小説むすび | 著者 : 松島なお子

著者 : 松島なお子

セアラと秘密の貴公子セアラと秘密の貴公子

おなかの子どもの父親が、 まさか、高貴な身分だったなんて……。 セアラと行きつけの店の店員マジェドは気心の知れた仲。 ある日、ひょんなことから一線を越えてしまった。 そして、妊娠発覚ーー相談しようとマジェドを訪ねると、 セアラには思いもよらない展開が待っていた。 気さくでセクシーなバーテンダーだと思っていた彼は、 じつは異国の貴公子で、王家の跡継ぎだというのだ。 二人で乗り越えよう、結婚して母国で暮らそう、と 優しくプロポーズされ、セアラが心動かされたのもつかの間、 マジェドは人が変わったように、冷たく、高らかに宣言した。 「ただしこの結婚に愛はない。愛は人を愚かにするからな」 オーストラリアはスター作家ミランダ・リーやヘレン・ビアンチンを生んだロマンス大国。その次世代を担う人気作家ミシェル・ダグラスが、ドラマチックなシンデレラ物語をお届けします。気の置けない外国人の友人が、祖国ではゴージャスなセレブだったら……?

涙は隠して涙は隠して

再会したのは、かつての継兄。 私の初恋を傷だらけにした男性。 母の恋人に関係を迫られ、ローレルは高級ホテル内を走って逃げていた。 間一髪駆けこんだペントハウスにいたのは……クリスティアーノ! ヨーロッパ各地にホテルを持つ億万長者の彼は、 10年前までローレルの継兄で、彼女の淡い初恋の相手でもあった。 クリスティアーノはローレルの破れた派手なドレスを無遠慮に見ている。 そしてすがるような目をしたローレルに、冷酷にもこう言い放った。 「ここにいさせてやる代わりに、君にはその体を差し出してもらう」 彼は私の格好を見て、お金のためならなんでもする女と決めつけている。 母に勧められた服を着て、恋人だという男性の部屋に行っただけで、 本当の私はクリスティアーノを忘れられず、一度も男性経験がないのに。 愛する男性に金目当てと侮辱され、看護師のヒロインはバージンだと言い出せないまま、彼とベッドをともにします。そして待っていたのは、妊娠がわかるまでの2週間限定の恋人という役割でした。惹かれ合えば惹かれ合うほど、短い関係の終わりは近づき……。

間違えられた花嫁間違えられた花嫁

“愛は人を奴隷にするだけだ” 彼の拒絶に、胸が引き裂かれ……。 さる王家で王女たちの家庭教師として働くオリヴィアは、ある晩、 宮殿の窓から侵入してきた黒ずくめの男にさらわれた。 恐怖でめまいに襲われる一方、その侵入者の危険な魅力に胸が高鳴る。 あれよあれよと儀式めいたことをさせられ、甘い言葉で誘われるうち、 まだ恋も知らぬオリヴィアは抗うすべなく身も心もゆだねてしまった。 その後、驚愕の真相が判明するーー男の正体は隣国の王子ザイードで、 必要があって結婚を急ぎ、王女と間違ってオリヴィアを連れ去ったのだ。 しかも、先ほどの儀式は、なんと婚礼の儀だったという! うろたえるオリヴィアに、ザイードは蔑みもあらわに言い放った。 「なぜ早く名乗らなかった? 后になりたくて、僕をはめたのか?」 涙を誘う愛の物語で人気のケイト・ヒューイットの秀作。自分に自信がなく、華やかな人々の陰で自己主張することなく生きてきたオリヴィア。人の役に立ちたいと願う心優しい彼女が、運命の悪戯によって、とんでもない事態に巻き込まれていき……。

マラカイオスの孤独な花嫁マラカイオスの孤独な花嫁

愛する人はみんな去っていく。 だから、もう誰も愛さないと決めたのに……。 マルゴは恋人のギリシア富豪レオに、いきなり求婚された。 一族の大企業を率いる彼は、跡継ぎをもうける決意をしたという。 母親にないがしろにされ、里親を転々として育ったマルゴは、 愛する人にはいずれ見捨てられることを思い知っていた。 だからこそ、自分は誰とも愛に基づく関係は築けないのだと悟り、 やむなく求婚を断ると、レオは最後に体を奪って去っていった。 そのときに彼が見せた瞳の冷たさは、本当の終わりを告げていた。 だが1カ月後、マルゴは体に変調を覚えた。まさか、赤ちゃん……。 予期せぬ事態に、彼女は途方に暮れた。愛を注がれずに育ったからこそ、 子供には両親の愛を与えたい。でも、今さら彼にどう告げたらいいの? 涙なくして読めない物語を紡ぐK・ヒューイットの2部作、〈新妻物語〉第2話をお贈りします。まともに子育てができない母親の出産により、弱冠11歳にして異父妹の面倒を見ていたマルゴ。悲しい過去を背負って生きてきた彼女に、幸せはいつ訪れるのでしょうか?

シンデレラ・ウェイトレスシンデレラ・ウェイトレス

彼への愛は果てしなく広がっていく。 このアマルフィの海のように。 幼いころ母親に捨てられたミカは、里親の家を転々としたあげく とうとう住む家も、頼れる人も失ったつらい過去を持っている。 そのせいで、人に心を許すことができなくなってしまったが、 今ひょんなことから家に泊めている旅人ラウルとは、意気投合した。 魂は激しく惹かれ合っているのを感じても、貴重な友情を大事に、 ミカはラウルへの恋心を懸命に封じていたーー暴漢に襲われるまでは。 ラウルに危機一髪のところを救われ、強い腕に抱きかかえられながら、 まるでお姫様のように大切に扱ってくれる彼への愛を自覚した。 まさか、彼がほんとうに地中海のさる王国の皇太子で、 母国に国王の決めた許嫁がいるとは思いもせずに……。 ウェイトレスのミカは相手が高貴な身分とも知らず、自分の職場でラウルに皿洗いの仕事を紹介してしまいます。そんなミカとの生活を楽しむラウルですが、迫りくる許嫁との政略結婚を前に、終わりの見えている恋には踏み出すまいと、それ以上の関係を避けて……。

億万長者に言えない秘密億万長者に言えない秘密

我が子をこの身に宿す瞬間は、 一生望めないと思っていた……。 イライザはかつて病がもとで不妊症になったと宣告され、 いつか我が子をこの腕に抱くという夢をあきらめていた。 周りの友人たちが幸せをつかんでいくなか、 今後のことを考えようと休暇で海辺へ向かう途中、 かたときも忘れなかった億万長者、ジェイクと思いがけず再会する。 半年前、彼とは親友の結婚式で出会って意気投合し、 あとで連絡すると言ってくれたのに、これまで音沙汰がなかったのだ。 今、ようやく誘われてジェイクの別荘で数日を過ごすが、 真剣な仲になろうとしない彼に失望し、甘い情事に終止符を打ったーー まさか、命が宿るはずのない我が身に、奇跡が起こるとも知らずに。 イライザが恋した相手は、全世界の女性の憧れと名高い億万長者。それだけに、彼女はジェイクにお金目当ての妊娠と疑われて蔑まれることを恐れ、彼には黙って産み育てようと決めますが……。本作は『大富豪の秘密の婚約者』と『選ばれたシンデレラ』の関連作。

ナニーが恋した傲慢富豪ナニーが恋した傲慢富豪

彼にはお金が、私には愛がある。 だから、彼への想いは知られてはだめ。 保育士のリビーのもとに、その日届いた悲報ーー リビーに5歳の愛娘モーガンを預けて旅立った親友夫妻が、 不運にも異国で命を落としたというのだ。 あろうことか夫妻が法定後見人に指定していたのは、 傲慢で軽薄なプレイボーイ、ジェスだった。 ラスベガスで最も裕福でハンサムな実業家のジェスを 親友夫妻の結婚式でひと目見た瞬間、リビーは彼に夢中になったが、 思わせぶりな言動をとるだけで、彼が誘ってくることはなかった。一度も。 あんな遊び人にモーガンを託すわけにはいかないわ。 リビーはモーガンのそばにいるため、ナニーになることにするが……。 ナニーと億万長者の雇い主の恋を描いた、D-1727『ボスとナニーの契約結婚』の関連作。ずっとつれないそぶりだった憧れの大富豪の屋敷でナニーとして暮らすことになったヒロイン。でも、やはり彼は冷たくて……。切ない恋心が胸に迫る逸作です。

選ばれたシンデレラ選ばれたシンデレラ

魔法が消える時刻は迫っているけど……。 シンデレラが見た、うたかたの恋の夢。 ある日、企画会社で働くジェマが一人きりで仕事をしていると、 目の前に突然、目もくらむほど美形で長身の男性が現れた。 トリスタン・マルコという名を聞き、彼女は息をのんだ。 最高級ホテルでのパーティを予算無制限で依頼してきた謎の大富豪! はるばる欧州のモントヴィア国から打ち合わせにやってきたという。 やがて思いがけずクルージングに誘われ、ジェマの心は舞い上がった。 悲しい過去のせいで恋には慎重になると心に決めたけれど、 彼の魅力に抗えるかどうかはわからない……。 恋に惑うジェマは知る由もなかったーー 彼の本当の名は、モントヴィア皇太子トリスタンで、 高貴な生まれの女性との結婚を義務づけられている身であることを。 『一夜にできた秘密』で鮮烈な日本デビューを果たした人気急上昇中の作家キャンディ・シェパード。本作は、作者が満を持してお贈りするロイヤルロマンスで、『大富豪の秘密の婚約者』の関連作にもなっています。身分違いの恋に悩むヒロインにご声援を!

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