著者 : 村上しいこ
死にたい、ですか死にたい、ですか
「お母さん。奇跡は起きないんだよ。だからもう一度、今の家族を見て」四年前、人見由愛が中1の時に兄・典洋は高校でのいじめに耐えられず自ら命を絶った。母の伊代は今も立ち直れず、裁判により兄の無念をはらそうと必死だ。父親はアルコール依存症に陥り、会社生活も惨憺たる状態。家族は崩壊寸前。一方、母の依頼で裁判の取材を進める新聞記者・大同要は、自身のトラウマからこの家族に深入りするようになる。沈みそうな家族を必死でつなぎ止めたい由愛。彼女のもがいた末の選択は?そして、家族は…。迫力の法廷シーン、血の滲むような心の叫び。いじめによる自死遺族の苦悩と葛藤を描く衝撃作。
青春は燃えるゴミではありません青春は燃えるゴミではありません
パティシエになりたいという将来の夢を胸に、高校生活最後の年を迎えた桃子。でもその希望の前に、家庭の事情が大きく立ちはだかる。夢をあきらめられる?それとも?短歌甲子園をめざす高校生たちの青春小説!
空はいまぼくらふたりを中心に空はいまぼくらふたりを中心に
新年度が始まり、部員が増えた「うた部」では「今年こそ短歌甲子園出場!」とみんなの目標がひとつになる。クラスが落ち着いた五月、転校生がやってきて、業平に中学時代の記憶が蘇る。それは仲がよかったのに急に話をしなくなった「トキ」だった。野間児童文芸賞受賞作『うたうとは小さないのちひろいあげ』の続編!
うたうとは小さないのちひろいあげうたうとは小さないのちひろいあげ
高校1年生になった桃子は思いがけなく、短歌を詠む「うた部」に入部する。でも、不登校になったままの親友の綾美に対して部活のことを言い出せない。そればかりか、高校で友達は作らないという宣言までしてしまう。中学時代に起きたある事件に負い目を感じてのことだった。そんなある日の放課後、うた部で短歌甲子園に出場しようという話が持ち上がってー。
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