小説むすび | 著者 : 柿原日出子

著者 : 柿原日出子

偽りの復縁偽りの復縁

誰にも心を開かない氷のような夫。 彼に愛されたいと願うのは愚かなの? 3年前、イザベルは秘書の代理として派遣された先で、 イタリア人侯爵で実業家のコンスタンティンに見初められた。 貧しい炭鉱の村で育ったイザベルとでは身分が違いすぎたが、 二人の情熱は激しく燃え上がり、彼女はやがて妊娠。 コンスタンティンは責任を取って結婚を申し込んだ。 だが、ほどなくして不幸にもイザベルは流産してしまう。 急によそよそしく冷淡になった夫に、彼女は言葉を失った。 大切な我が子が亡くなったというのに、なぜ平気でいられるの? 結局、あなたが愛情深く振る舞うのはベッドの上だけ── 傷心のイザベルは家を出るが、彼から復縁を打診されて……。 情感豊かな作風で人気のシャンテル・ショーが描く、夫婦再生ロマンスです。身分差を乗り越えてシンデレラ婚を果たしたヒロインでしたが、流産後に夫婦関係は冷えきり、離婚寸前に。夫から復縁を迫られたヒロインは、彼が抱えてきた秘密を初めて聞かされ……。

惑いのバージンロード惑いのバージンロード

私を人生から追い出した傲慢富豪との再会。 私の息子の父親はあなた、なんて言えない! エンリコの恐ろしい形相に、フレイアは2歳の息子の手を強く握った。 3年前まで彼女はイタリア大富豪エンリコのもとで秘書として働き、 彼の自宅に住み、彼のベッドで眠る関係だった。 だがある日、エンリコのいとこがフレイアのいるベッドに入り込み、 その瞬間を、出張から戻ってきたエンリコに目撃されてしまった。 むりやり迫られただけだったのに、エンリコは話を聞こうともせず、 無情にもフレイアを家から、そして人生から追い払ったのだった! 今、彼女の小さな息子を見たエンリコが言った。「この子は僕の子だ」 フレイアが弱々しくも否定すると、彼は無慈悲な悪魔のように告げた。 「嘘をつくな、冷酷な女め。この報いは必ず受けてもらうからな」 フレイアの勤め先の会社を最近買収したばかりのエンリコ。会社のロビーで偶然再会したかつての秘書兼恋人が小さな男の子を連れているのを見て、我が子だと直観します。けれども、いとこと彼女が浮気したと思い込んでいるため、いとこの子の可能性も考えて……。

風に吹かれる砂のように風に吹かれる砂のように

愛しい人の突然の心変わり。 シンデレラの恋は、風に儚く消え……。 サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。 だが喜んだのもつかのま、半年後には不当解雇の憂き目に。 さらに、仕事を求めてやってきた遠い異国の地では、 雇主の横暴により失業し、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。 そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。 雇主の家で一度すれ違った黒髪に美しい緑の瞳の男性、ドゥラックスだ。 しかも驚くべきことに、彼は隣の国を治める権力者だという。 本当かしら? まるで千夜一夜物語だわ。 不思議に思いつつも、彼の圧倒的な魅力に抗いきれず承諾した。 “仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁になることとも知らずに……。 望まぬ政略結婚を退けるため、世間知らずの娘を選んでかりそめの妻とし、のちに大金を支払って離婚する計画を立てたドゥラックス。まずは兄の妻にと思って声をかけたサディーのことが、予想外に頭から離れなくなり……。甘く切ないシンデレラ・ストーリーです!

公爵の跡継ぎを宿した乙女公爵の跡継ぎを宿した乙女

勝ち誇ったように唇を重ねるスペイン貴族。 私はまだ彼を愛していたの? その夜、ローレンは愛するラモンに妊娠を伝えるつもりだった。 ところが二人の将来に話を向けたとたん、衝撃の事実を告げられた。 ラモンは、実は巨大コングロマリットのCEOであり、 さらにはスペインの公爵家の跡取りだというのだ。 いずれ貴族の血を引く“ふさわしい女性”を花嫁に迎える、とも。 ローレンは、何も言えずに彼のもとを去るしかなかった。 1年半後、育児と仕事に忙殺される毎日を送るローレンの前に、 ラモンが再び現れて命じる。「愛人として戻ってこい」 怒りと屈辱、愛し子の存在を知られる恐怖にローレンは震えた。 スペイン貴族のヒーローを愛して妊娠しながらも、格差を痛感して身を引いたヒロイン。すれ違った二人が再会したとき、愛は甦るのでしょうか? ラテン系の傲慢極まりないヒーローを描かせたら右に出る者がいない作家シャンテル・ショーの名作をお見逃しなく!

スター作家傑作選〜クリスマスの恋の贈り物〜スター作家傑作選〜クリスマスの恋の贈り物〜

幼い愛息に南半球のクリスマスを見せるため、オーストラリアに帰郷したシャンテル。パーティに出席したとき、ギリシア大富豪ディミトリと思いがけず再会し、息をのむー彼こそが息子の父親なのだが、シャンテルはその事実を告げずに独りで産み育ててきたのだ。自分にそっくりな息子を見たディミトリの目に、怒りが宿った!(『真夏のサンタクロース』) 23歳のヘブンは手作りのお菓子を売って、どうにか日々の生活費を賄っている。本当は腕のいい料理人なのに。というのも、元雇主にあらぬ醜聞を流され、仕事も信用も恋も台なしにされたのだ。そこで彼女は、本名を隠して元雇主のパーティに出張料理人として潜り込む。だがそこには心惹かれていた元雇主の義弟ジョンの姿が…。(『プディングの中は…』) 両親を失ったアリスは、身を寄せた伯父の屋敷で従姉妹たちにこき使われていた。クリスマスの季節になり、伯父一家が泊まりがけで外出した夜、玄関先に伯爵のジャックが現れた。吹雪から逃れる場所を求めて来たという。食べるものも充分にない中、かいがいしくもてなすアリスを見て、伯爵は彼女を無垢なメイドだと思い…。(『ある伯爵とシンデレラの物語』)

愛に気づかずに愛に気づかずに

家も仕事も失い、ぽつんと一人。 立ち尽くす娘を拾ったのはーー エマは、父が生前、投資に失敗して多額の借金を残したと聞き、 住んでいた家や家財を手放すことになって呆然とした。 母と二人で、別荘代わりに使ってきた避暑地の小さな家に移り住んで、 パートタイムの仕事を探し、ゆとりはないがなんとか生活の目処を立てる。 しかし、贅沢に慣れた母は質素な暮らしに適応できず、エマを困らせた。 そんな彼女にとって、診療所のいつも冷静沈着なオランダ人医師、 ドクター・ヴァンダイクだけが密かな心の支えだった。 でも、いつか国へ帰ってしまう人に、恋なんかしちゃだめだわ。 やがて季節が移り、エマは母の気まぐれで家を追い出されることになり、 それまでの仕事も失って、寄る辺のなさに涙をにじませた。 するとなんと、帰国するヴァンダイクがエマも連れていくと言いだし……。 唯一無二の作風で綴られる名作を厳選してお贈りする〈ベティ・ニールズ選集〉です。本作は、すべてを失ってしまった不運な娘と、年上の裕福なドクターの恋物語。幸せな結婚は、情熱に任せてするものではないーーそう告げるヒーローの真意は?

ルール破りの恋ルール破りの恋

アンは国内有数の若き実業家マットの個人秘書に採用された。 前職で性的ないやがらせを受けた心の傷がまだ癒えない彼女は、 プレイボーイと悪名高いマットの前では地味な服装に徹している。 初日から「僕に恋をするのはルール違反だ」などと言う傲慢な彼は、 きっと女性はみな自分に夢中になるとでも思っているのだろう。 がむしゃらに働くアンは、すぐにマットからの信頼を勝ち得、 二人は息の合った仕事ぶりで次々とプロジェクトを成功させていった。 ある夜、アンはマットから高価な真珠のチョーカーを贈られた。 彼は「感謝の印だ」と言うが、その目には激しい欲望の炎が見える。 男性的な情熱におののいたアンは、思わず逃げ出してしまい……。 富も権力もほしいまま、パワフルかつセクシーなヒーローを描く人気作家エマ・ダーシー。アンを失うことを恐れたマットは自分の欲望を封印します。いっぽう、一度は真珠も誘惑も拒んだアンでしたが、やがてマットを愛してしまったことに気づくのです。

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