著者 : 柿原日出子
私を娼婦扱いした残酷な人── まさか彼の子を身ごもるなんて。 タクシー運転手のケーラは、イタリアのホテル業界の大物、 マッテオ・ヴァレンティの視察旅行に同道した。 途中、天候が急変して車が立ち往生し、やむなく宿を探すが、 見つかったのは唯一、小さなB&Bの屋根裏部屋だけだった。 嘘でしょう……こんな狭い場所にセクシーな富豪と二人きり? 互いの身の上話はやがて熱い囁きに変わり、気づけばケーラは 純潔を差しだしていた。だが翌朝、彼は忽然と姿を消した── 大金と命の芽をケーラに残して。10カ月後、出産と引き替えに 職も住処も失った彼女は、恥を忍んでマッテオに連絡するが……。 身分違いのマッテオの子を一夜で身ごもり、密かに出産したケーラ。身寄りも職もなく、追いつめられた彼女はマッテオを頼りますが、現れた彼の振る舞いはあまりにも冷たくて……。シャロン・ケンドリック得意の傲慢ヒーローの魅力を存分に味わえる一作です。
子ども扱いされてきたシンデレラが今、 大富豪の目の前で蝶になるーー アラーナは大富豪ガイのことを心ひそかに“谷の領主”と呼んでいる。 彼は由緒ある家に生まれ、この地で最も成功した人物。 ずっと昔から憧れのヒーローだけれど、年上だし、 なにより貧しい家に生まれ育った私とは境遇が全然違う。 アラーナは自戒した。彼に恋なんかしてはだめ! 傷つくだけだもの。 一方、ガイのほうも、22歳のアラーナをいまだに子ども扱い。 ところがある夜、ガイの主催するパーティで ダンスに興じている最中に、彼が唐突に囁いた。 「きみがまぶしすぎて、ぼくにはほかの女性が見えない」 彼の真意を量りかねながらも、アラーナの心は舞い上がったが……。 名作家マーガレット・ウェイが2000年代に書いたシークレットベビーがテーマの大ヒット作『野の花が隠した小さな天使』(I-2785)と同時期に描かれ、初版当時、やはり飛ぶように売れた感動傑作です!
息子たちを奪わないで! 学歴も仕事もない私に残された道はーー結婚。 「ぼくの息子たちは我が一族の屋敷で育てる」 現れたゴージャスなギリシアの海運王サンダーの言葉に、 ルビーは愕然としたーー6年前、17歳の彼女は、 両親を失った悲しみから、ぬくもりを求めて彼と一夜を共にした。 サンダーはいつ知ったのだろう? 双子の息子たちの存在を。 学もなく貧しい私から二人を奪うなど 巨万の富を誇る彼にはたやすいこと。いったいどうすれば……? そうだわ、この条件なら彼はきっと拒むはず。 「どうしても息子たちがほしいなら……私と結婚して」 大スター作家ペニー・ジョーダンが描く、大人気のシークレットベビー物語! 過酷な運命に翻弄される貧しいヒロインが愛したのは、愛も女性も信じないギリシア大富豪でした。母に愛された記憶のないヒーローは、はたして我が子を愛せるのでしょうか?
ミシェル・リード自身が好きな作品、第2弾! 愛だけでは、乗り越えられないものがあるーー エヴィの恋人の名はシーク・ラシード。 いずれ一国を統治し、一族の女性を妻にする定めを負った、 見惚れるほど美しいアラブのプリンスだ。 ラシードの立場を慮り、エヴィは彼の子を身ごもっていることを 打ち明けられずにいたが、とうとう心を決めた。 いつものように抱き合い、甘美なひとときを過ごしーー 妊娠したことを告げると、ラシードは冷たいまなざしで言った。 「赤ん坊は僕の子か」 そう突き放され、拠り所を失ったエヴィは青ざめた。 しかも追い打ちをかけるように、彼の婚約を知らされ……。 大作家ミシェル・リードは本作について、「はじめからヒーローとヒロインが惹かれ合っているので、その後の展開を描くのが難しかったけれど、とても“やりがい”を感じた作品」と語っています。立ちはだかる難関を、二人は愛で乗り越えられるのでしょうか?
誰にも心を開かない氷のような夫。 彼に愛されたいと願うのは愚かなの? 3年前、イザベルは秘書の代理として派遣された先で、 イタリア人侯爵で実業家のコンスタンティンに見初められた。 貧しい炭鉱の村で育ったイザベルとでは身分が違いすぎたが、 二人の情熱は激しく燃え上がり、彼女はやがて妊娠。 コンスタンティンは責任を取って結婚を申し込んだ。 だが、ほどなくして不幸にもイザベルは流産してしまう。 急によそよそしく冷淡になった夫に、彼女は言葉を失った。 大切な我が子が亡くなったというのに、なぜ平気でいられるの? 結局、あなたが愛情深く振る舞うのはベッドの上だけ── 傷心のイザベルは家を出るが、彼から復縁を打診されて……。 情感豊かな作風で人気のシャンテル・ショーが描く、夫婦再生ロマンスです。身分差を乗り越えてシンデレラ婚を果たしたヒロインでしたが、流産後に夫婦関係は冷えきり、離婚寸前に。夫から復縁を迫られたヒロインは、彼が抱えてきた秘密を初めて聞かされ……。
リジーのもとに、ある日一通の手紙が届いた。 彼女が所有するアパートメントに問題が発生し、 現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。 差出人は大富豪イリオス・マノス。 リジーはなんとか旅費を工面し、彼の住むギリシアへ飛んだ。 金色の瞳と漆黒の髪を持つギリシア神話の英雄さながらの彼はしかし、 「詐欺師め!」とリジーをなじったのだ。 リジーは共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたと知る。 だがお金などまったくないと言う彼女に、イリオスは憤然と言った。 「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」 “ロマンスの女王”として不動の人気を誇り、2011年に惜しまれつつその短すぎる生涯を閉じた作家、P・ジョーダン。孤児として育ったヒロインは、真実の愛を見つけられるのでしょうか?
私を人生から追い出した傲慢富豪との再会。 私の息子の父親はあなた、なんて言えない! エンリコの恐ろしい形相に、フレイアは2歳の息子の手を強く握った。 3年前まで彼女はイタリア大富豪エンリコのもとで秘書として働き、 彼の自宅に住み、彼のベッドで眠る関係だった。 だがある日、エンリコのいとこがフレイアのいるベッドに入り込み、 その瞬間を、出張から戻ってきたエンリコに目撃されてしまった。 むりやり迫られただけだったのに、エンリコは話を聞こうともせず、 無情にもフレイアを家から、そして人生から追い払ったのだった! 今、彼女の小さな息子を見たエンリコが言った。「この子は僕の子だ」 フレイアが弱々しくも否定すると、彼は無慈悲な悪魔のように告げた。 「嘘をつくな、冷酷な女め。この報いは必ず受けてもらうからな」 フレイアの勤め先の会社を最近買収したばかりのエンリコ。会社のロビーで偶然再会したかつての秘書兼恋人が小さな男の子を連れているのを見て、我が子だと直観します。けれども、いとこと彼女が浮気したと思い込んでいるため、いとこの子の可能性も考えて……。
愛しい人の突然の心変わり。 シンデレラの恋は、風に儚く消え……。 サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。 だが喜んだのもつかのま、半年後には不当解雇の憂き目に。 さらに、仕事を求めてやってきた遠い異国の地では、 雇主の横暴により失業し、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。 そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。 雇主の家で一度すれ違った黒髪に美しい緑の瞳の男性、ドゥラックスだ。 しかも驚くべきことに、彼は隣の国を治める権力者だという。 本当かしら? まるで千夜一夜物語だわ。 不思議に思いつつも、彼の圧倒的な魅力に抗いきれず承諾した。 “仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁になることとも知らずに……。 望まぬ政略結婚を退けるため、世間知らずの娘を選んでかりそめの妻とし、のちに大金を支払って離婚する計画を立てたドゥラックス。まずは兄の妻にと思って声をかけたサディーのことが、予想外に頭から離れなくなり……。甘く切ないシンデレラ・ストーリーです!
勝ち誇ったように唇を重ねるスペイン貴族。 私はまだ彼を愛していたの? その夜、ローレンは愛するラモンに妊娠を伝えるつもりだった。 ところが二人の将来に話を向けたとたん、衝撃の事実を告げられた。 ラモンは、実は巨大コングロマリットのCEOであり、 さらにはスペインの公爵家の跡取りだというのだ。 いずれ貴族の血を引く“ふさわしい女性”を花嫁に迎える、とも。 ローレンは、何も言えずに彼のもとを去るしかなかった。 1年半後、育児と仕事に忙殺される毎日を送るローレンの前に、 ラモンが再び現れて命じる。「愛人として戻ってこい」 怒りと屈辱、愛し子の存在を知られる恐怖にローレンは震えた。 スペイン貴族のヒーローを愛して妊娠しながらも、格差を痛感して身を引いたヒロイン。すれ違った二人が再会したとき、愛は甦るのでしょうか? ラテン系の傲慢極まりないヒーローを描かせたら右に出る者がいない作家シャンテル・ショーの名作をお見逃しなく!
ファッションショーの舞台を下りた花形モデルのリーナ。明日からは本名のケイティ・メルデントンに戻るのだ。最後の仕事は、チャリティオークションでデート権を落札した男性とディナーを共にすること。だが現れた黒髪の長身の男性を見て、彼女は息をのんだ。ジェイク…!2年前に別れたきり、二度と会いたくないと思っていた男性だ。かつてはジェイクを愛し、愛されていると確信していたー継母と彼が愛人関係にあると知るまでは。ジェイクは、なぜ大金を使ってわたしとの時間を手に入れたの?
純真無垢なヒロインが恋の試練にーー 世界中で愛された名作家の追悼特集。 1979年刊『恋のアムステルダム』でデビュー以来、純真な乙女が傲慢ヒーローに翻弄されながら恋の深みにはまってゆくさまを生き生きと描き続けたジェシカ・スティール。2020年、惜しまれつつこの世を去りましたが、数多くの不朽の名作を遺してくれました。
幼い愛息に南半球のクリスマスを見せるため、オーストラリアに帰郷したシャンテル。パーティに出席したとき、ギリシア大富豪ディミトリと思いがけず再会し、息をのむー彼こそが息子の父親なのだが、シャンテルはその事実を告げずに独りで産み育ててきたのだ。自分にそっくりな息子を見たディミトリの目に、怒りが宿った!(『真夏のサンタクロース』) 23歳のヘブンは手作りのお菓子を売って、どうにか日々の生活費を賄っている。本当は腕のいい料理人なのに。というのも、元雇主にあらぬ醜聞を流され、仕事も信用も恋も台なしにされたのだ。そこで彼女は、本名を隠して元雇主のパーティに出張料理人として潜り込む。だがそこには心惹かれていた元雇主の義弟ジョンの姿が…。(『プディングの中は…』) 両親を失ったアリスは、身を寄せた伯父の屋敷で従姉妹たちにこき使われていた。クリスマスの季節になり、伯父一家が泊まりがけで外出した夜、玄関先に伯爵のジャックが現れた。吹雪から逃れる場所を求めて来たという。食べるものも充分にない中、かいがいしくもてなすアリスを見て、伯爵は彼女を無垢なメイドだと思い…。(『ある伯爵とシンデレラの物語』)
5日間で、5億ドルーー それが富豪のベッドに入る代償だった! モデルとして華やかに活躍するシャーメインは、 その日、ドゥバル王国のプリンス・アリの目を意識していた。 美しき獲物を追う、鋭く黒い傲慢な、世界的プレイボーイの瞳。 予想どおりアリは、その夜のディナーに彼女を招待したがーー。 魅力的な富豪の男性は大嫌い。鼻を明かしてやるわ。 シャーメインは彼の誘いを言下に断った。 1年後、チャリティオークションに参加したシャーメインは、 自分とのディナーを高額で競り落とす男性を待ち望んでいた。 5億ドルもの大金でその権利を落札したのは、あのアリだった! 情熱的な作風で読者を魅了し続けるHQロマンスの大スター作家、ミランダ・リー。得意のゴージャスな富豪ヒーローとの熱い恋物語をお楽しみください。
家も仕事も失い、ぽつんと一人。 立ち尽くす娘を拾ったのはーー エマは、父が生前、投資に失敗して多額の借金を残したと聞き、 住んでいた家や家財を手放すことになって呆然とした。 母と二人で、別荘代わりに使ってきた避暑地の小さな家に移り住んで、 パートタイムの仕事を探し、ゆとりはないがなんとか生活の目処を立てる。 しかし、贅沢に慣れた母は質素な暮らしに適応できず、エマを困らせた。 そんな彼女にとって、診療所のいつも冷静沈着なオランダ人医師、 ドクター・ヴァンダイクだけが密かな心の支えだった。 でも、いつか国へ帰ってしまう人に、恋なんかしちゃだめだわ。 やがて季節が移り、エマは母の気まぐれで家を追い出されることになり、 それまでの仕事も失って、寄る辺のなさに涙をにじませた。 するとなんと、帰国するヴァンダイクがエマも連れていくと言いだし……。 唯一無二の作風で綴られる名作を厳選してお贈りする〈ベティ・ニールズ選集〉です。本作は、すべてを失ってしまった不運な娘と、年上の裕福なドクターの恋物語。幸せな結婚は、情熱に任せてするものではないーーそう告げるヒーローの真意は?
重い病気から奇跡的に回復したアナは、夫ルシオを待っていた。 彼はハンサムでセクシーな年上の実業家で、熱烈な恋に落ちて結婚した。 早くわたしたちの赤ちゃんに会いたい……。 やっとルシオは現れたが、どこか様子が変だ。 赤ん坊はもういない。君は流産して子供を失った、などと言う。 なぜそんなひどいことを……。ルシオ、いったいどうしたの? ルシオは重い口を開くと、信じられないことをアナに告げた。 「君が脳炎にかかって記憶を失う前、僕たち夫婦は離婚寸前だった」 彼女は過去5年間に起きたことのすべてを忘れていると言うのだ。 離婚なんて嘘……彼を心から愛しているし、赤ちゃんだっているわ! 実力派作家ジェイン・ポーターが描く、記憶喪失ロマンスです。ルシオと出会ったころの初々しい17歳に戻ってしまったアナ。二人は愛を取り戻すことができるのでしょうか? そしてアナが訴える赤ちゃんの真相とは? 最後まで一気読み必至です。
アンは国内有数の若き実業家マットの個人秘書に採用された。 前職で性的ないやがらせを受けた心の傷がまだ癒えない彼女は、 プレイボーイと悪名高いマットの前では地味な服装に徹している。 初日から「僕に恋をするのはルール違反だ」などと言う傲慢な彼は、 きっと女性はみな自分に夢中になるとでも思っているのだろう。 がむしゃらに働くアンは、すぐにマットからの信頼を勝ち得、 二人は息の合った仕事ぶりで次々とプロジェクトを成功させていった。 ある夜、アンはマットから高価な真珠のチョーカーを贈られた。 彼は「感謝の印だ」と言うが、その目には激しい欲望の炎が見える。 男性的な情熱におののいたアンは、思わず逃げ出してしまい……。 富も権力もほしいまま、パワフルかつセクシーなヒーローを描く人気作家エマ・ダーシー。アンを失うことを恐れたマットは自分の欲望を封印します。いっぽう、一度は真珠も誘惑も拒んだアンでしたが、やがてマットを愛してしまったことに気づくのです。
スペイン屈指の富豪で、公爵の称号を持つアレハンドロが、 裕福で美人のいとこではなく、貧しく平凡な私を選ぶなんて。 喜びに酔いしれたレナはひと夏を彼に捧げたが、 愛を告げたとたん、アレハンドロは無情にも去っていった。 身ごもっていると知ったのは、その後のことーー 彼と連絡が取れないまま、失意のレナはたったひとりで出産した。 だがつましくも平和な母子の生活は、ある日突然終わりを告げる。 「その子は本当に僕の子か?」アレハンドローーなぜここがわかったの!? ひどい仕打ちをされたのに、レナの胸はまだ彼への思慕に疼く。 彼の目的はレナではなく、跡継ぎとなる息子だとわかっているのに……。 HQロマンスを代表する大スター作家ペニー・ジョーダンがお好きなら、新女王の呼び声も高いジェニー・ルーカスは見逃せません。情熱的なジェットコースター・ロマンスをお楽しみください。
突然の訪問者に、ルビーは言葉を失ったーー 6年前、17歳の彼女が両親を失った悲しみから、 一夜のぬくもりを求めて情熱を分かち合った男性、サンダー。 「ぼくの息子たちは我が一族の屋敷で育てる」 ゴージャスなギリシアの海運王サンダーの一方的な宣言に、 ルビーは激しく動揺した。彼はいつ知ったのだろう? 双子の息子たちの存在を。学もなく貧しいわたしから二人を奪うなど 巨万の富を持つ彼にはたやすいことだ。ああ、いったいどうすれば……? ルビーは悩んだすえ、彼がきっと拒むはずの条件を口にした。 「どうしても息子たちがほしいなら……わたしと結婚して」 大スター作家ペニー・ジョーダンのシークレットベビー物語をお楽しみください。彼女が描く熱い愛を胸に秘めたヒロイン像がお好きなあなたには、HQロマンスを代表する人気スター作家、ジェニー・ルーカスとアビー・グリーンの作品も、ぜひおすすめします!
垢抜けない、太めのホープにまさかの奇跡が起こり、 ハンサムなギリシア人投資家アンドレアスと、同棲し始めて2年。 交際記念日を指折り数えていたが、友人が心ない言葉を呟いた。 プレイボーイの彼にとって、ホープはただの愛人にすぎないと。 確かに、アンドレアスは何かにつけて冷淡な態度をとるし、 将来を話し合ったこともなければ、家族に紹介されたこともない。 落ち込むホープだったが、家族パーティに招待され有頂天になる。 その日のうちに、絶頂から奈落に突き落とされるとも知らずに。 「君のことは、愛人としか思っていない」と断言されて。
なぜ今ごろ会いに来たの? カリスは喜びよりも強いショックを受けた。 ーーそれは身分違いの恋だった。マッターニ伯爵との夢のような日々。 けれど彼にとっては、つかのまの戯れにすぎなかった。 彼が突然姿を消したあと、カリスは絶望し、ひそかに男の子を産んだ。 あれから2年。彼の狙いは……息子なのだろうか? やはり、この女性は僕のものだ。 アレッサンドロ・マッターニはカリスをひと目見て確信した。 だが、今はまだ彼女に真実を告げるときではない。 もう1つ、確かめなければならないことがある……。 愛情による結婚などばかげているーーかつて身も心も捧げた男性に浴びせられた、耳を疑う冷酷な言葉。富も名誉も欲しいままにする億万長者の前に、ひれ伏すしかなくて……。ピュアなヒロイン像が涙と共感を誘う、記憶喪失×シークレットベビー・ロマンス!