小説むすび | 著者 : 末國善己

著者 : 末國善己

山本周五郎[未収録]時代小説集成山本周五郎[未収録]時代小説集成

「少年少女譚海」、「講談雑誌」、「新少年」などの雑誌に発表された人情譚、怪異譚、冒険譚ーー。 文豪・山本周五郎による、これまで単行本に収録されなかった作品、流布版との異同の多い作品を一挙集成! 長篇2作品、短篇19作品、幻の作品群が姿を現わす!  山本周五郎が戦前に発表した時代小説は、探偵小説ほど未発見の作品は多くない。それでも散逸が激しい「講談雑誌」や少年雑誌、注目される機会が少ないマイナー雑誌や専門誌などに掲載された作品は、埋もれたままになっている。  本書には、『山本周五郎探偵小説全集』にも、〈周五郎少年文庫〉にも収録されていない、周五郎が戦前に発表した時代小説の中でも特に珍しい作品ばかりを収録した。その多くは単行本未収録で、単行本が底本として流布している作品の初出誌版、逆に初出誌が底本として流布している作品の初単行本版なども収めた。興味のある方は、バージョン違いの作品を比較してみるのも一興である。(「編者解説」より) 宇都宮釣天井 孝行力士 佐野山権平 伊勢音頭恋寝刃(こいのねたば) 生血を吸う闇峠(くらやみとうげ)の妖怪 幽霊奴(やっこ)の助太刀 乱刃ふたり蔵人 化物五十人力 颱風(たいふう)・静馬の唄 斑猫(まだらねこ)呪文 箕島の大喧嘩 面師(おもてし)出世絵形 四条畷(しじょうなわて) 美少女一番のり 双艶無念流 極意葉一つ ふりそで道場 豪傑剛太夫 五万石の弟子 戦国少年記 鎧櫃 赤緒の草鞋 編者解説 末國善己

車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集

ミステリ界の巨匠の軌跡、ここにあり! 〈金田一耕助〉シリーズ、〈由利麟太郎〉シリーズ、 ノンシリーズから精選した傑作17編 本格推理、耽美小説、時代小説など 多彩な作品を堪能できる、珠玉の短編集! ミステリ界の巨匠・横溝正史。本格推理、耽美小説、時代小説など多岐にわたるジャンルで活躍した著者の軌跡を堪能できる傑作十七編を、入手困難な初出誌と初刊本をもとにして執筆順に収録。寄宿舎内で起きた、死体のない殺人を描くデビュー作「恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)」。かつて亡き姉と過ごした蔵の中で、少年が遠眼鏡で見たある光景が語られる「蔵の中」。河を流れてきた、胸に短刀が刺さった蝋人形が悲劇の幕開けを告げる、〈由利麟太郎〉シリーズ「猫と蝋人形」。『犬神家の一族』の原点ともいうべき名品の雑誌掲載版「車井戸は何故軋る」。殺人の濡れ衣を着せられた男が隣人・金田一耕助に救われる、「蝙蝠(こうもり)と蛞蝓(なめくじ)」。著者没後に発表された、記憶喪失の女性の正体をめぐる「空蝉処女(うつせみ おとめ)」などを精選して贈る、珠玉のベスト短編集! ■収録作品 「恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)」 「河獺(かわうそ)」 「画室(アトリエ)の犯罪」 「広告人形」 「裏切る時計」 「山名耕作(やまなこうさく)の不思議な生活」 「あ・てる・てえる・ふいるむ」 「蔵の中」 「猫と蝋人形」 「妖説孔雀樹(ようせつくじやくのき)」 「刺青(いれずみ)された男」 「車井戸は何故軋る」 「蝙蝠(こうもり)と蛞蝓(なめくじ)」 「蜃気楼島(しんきろうとう)の情熱」 「睡(ねむ)れる花嫁」 「鞄の中の女」 「空蝉処女(うつせみおとめ)」

山本周五郎[未収録]ミステリ集成山本周五郎[未収録]ミステリ集成

出版社

作品社

発売日

2025年2月5日 発売

「少年少女譚海」掲載の冒険譚から、「新少年」掲載の短篇ミステリ、「講談雑誌」掲載の艶笑譚までーー。 文豪・山本周五郎による、これまでの全集/選集に収録されていなかったミステリを大集成! 長篇3作品、短篇10作品、すべて単行本初収録! 〈周五郎少年文庫〉の完結直後、山本周五郎の作品を蒐集されている小林俊郎氏から所有している周五郎作品のリストをお送りいただいた。そのリストには「少年少女譚海」、「新少年」を中心に、単行本未収録の二〇作品のタイトルと初出誌が記されていた(その中には長編連載『幽霊要塞』の全巻号揃もあった)。早速、小林氏に連絡を取ったところ、貴重な雑誌を貸していただくことができ、本書『山本周五郎[未収録]ミステリ集成』』の刊行に繋がった。  本書は、『山本周五郎探偵小説全集』にも、〈周五郎少年文庫〉にも収録されていない、周五郎が戦前に発表した探偵小説の中でも特に珍しい作品ばかりを収録した。全作が単行本初収録で、底本はすべて初出誌である。(「編者解説」より) 少年ロビンソン 男でなかった男の恋 新宝島奇譚 魔ケ岬の秘密 鉄甲魔人軍 H性病院の朝 接吻(キッス)を拒むフラッパー 幽霊要塞 幽霊飛行機 火見櫓(ひのみやぐら)の怪 深夜、ビル街の怪盗 少女歌劇(レビュー)の殺人 殺人円舞曲 編者解説

TOP