著者 : 志茂田景樹
地上げ屋、フィクサー、悪徳医師、偽マルサ、ネズミ講。こんな虱のような連中は闇から闇へ片付けろ!泣きの涙で日を送る善良で気の弱い庶民がどれほど助かることか…。そこで登場する闇の仕置人、そのプロフィルは-。川野為五郎、新宿の居酒屋『文吉』を女房にやらせヒモ然としている。が、彼こそ中国カンフー陰流唯一の継承者。大貫勘三、50過ぎの元警視庁捜一のデカ。柔道5段、唐手3段、剣道4段、合気道2段。一条良基、新宿の名門寺院副住職。26歳、色白の美貌。西洋占星術が出来、手裏剣を使う。芦花リエ、フラメンコダンサー。24、5歳。美貌だが酷薄に仕事を片付けもする。そして闇の執行長。初老。浅草の裏通りに居を構え、仕置に決定を下す。-死!著者会心の秘拳仕置人シリーズ。
捜査も遊びも恋愛も、目一杯楽しんじゃう孔雀警視・扇野笙子。今度の特別任務は、政変真っ只中のパナ共和国秘密警察長官の護衛だ!せまる暗殺団の魔手、火を噴く笙子の挙銃!長官はゼッタイ守ってみせる。だって彼って美しくてかわいくて…。不敵でセクシーな笑みを浮かべて、ご存じ孔雀の息もつかせぬ大活劇。パート11。
小柳丸雄は産婦人科医。近所で評判の開業医だが、好色なのがタマにキズ。ある日の昼休み、待合室でぼうっとしていた小柳のもとにその女性はやって来た。小柳は女の顔を見てびっくり。彼が大ファンの有名女優そっくりだったのだ。持ち前の好色がムクムクと頭をもたげてきた小柳は、診察にかこつけてスキ放題。ついにはSM道具まで持ち出した。だが、女が妻のお茶会での相弟子だったからサァ大変。しかしそこは一筋縄ではいかない小柳。こともあろうに自宅の茶室で妻を目の前にして…。人妻から中学生まで、診察室を訪れる美女たちとの“獣の宴”の数々を描く、連作長篇官能小説。
超売れっ子タレント須磨屋いわしが何者かに拉致された!カルくて調子はいいが、笙子には気になる男。なんと、いわしの恋人照美は次期総裁最有力候補の娘だったが、彼女も行方不明に…。各派しのぎを削る激烈な総裁選。暗躍する大物政治家。美人警視が政界の深部に潜入し、巨悪を斬る!ますます好調、待望の第10弾!
久しぶりに警視庁を訪れた鳥居快海は、超高級毛皮オセロットを着た妖艶な金髪美女と出会した。パリ警視庁のフランソワ・パレテラス警視である。日本で暗躍する国際毛皮密売組織を摘発すべく来日したのだ。折しも虎田警視監から特命捜査を命じられた快海は、喜び勇んで彼女の護衛に当たったが…。1着数千万円の毛皮に群がる有閑マダム、女地上げ屋。さらに彼女らに群がるホスト。そして殺人事件…。好評に応えて贈る快海シリーズ第2弾!!
昼はとことんマヌケでも、ひとたび闇夜にくり出せば、精力絶倫、推理も冴える-。袋田飛彦、通称“フクロウ警視”は、35歳。同期はとっくに警視正に出世しているのに、勤務中のいねむりがたたってオチコボレ。でも無能とはちがう。犯罪の勾いをいちはやくキャッチし、隠れた事件を暴くため特設された特別自由捜査隊のキャップなのだ。今回は、〈日の出〉のダイイング・メッセージを残して息絶えた銀座の画廊の経営者をめぐって、恋と波瀾の深夜の大冒険…。ふくろう警視のひとみに光が宿った!痛快ユーモア推理!
富士王朝人や神国維新革命残党と激しい闘いを終え、大都市にまぎれてひっそりと生きる鬼谷鉄雄こと妖界魔王の前に、右翼の男が現れた。龍盛会の中島孝正会長の代理であった。用件は、暗殺団を撲滅してくれという。その暗殺団とは、妖界魔王のかつての仲間“血の鷲”の凄腕残党で構成され、東京で開催されるサミットの出席5カ国首脳をターゲットにしているという。暗殺が成功すれば、日本が混乱の底に陥ることは必至。束の間の安息から、妖界魔王は再び闘いの日々へと突入していった…。寒地獄から甦った妖界魔王の、官能とバイオレンスに彩られた超伝奇ストーリー!