小説むすび | 著者 : 柿原日出子

著者 : 柿原日出子

偽りの復縁偽りの復縁

誰にも心を開かない氷のような夫。 彼に愛されたいと願うのは愚かなの? 3年前、イザベルは秘書の代理として派遣された先で、 イタリア人侯爵で実業家のコンスタンティンに見初められた。 貧しい炭鉱の村で育ったイザベルとでは身分が違いすぎたが、 二人の情熱は激しく燃え上がり、彼女はやがて妊娠。 コンスタンティンは責任を取って結婚を申し込んだ。 だが、ほどなくして不幸にもイザベルは流産してしまう。 急によそよそしく冷淡になった夫に、彼女は言葉を失った。 大切な我が子が亡くなったというのに、なぜ平気でいられるの? 結局、あなたが愛情深く振る舞うのはベッドの上だけ── 傷心のイザベルは家を出るが、彼から復縁を打診されて……。 情感豊かな作風で人気のシャンテル・ショーが描く、夫婦再生ロマンスです。身分差を乗り越えてシンデレラ婚を果たしたヒロインでしたが、流産後に夫婦関係は冷えきり、離婚寸前に。夫から復縁を迫られたヒロインは、彼が抱えてきた秘密を初めて聞かされ……。

風に吹かれる砂のように風に吹かれる砂のように

愛しい人の突然の心変わり。 シンデレラの恋は、風に儚く消え……。 サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。 だが喜んだのもつかのま、半年後には不当解雇の憂き目に。 さらに、仕事を求めてやってきた遠い異国の地では、 雇主の横暴により失業し、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。 そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。 雇主の家で一度すれ違った黒髪に美しい緑の瞳の男性、ドゥラックスだ。 しかも驚くべきことに、彼は隣の国を治める権力者だという。 本当かしら? まるで千夜一夜物語だわ。 不思議に思いつつも、彼の圧倒的な魅力に抗いきれず承諾した。 “仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁になることとも知らずに……。 望まぬ政略結婚を退けるため、世間知らずの娘を選んでかりそめの妻とし、のちに大金を支払って離婚する計画を立てたドゥラックス。まずは兄の妻にと思って声をかけたサディーのことが、予想外に頭から離れなくなり……。甘く切ないシンデレラ・ストーリーです!

スター作家傑作選〜ジェシカ・スティールの恋世界〜スター作家傑作選〜ジェシカ・スティールの恋世界〜

「息子が欲しい。だが、妻が欲しいわけじゃない」「手持ちの相手の中から臨時の妻をみつくろったらどうだ?」エレクサはそんな男同士の会話を漏れ聞いて憤然とした。繁殖用の雌馬を選ぶみたい!でも、ちょっと待って…。最近、結婚しろとうるさい母に困っていたエレクサは、息子が欲しいと言った男性ノアと、無謀な契約を交わすー別居婚をし、妊娠の可能性のあるときだけベッドを共にするのだ。そして子を産んだら、離婚。なのに彼女の胸は高鳴る一方で…。-『親密な契約』。友人に貸した車が高級車にぶつかり、弁償を余儀なくされたエリス。けれども家業は倒産し、薄給の身ではとても支払えず、猶予を請うために高級車の持ち主に会いに行った。大企業の次期社長ソールは女性には不自由しないとの噂どおり、黒髪とグレイの瞳が魅力的で、思わず息をのんだ。借金の埋め合わせに、社長夫妻のパーティに彼の恋人役で同行したエリスは、ソールと社長の若妻の睦まじい様子を目撃する。まさか!彼は私を、不倫のカムフラージュとして利用したの?-『罪なジェラシー』。

スター作家傑作選〜クリスマスの恋の贈り物〜スター作家傑作選〜クリスマスの恋の贈り物〜

幼い愛息に南半球のクリスマスを見せるため、オーストラリアに帰郷したシャンテル。パーティに出席したとき、ギリシア大富豪ディミトリと思いがけず再会し、息をのむー彼こそが息子の父親なのだが、シャンテルはその事実を告げずに独りで産み育ててきたのだ。自分にそっくりな息子を見たディミトリの目に、怒りが宿った!(『真夏のサンタクロース』) 23歳のヘブンは手作りのお菓子を売って、どうにか日々の生活費を賄っている。本当は腕のいい料理人なのに。というのも、元雇主にあらぬ醜聞を流され、仕事も信用も恋も台なしにされたのだ。そこで彼女は、本名を隠して元雇主のパーティに出張料理人として潜り込む。だがそこには心惹かれていた元雇主の義弟ジョンの姿が…。(『プディングの中は…』) 両親を失ったアリスは、身を寄せた伯父の屋敷で従姉妹たちにこき使われていた。クリスマスの季節になり、伯父一家が泊まりがけで外出した夜、玄関先に伯爵のジャックが現れた。吹雪から逃れる場所を求めて来たという。食べるものも充分にない中、かいがいしくもてなすアリスを見て、伯爵は彼女を無垢なメイドだと思い…。(『ある伯爵とシンデレラの物語』)

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