小説むすび | 著者 : 杉本ユミ

著者 : 杉本ユミ

伯爵に拾われた娘伯爵に拾われた娘

路地裏で伯爵が見つけたのは、 薄汚れた少年の姿をした真珠だったーー 伯爵アダムはある日、ロンドンの路地裏で時計を盗られ、 スリを働いた相手を捕まえてみると、小柄な少年だった。 エドと名乗った少年は意外にも聡明そうで、誇り高さすら感じられた。 少年に同情し、路地裏生活から救い出してやろうと考えていた矢先、 アダムはその少年が何者かに殴られて路上に倒れているのを発見した。 急いで知人の館へ運びこむと、そこで驚きの事実が判明する。 少年はなんと、エドウィナという名の麗しき18歳の娘だったのだ! だがそのときのアダムはまだ知らなかったーー エドウィナが本当はさる男爵家の令嬢であることも、 アダムの横顔を見ただけで胸の高鳴りを抑えられずにいることも。 父を亡くした男爵令嬢エドウィナは、後見人に決められた不気味な老伯爵との縁談を嫌い、少年に扮して家出を決行。けれども所持金をすべて盗まれたうえ、悪党につけこまれて路地裏でスリを働かされていたとき伯爵に拾われたのでした。不遇な令嬢の恋の行方は?

シークに愛された一夜シークに愛された一夜

疑惑の花嫁が宿したのは、 天使か? それとも……。 旅先で盗難に遭い、宿代を稼ぐため仕事に出向いたティファニー。 だがそこは、セレブ御用達のいかがわしいクラブだった。 間一髪でダーハラ国のセクシーな王子ラフィークに救われ、 ひと目で彼の虜になったティファニーは甘く熱い夜を共にするが、 翌朝、当座の現金を渡され、冷淡にあしらわれて傷ついた。 私を金目当ての娼婦だとでも思っているの? 二度と顔も見たくないと立ち去った2カ月後、事態は急変する。 妊娠していたのだ。すぐにラフィークとの面会を取りつけるが、 彼は訝しげにティファニーを睨みつけ、DNA鑑定を求める一方、 驚いたことに、結果を問わずきみと結婚すると宣言して……。 軽快でありながらも情感豊かな筆致で人気のテッサ・ラドリー。彼女が描く、異国が舞台のロイヤルロマンスをお楽しみください。純潔を捧げて身ごもったにもかかわらず、ヒーローから疑われたヒロイン。冷たく閉じた彼の心を開くことはできるのでしょうか?

いつわりのティアラいつわりのティアラ

これは現実じゃないわーー 白馬の騎士なんて、いるわけないもの。 ある日マディが働くカフェに、二人連れの男性客が現れた。 二人とも明らかに場違いな印象だが、とくにそのうちの一人、 深い海のようなサファイアブルーの瞳の彼にマディは目を奪われた。 この町の人ではないし、普通の観光客でもなさそうね……。 彼はワードと名乗ると、町の案内をしてほしいと申し出た。 同僚のウェイトレスも誘って4人で出かけることにしたが、 人の多い場所へ来たとき、雑踏の中で誰かがワードを見て叫んだ。 「エドワード王子よ!」彼が、かの王国のプリンスですって? すると、ワードは突然こう言って、さらにマディを驚かせた。 政略結婚から逃れるため、僕と期限付きで結婚してくれないか、と。 可愛くて楽しいロマンスが人気のカーラ・コールターが放つ、読み応えたっぷりのシンデレラ・ストーリーです! カフェでスコーンを焼くだけが取り柄だったマディが、不慣れな異国の宮殿で暮らすことに。持ち前の優しさと快活さで乗り切ろうと奮闘しますが……。

赤い髪のシンデレラ赤い髪のシンデレラ

愛を知らない孤高の富豪。 そんな人の子を身ごもったら……? ウィロウは由緒ある壮大な屋敷でのハウスキーパーの仕事を見つけた。 現在の主は富豪のテイト・キングストンだという。 きっと偏屈で強欲な老人が独りで住んでいるんだわ。 ところが、屋敷に到着したウィロウを手荒く出迎えたのは、 予想とはまるで違う、背の高い黒髪のセクシーな男性だった! ある日、浜辺にいたウィロウはテイトの手で打ち寄せる波から救われ、 いつしか惹かれていた彼に求められるまま身をゆだねてしまった。 やがて驚愕の事実が明白になる。彼は弟を海で死なせた罪悪感のせいで、 身の回りの世話をする者以外は誰もそばに寄せつけなくなったのだ。 彼の愛を得ることなど無理だと悟った矢先、ウィロウは妊娠に気づき……。 歓びを分かち合ったというのに、よそよそしい態度を崩そうとしないテイト。まるで厄介者扱いされているような気がして、ウィロウは屋敷から出ていこうとしますが、どういうわけか彼はそれを許そうとせず……。好評を博した『海運王と憂いの花』の関連作です。

ハイランドの愛の余韻ハイランドの愛の余韻

おなかに宿ったのは、 甘く切ない夢の結晶。 まさかブロディがまた戻ってくるなんて……ケイトはうろたえた。 ハイランドの戦士を思わせる長身にがっしりとした体、 魅力的な青い瞳を持つ大富豪と出会ったのは4カ月前のことだった。 祖母を訪ねてスコットランドからはるばるこの町にやってきた彼と ケイトは恋に落ち、熱く激しい2週間を過ごした── もう二度と会えない。これはひとときの夢なのだと自分に言い聞かせて。 ブロディは高齢の祖母を故国へ連れ帰るために来たが、 祖母は拒み、ケイトと一緒に住めば問題ないと主張し始めた。 なんてこと! 困ったわ。もうこれ以上、隠し通すことは無理よ。 でも彼はどうするだろう? あなたの子供がおなかにいるの、と聞いて。 USAトゥデイのベストセラー作家で、日本デビュー作『大富豪と偽りのシンデレラ』も大ヒットのジャニス・メイナード。険しくも美しいスコットランドの高地地方、ハイランドからやってきた野性味あふれる富豪ヒーローはディザイアでも希少。要注目です!

忘れられた愛の夜忘れられた愛の夜

重い心臓病の娘のために、ベロニカは最後の手段に出ることに決めた。 今や億万長者となったかつての想い人ジョーダンに 手術費を援助してもらうのだーー娘の、父親として。 10年前、ジョーダンへの愛を伝えられずにいたベロニカは、 高熱を出した彼を看病した夜、初めて彼と結ばれ、幸せを知った。 ところが翌朝、ジョーダンが何もおぼえていないことにショックを受け、 のちに妊娠が発覚したときも、告げられぬまま月日が過ぎてしまった。 そして再会の時。彼はベロニカの唇を情熱的に奪い、喜びを表したが、 彼女の話を聞いたとたん、背筋も凍るほど冷徹な言葉を吐き捨てた。 「僕は君を抱いたことなどない。君はここまで身を落としたのか!」 愛し合った夜を忘れられてしまうという屈辱を味わい、泣く泣く身を引いたベロニカ。再会を果たすも再び傷つけられ、ジョーダンはわかっていながら娘の存在を否定したのではとさえ疑いますが……。大御所ルーシー・ゴードンが綴る珠玉のシークレットベビー物語。

閉ざされた館の大富豪閉ざされた館の大富豪

毎朝、ボスから届く黄色い薔薇。 その花言葉は“友情”だけれど……。 著名な大富豪ディーコンに雇われ、住み込みの助手となったギャビー。 出入りが許されるのは、彼女の住居部分と仕事部屋だけで、 屋敷につながる扉には鍵がかけられ、雇い主は姿を見せない。 仕事の指示は電話かメールのみ。もどかしさを感じていたある日、 ギャビーは鍵があいていた隙に、扉の向こうへと足を踏み入れた。 ついに現れた彼は、写真や映像で見たのとは別人のようだった。 伸び放題のひげと髪に覆われて顔は見えず、その姿も声も、 まるで野獣のようで、わずかにのぞく瞳は暗く陰り謎めいている。 でもギャビーは不思議と恐れなかった。彼の心を開きたいとさえ思い、 彼女はひたむきに一歩ずつ、信頼を得ていった。 そしてあるとき、思いきって彼のひげ剃りと散髪を提案するとーー 車椅子生活の父の医療費と生活費を稼ぐため、ギャビーは2つの仕事をかけ持ちしていましたが、とある事情でディーコンに雇われたのでした。彼女の一族と彼とのあいだに横たわる深い溝と運命、そして二人の切ない愛は、どのような結末を迎えるのでしょうか?

片思いの第二章片思いの第二章

運命の人と愛し愛され、結ばれる。 それを叶えられるのは彼だけなのに……。 “10年後、おたがい独身だったら結婚しよう” ケイトは学生時代に友人ルークと卒業を祝った夜、そんな協定を結んだ。 しかし、敏腕外科医となったルークの結婚でそれは無効となり、 以来、ふたりは疎遠になったままだった。 本当はずっと彼に片思いをしていたケイトの心も宙ぶらりんのまま。 やがて仕事の一環で、彼女はルークと偶然の再会を果たす。 奇しくもそのとき、ちょうど約束した歳月が過ぎ、 しかもルークは妻の不義で離婚して独身に戻っていた。 そして、ずっと密かに想いを寄せていたケイトの気も知らず、 恋愛感情より“友情”に基づく結婚をしようと、協定の復活を宣言した! 大好きなルークから女性として相手にされてこなかったケイトは、友情結婚を素直に喜べず、今一歩踏み出す勇気が出ません。そんなとき親友の妊娠が発覚し、刺激を受けた彼女は恋愛への幻想や憧れを捨てて前に進む決意を固めますが……。片思いの第二章、開幕!

伯爵と憂愁のシンデレラ伯爵と憂愁のシンデレラ

運命の伯爵がシンデレラに捧げたのは、 光り輝くガラスの靴ではなく……。 100万ポンドをわたしに? この人は本気で言っているの? ジャクリーンはイタリア人伯爵ヴィットリオの話が信じられなかった。 伯爵の父がまだ若かりし頃、彼女の亡父が賭で稼いだ大金を持ち去り、 酔って記憶が曖昧でそのままになっていたのを、彼が返しに来たという。 赤字続きの雑貨店を営み、貧苦のうちに逝った父を思うと胸が痛んだ。 店は人手に渡り、彼女はそこに住み込みで働かせてもらっているのだ。 伯爵の凛々しい瞳に心を奪われる一方、憤りもこみ上げた。 今さら何を言うの! 即座に受け取りを拒んだジャクリーンだったが、 ほどなく、思いがけない苦境に立たされることになるーー 彼女の決断に反対の店主に解雇され、路上に放り出されてしまったのだ! 世界で不動の人気を誇る作家ルーシー・ゴードンが描く、シンデレラ・ストーリーをお届けします! いきなり仕事も住む家も失ってしまったジャクリーンに手をさしのべたのは、なんと彼女が突っぱねたばかりの伯爵でした。一筋縄ではいかない恋の運命やいかに?

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