小説むすび | 著者 : 松島なお子

著者 : 松島なお子

二つの奇跡を抱く聖母二つの奇跡を抱く聖母

ごみ箱に捨てられた私は、 赤ちゃんを幸せにする。絶対に。 生まれてすぐにごみ箱に捨てられて施設で育ったリアは、 医療の現場で働くことで、家庭への憧れが人一倍強くなった。 子供が欲しいのに自分は妊娠が難しい体質のため、 親友に代理母となってもらい、7カ月後には母になる予定だ。 だから、先日一夜をともにした上司で医師のベンにもそう伝えた。 私はプレイボーイのあなたが興味を持つような女ではない、と。 本当は出逢った瞬間から彼に惹かれ、もっと近づきたいのだけれど……。 一方のベンも、ずっと弟や妹の親代わりをしてきたせいで、 もう二度とあんな責任は負いたくない、子供は欲しくないと話した。 なのに、思わぬ事態がーーリアの身にベンの子が宿っていたのだ! 命の現場を舞台に感動ロマンスを描いて人気急上昇中の英国人作家L・ヒートン。代理出産により母になる予定のヒロインが自らも予期せぬ妊娠をしてしまうという驚きのストーリーが繰り広げられます。父になるつもりのないヒーローはいったいどうするのでしょうか?!

さよならのあとの奇跡さよならのあとの奇跡

魅惑の公爵に恋してはいけない。 この身では、彼の花嫁になれないから。 病を抱えるローラは子を産める可能性が低いと医師に告げられ、 今後の治療の見通しがつくまで恋人探しを休もうと考える。 会ってデートはしないものの、気の合う匿名のオンラインデート相手、 “ダン”とだけはメッセージ交換を続け、心の癒やしとなっていた。 そんなある日、ローラは第13代ブライトン公爵ヘンリーに雇われ、 しばらくの間、公爵家の城に滞在して仕事をすることになった。 凜々しくハンサムなヘンリーに会って強く惹かれたローラは、 多くの共通点があることから、彼こそが“ダン”ではないかと直感する。 でもたとえそうであっても、私の彼への恋心は報われないだろうーー 彼の花嫁は、公爵家の跡継ぎを産める女性でないといけないのだから。 J・オースティンを愛する小説家、J・ルイスの日本デビュー作!持病というハンディを負うヒロインが、持ち前の正直でまっすぐな性格で恋と向き合う姿に好感が持てます。相手を大事に思うからこそ一緒にはなれないという、切ない展開に目頭が熱くなる秀作です。

愛を宿したよるべなき聖母愛を宿したよるべなき聖母

この子を独りで産み育てる私に、 協力してくれる人は、誰もいない。 幼い頃に母が家を出て、冷淡な父に育てられたイングリッド。 病院に勤め、仕事一筋で恋愛にはすこぶる疎い彼女は、 明日には海外の赴任地へ出発するという男性クリントと出逢った。 澄んだ瞳が魅力的なたくましい彼に強く惹かれ、 ふたりには今夜しかないと知りながら純潔を捧げた。 それから7カ月が経った今、イングリッドのおなかには赤ちゃんがいた。 クリントの連絡先も知らず、独りで産み育てるつもりでいたある日、 彼女は職場で新任の指導医を見て息をのんだーークリント! まさかこんな形で再会するとは想像さえしていなかった! 動転するイングリッドの丸いおなかを見つめ、彼が言った。「話がある」 ドラマティックなメディカル・ロマンスの世界で飛ぶ鳥を落とす勢いのエイミー・ラッタンが放つ、予期せぬ妊娠&再会物語! 自身の息子が生まれたときに命に関わる病と闘った経験を持つ作家ならではの視点で描かれた本作は、読み応え充分な珠玉のロマンスです。

スペイン富豪の花嫁の家出スペイン富豪の花嫁の家出

“ふさわしからぬ”花嫁に、 心の内を見せない大富豪……。 ウェイトレスや家政婦をして糊口を凌いできた元孤児のミアは、 スペイン富豪サントスと出逢って半月で結婚し、幸せの絶頂を味わった。 豪華な邸宅や使用人のいる暮らしが始まってほどなく妊娠したが、 流産したのを境に、夫婦の関係がぎくしゃくしだした。 エレガントな義母もよそよそしく、見下すような冷たい態度を崩さず、 自分はよそ者だという疎外感に苛まれたミアは、 子を失った悲しみについて夫と話し合うこともないまま家を出たのだった。 今、お金が底をつきかけ、イビサ島のバーで接客係をさせられそうに なっていた彼女の耳に、いやらしい男性客を一喝する声が響いた。 「ミ・エスポサーー僕の妻だ!」見ると、鬼の形相のサントスがいた! 登場人物の心の機微を巧みに描いた感動作で人気の作家ケイト・ヒューイット! 結婚したての有頂天な頃、その後の冷ややかな沈黙の時を経て、夫婦の間にできた埋められない溝と深い失望と悲しみ。どれほどの愛ならば、二人を再び結びつけられるのかーー?

声なき王の秘密の世継ぎ声なき王の秘密の世継ぎ

あなたに会いたくても、もう会えない……。 衝撃のロイヤル・シークレットベビー物語! さる王国で市民や兵士の治療にあたっていたレーガンは、帰国を前に、 以前から想いを寄せていた現地の医師ケイナンと一夜を共にした。 「僕の美しいレーガン。君を決して忘れない」 別れ際にかけられた彼の言葉を胸に、レーガンは帰国の途についた。 しかし、その後ほどなくして、彼女はケイナンの死を知った……。 1年後。レーガンはあの夜に授かったケイナンの子を産み育てていた。 ある日、勤務先に医学生の実習指導をする医師が新しく来ることが決まり、 手話で話すというその医師の補佐を、レーガンがすることになる。 初めての顔合わせで、彼女は驚きのあまり卒倒しかけたーーケイナン! 彼は生きていた! 私を美しいと言ってくれたあの声は失われていても。 運命的な再会を果たしたレーガンはさらなる驚きの事実を知ることに。なんと、ケイナンは王国の新国王であることが明らかになるのです! すなわちそれは、生後3カ月の息子がじつは世継ぎだった  ということを意味し……。期待の新星の鮮烈な日本デビュー作!

海運王の二百万ドルの策略海運王の二百万ドルの策略

何度でも、彼は私の恋心に火をつける。 ただ情熱的なまなざしを向けるだけで。 ステフは結婚した親友を祝うため、美しいギリシアを訪れていた。 そして、誰もが憧れる海運王のダーメンと再会して誘惑された。 彼女にはダーメンに初恋を利用され、捨てられた過去があり、 「100万ドルもらっても一緒にいたくないわ」とはねつけたが、 ダーメンに「では200万ドルなら?」と返されただけだった。 彼はそんな大金を使ってでも、私を取り戻したいの? かなわぬ想いと諦めていたけれど、ひょっとしたら彼もーー? しかし彼は冷酷に告げた。ある女性との結婚を破談にするため、 都合よく現れたステフに“恋人のふり”をしてほしいのだと。 ヒーローの傲慢な申し出にいったんは怒ったものの、結局ヒロインは受け入れます。なぜなら彼女は元上司にだまされ、莫大な借金を負っていたから。幼いころから生活が苦しく、恋をする暇もなく働いてきた不器用なヒロインに、愛と幸せは訪れるのでしょうか?

赤ずきんと黒い狼の結婚赤ずきんと黒い狼の結婚

孤独な乙女は、たやすく堕ちた。 森で待ち伏せていた狼の誘惑に。 幼い頃に両親を亡くしたエラは、後見人の老富豪に育てられた。 あるとき、祖母を見舞うために森の中の道を急いでいると、 大きな犬を連れ、黒髪に青い目が美しい男性に出会った。 ローマン・ブラックと名乗った彼は裕福な企業経営者で、 二人は瞬く間に恋に落ち、5週間後には、祖母の前で結婚した。 すべてが罠だったとわかったのは、結婚式のあとーー。 ローマンは別人のように冷たくなり、この結婚は、 きみの後見人を陥れるための策だったとエラに告げる。 裏切られた絶望と、愛の残り火に情熱を駆り立てられ、 エラは夫にすべてを捧げてしまうーー最初で最後のつもりで。 作家競作ミニシリーズ〈7つの愛のおとぎばなし〉の6話目です。『赤ずきん』を題材に、新進の人気作家ピッパ・ロスコーが筆を執りました。エラの後見人である老富豪と、ローマンの関係は?“黒い狼”を真実の愛に目覚めさせた、小さな奇跡とはーー?

ナースの涙ナースの涙

優しく笑う顔と、冷たくよそよそしい顔。 どちらが本当のあなたなの? ジャスミンは1歳の息子を連れ、実家近くの海辺の町へ引っ越してきた。 病院の救命救急科に看護師として採用されたものの、 出産以来離れていた仕事の勘はすぐには取り戻せず、戸惑う日々。 そんななか、端整な容姿の敏腕医師ジェドに淡い恋心を抱くようになる。 ただ気がかりなのは、海辺を散歩中に会ったときは気さくで魅力的なのに、 職場ではひたすら仕事に集中し、冷徹なまでに人を寄せつけないことだ。 だがある日、生後まもない患者の命が失われて動揺したジャスミンは、 ジェドに慰められるうち、いつしか彼と心を開き合って唇を重ねていた。 しかし、同じ職場で働く彼女の姉がジェドと浅からぬ仲だと漏れ聞き、 思わず問いただしたジャスミンに、彼は否定しつつも再び背を向けて……。 稀代のストーリーテラー、キャロル・モーティマーがお好きな方にぜひおすすめしたい作家ーーキャロル・マリネッリ。HQロマンスとHQイマージュにまたがり大活躍中の彼女が描く、“命の現場”が舞台の切ないロマンスです。心に傷を抱えたふたりの恋のゆくえは?

大富豪との二度目の恋大富豪との二度目の恋

今や大富豪となった彼と再び愛を育む。 そんな夢物語は望むべくもない。 ほんの軽い気持ちで遺伝子検査を受けたところ、 家族の誰とも血がつながっていないとわかったジェイド。 両親の話によれば、彼女はハリケーンに見舞われた日に生まれたため、 病院でほかの赤ん坊と取り違えられたとしか考えられない。 事態を把握した病院から調査を依頼された人物が家にやってきたとき、 ジェイドは言葉を失った。高校時代の初恋の人、ハーレー・ダルトン! 悲しい別れのあとハーレーは会社を立ち上げて大成功を収めたという。 今や大富豪となった彼と、かたや出自さえわからなくなってしまった私。 ジェイドは思いがけない再会に密かにときめいた自分を戒めた。 人生に打ちのめされてしまった私が、彼と釣り合うはずもないのだから。 予測不能なロマンスで一躍人気作家となったアンドレア・ローレンスがお贈りする〈運命の歯車〉。赤ん坊のときに起きた取り違えをきっかけに展開するロマンスをお楽しみください。本作では遺伝子検査で衝撃の事実を知ったジェイドの再会物語が描かれます。

クリスマスの小さな天使クリスマスの小さな天使

あなたに身も心も捧げたのは、 寂しさを埋めるためじゃない……。 姉から預かっている生後半年の甥テディをかわいがるフィービー。 ある日、彼女が管理するコテージに、大企業の重役レオが静養に訪れる。 権力で人を従わせることに慣れた堂々たる態度の、容姿端麗な男性だ。 ひょんなことから彼と一つ屋根の下で過ごすことになり、 身の上話やクリスマスの飾りつけを一緒にするうち、打ち解けていく。 そんななか、フィービーは赤ちゃん用の木馬のオーナメントを見て、 3年前にお腹の子を亡くしたつらい記憶が甦り、思わず涙をこぼした。 レオの慰めに救われた彼女は、そのまま身も心もゆだねるのだった。 ところが翌日、気まぐれに現れた姉がテディを連れて帰ってしまい、 フィービーはふたたび喪失感にさいなまれて……。 ベストセラー作家J・メイナードが綴る本作は、『大富豪と偽りのシンデレラ』のヒーロー、ルックの兄レオが主人公。フィービーが生きる意味を問い直すためこのコテージに住むようになったと語る一方、レオはここへやってきた本当の理由を隠しているのでした。

秘書の愛と献身秘書の愛と献身

すべては余命短い父のため。 罪なき偽りの、婚約宣言……。 高級デパートチェーンの社長秘書エヴァは、会議の準備中、 服にコーヒーをこぼしてしまい、慌てて着替えをしていた。 運悪くそこへ次期社長のジョスが現れ、彼女は恥ずかしさに息をのんだ。 長年、有能な彼にときめいても、必死に恋心を抑えてきたのだ。 今も平静を装いながら、エヴァが背中のファスナーを上げるのを 手伝ってほしいと頼むと、ジョスは紳士らしく手を貸してくれた。 だが、まさにその瞬間を目撃した彼の父である現社長が、 二人の仲を誤解した様子の訳知り顔で、衝撃の事実を告げるーー じつは自分は末期癌だが、これで安心して息子に会社を譲れる、と。 エヴァが誤解を正そうとすると、ジョスがそれを遮るように宣言した。 「彼女とは真剣な関係だ。じつは、僕たち、婚約したんだ」 母の死後、父に寄宿学校へやられたことが、子供だったエヴァの心に大きな傷跡を残しました。愛し、信頼する人に見捨てられたことで、誰かを愛することに臆病になってしまったのです。そんな彼女を相手に婚約宣言をしたジョスもまた、心に傷を抱えていて……。

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