著者 : 斎藤伯好
“エンタープライズE”を率いるピカード艦長は、謎のウイルスに侵された惑星の封鎖任務中、ウイルスの発生源についての手がかりをつかむ。これは宇宙連邦内部からの攻撃だ!そう悟ったピカードが艦首を向けたのは惑星ヴァルカンだった。サレックの暗殺者を追及するスポックと、ウイルス蔓延の首謀者を追うカークとピカード。三人は奇しくもヴァルカンに集結する。そして、彼らの追う敵はひとつだと判明したとき…。
弁護士ミッチ・ダットンは、民主党の候補指名を受け、テキサス州選挙区から下院議員選に打って出る。対立候補である共和党ベテラン議院の急死によって、楽勝は確実と思われた。しかし、共和党が立ててきた謎の新人候補が、選挙を血みどろの壮絶な戦いへと変貌させてゆく。このシェイクスピア・マッカンなる人物は、勝つためには人殺しさえもいとわぬ、とんでもない男だったのだ。
マッカンのダーティな戦術は次第にエスカレート。ミッチ陣営は、立てた作戦がことごとく裏目に出、次第に追いつめられてゆく。ミッチと妻コニーとの間にもすれ違いが起こっていたが、そんなある日、コニーがマッカンにレイプされるという事件が発生してしまった!ミッチは心の動揺を必死で抑えつつ、テレビ討論に臨むのだが…。狂気の選挙戦は、驚愕の結末に向けて二転三転。
「異星人対策局」の三等事務官補トム・ペアレントは、ある日局長から特別命令を受けた。惑星オプリンキアからのお客様を妻のルーシーと共に接待しろというのだ。この接待いかんでは、いまだ銀河評議会に加盟できない後進惑星の地球にも、道が開けるかも…。気のいいオプリンキア人、狂暴なジャクタル帝国大使、銀河暗殺者ギルドの暗殺師など、さまざまな異星人が持ちこむ難題を見事に解決してゆくトムとルーシーの活躍。
パームビーチ一の人気を誇る肖像画家が死体で発見された。さっそく捜査を開始したわたしだが、すべてのカギを握ると思われる、ひとりの女性の妖しい魅力に心奪われて、肝心の脳細胞はいっこうに働こうとしない。やがて、事件で証言をした関係者たちが、次々と謎の死をとげはじめて…あらゆる男を惑わす“魔性の女”に翻弄される、プレイボーイ探偵の奮闘ぶりをユーモラスに描く、秘密調査員マクナリー・シリーズ第3弾。
何者かに誘拐された、いとしのペルシャ猫を探しだしてほしいーそんな奇妙な依頼が、よりによって、大の猫ぎらいのわたしのもとに舞いこんでこようとは…。だが、やむなく調査を開始したわたしを待ち受けていたのは、愛すべき隣人たちをも巻きこむ、残忍で非道な殺人事件だった。L・サンダーズが新境地を拓き、全米ベストセラー・リストを驀進し続ける「秘密調査員マクナリー・シリーズ」が、文庫オリジナルで登場。
湾岸戦争で戦死した女性大尉が「名誉勲章」の受章候補者となり、その戦死状況の調査が開始される。調査を命じられたサーリング中佐には、戦闘中に味方の戦車を誤射し部下を殺してしまうという、苦い経験があったー。戦場の極限状況下における「勇気」とは何なのか?全世界にテレビ中継されたあの戦争を初めて戦闘員の目からリアルに描いた、話題のヒューマン・ストーリー。
過去二十年間に急速に発展を遂げた惑星パトリアは、いまや新たな宇宙連邦加盟国の最有力候補と目されている。ところが宇宙連邦と敵対するクリンゴン帝国もこの星に目をつけ、その傘下におさめようと魔手をのばしてきた。クリンゴンの機先を制して宇宙連邦に加盟させるべく、カーク艦長率いる航宙艦〈エンタープライズ〉は惑星パトリアへ向かうが、現地では政府と反体制テロリストたちが激しい内紛を繰り広げていた…。
いったい何が起こったんだ。平凡な牧師アレックスは動顛した。南の島で火渡りに挑戦して意識を失いー目覚めると、世界が一変していたのだ。名前はアレックに、乗っていた機船は汽船に変わっている。客室係は初めて見る美女で、なんと彼の恋人だという。だがこれは、際限なく続く次元転換のほんの始まりにすぎなかった…聖書ヨブ記に材を取り、混線次元をさまよう男の冒険をコミカルに描く、ハインラインの話題作。
ロンドンの会計士パトリックは、ボルドーのワイン工場不正経理を追及中、勤務する多国籍経理会社から一方的に解雇された。この不正に麻薬が絡んでいると知った彼は単身マドリードの密売ルートに潜入する。次第に浮かびあがってきたコロンビアの麻薬王は、少年の日、ゲルニカの惨劇を体験したバスク人だった…。世界各地を舞台に、迫真の描写で展開する、国際麻薬サスペンス巨篇。
1963年ハロウィーンの夜、ケネディの遊説をひかえて緊張するテキサスの重警備刑務所から、ブッチとジェリーが脱獄する。二人は8歳の少年フィリップを人質にして逃亡を計るが、少年に性的いたずらをしようとしたジェリーをブッチは射殺する。一方、ブッチを追うテキサス・レインジャー隊長レッドは、昔ブッチを少年院に送り込んだ人物であった…。ヒューマン・ドラマの話題作。
オレゴン州の小さな町ホープ・バレーが宇宙からの攻撃としか考えられない方法で消滅させられた。一方、CIAから離れてフリーとなったマクラッケンは、むかし愛し合った女から何者かに脅迫されている宝石商である祖父の救援を依頼される。マクラッケンの追跡が、ホープ・バレーを攻撃した巨大な勢力とクロスした時、恐るべき〈アルファ計画〉の全貌が浮かび上がる。シリーズ第2弾。
ハイドリラ星区から帰還する探険隊の一部を乗せてヴァルカンを訪れた航宙艦〈エンタープライズ〉。ところがスポックの故郷であるこの星は、先に帰還していた探険隊員によって運びこまれた精神寄生物に汚染され、悪の巣窟と化していた。人々にとりついて兇暴化させる寄生物の魔の手は、スポックの父母や〈エンタープライズ〉のクルーにまで伸びる。カークらは、狂気が蔓延するこの星に平和を取りもどすことができるのか。
謎の時間変動波に襲われて恒星が次々に新星化し、早すぎる死を迎えていく。宇宙連邦軍提督として地上勤務についていたカークは司令長官モローの要請を受け、航宙鑑〈エンタープライズ〉にスポックやマッコイら元クルーを集め、この宇宙全体の存亡に関わる異常事態の解明に乗り出した。だが時間変動波の源と見られる〈永遠の守護者〉の真意を探るには、はるか五千年前の世界にいるスポックの息子ザールの力が必要だった。
五千年前の世界で国王となっていたザールは、みずからの命運を賭けた戦いを目前に控えているにもかかわらず、突然現われた父スポックたちの訴えにこたえて未来に飛ぶ決心をする。はたして彼らは〈永遠の守護者〉を説得し、時間変動波をおさめられるのか?過去の世界でのザールの運命は?五千年の時にへだてられたふたつの世界をまたにかけ、カーク、マッコイ、スポックら〈エンタープライズ〉の元クルーが活躍する。
スペース・シャトルが謎の飛行物体によって爆破された。-これが戦慄の〈オメガ計画〉の烽火だった。アメリカ全土の経済と生活をコントロールするコンピュータの盲点を衝いて全情報を支配し、国家の転覆をはかる恐るべき計画。これを阻止すべく、ベトナム帰りの極秘情報機関〈ギャップ〉エージェント・マクラッケンは、単身で戦いを挑む。スーパー・ハードボイルドの新シリーズ。
ハイテクの粋を凝らしたインテリジェント・ビルが林立する大都市グレート・ロサンゼルスーだがそこは、脳に究極の快楽をもたらす電脳麻薬“テク”が支配する汚れた街でもあった。いまこの街に一人の男が帰ってきた。無実の罪で冷凍睡眠刑に処されたものの、友人の尽力で仮釈放された元刑事ジェイク・カーディガン。かれは私立探偵として働きながら、自分を陥れたテク・ディーラーの卑劣な罠をあばこうとするが…。
1963年11月22日、第35代米大統領ジョン・キャシディがダラスで狙撃された。病院に担ぎこまれた彼は、からくも一命をとりとめたものの、次期大統領選出馬を断念。一方、狙撃犯は逮捕され、一件落着かに見えたが、現場で別の不審人物を目撃したFBIのサリバンは独自の調査を開始する…。もしケネディが生きていたらー迫真のディテールで描く、もうひとつの60年代アメリカ。
1967年。第36代大統領ガードナーのもと、ベトナムは泥沼化の様相を呈しはじめていた。新人上院議員として政界に復帰したキャシディは、ベトナムでの戦線拡大を阻止すべく立ち上がろうと決意。一方、なおも暗殺未遂事件の真相を追うサリバンの前に、FBIをも巻き込む巨大な陰謀が立ちふさがる…。岐路に立つアメリカを描く迫真の政治サスペンス巨編、いよいよクライマックス。