著者 : 栗原成郎
ドイツの歌姫 他五篇ドイツの歌姫 他五篇
森鷗外『舞姫』を彷彿させる、ドイツ留学したエリート医学生の西欧との出逢い、東欧との疎隔とその葛藤を描く自叙伝的作品『ドイツの歌姫』。古き良き民衆を大らかな共感と深い洞察で活写し、19世紀セルビアのリアリズム文学を確立したラザーレヴィチの中短編六篇を収録。本邦初訳。
宰相の象の物語宰相の象の物語
旧ユーゴスラヴィアを代表する作家イヴォ・アンドリッチの作品集。 表題作「宰相の象の物語」は、権力者の横暴を耐え忍び、それに抵抗する民衆の姿を描いた中編。恐怖政治を布く強大な権力者が、ふとした気まぐれから一頭の仔象を飼いはじめる。街中を無邪気に暴れまわる象は、人々の憎悪を集めーー ほかに、アンドリッチが自らの「小祖国」ボスニアを舞台に紡いだ3作品、「シナンの僧院に死す」「絨毯」「アニカの時代」を収録。 宰相の象の物語 シナンの僧院に死す 絨毯 アニカの時代 解説 イヴォ・アンドリッチ─作家と作品─ (栗原成郎)
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