ちゃん、お母さん、お兄ちゃん、そして甘ったれの妹。これが、あたしの大好きな家族。-美緒19歳。ある一家の夏の記録。