小説むすび | 著者 : 桜瀬彩香

著者 : 桜瀬彩香

長い夜の国と最後の舞踏会 3 〜ひとりぼっちの公爵令嬢と真夜中の精霊〜長い夜の国と最後の舞踏会 3 〜ひとりぼっちの公爵令嬢と真夜中の精霊〜

再び開かれた舞踏会への扉。 紡がれるは新たな夜の国のお話。 最後の舞踏会で復讐を遂げた公爵令嬢ディア。 傍で見届けたノインに連れられファーシタルを後にした彼女は、物語の森にある屋敷で新たな生活を始めていた。 人ならざる者達の常識に翻弄されつつもノインの隣に立つために、少しずつ自分にできることを増やそうと努力するディア。 周囲からも優しく見守られ、穏やかな時間を過ごしていた。 一方、ノインはディアを伴侶として迎えるための準備を進めていた。 向かったのは夏至祭の森ーーファーシタルの民と深い因縁がある夏至祭の王サーレルのもと。 交渉の後、ディアに手を出さないという言質を取ることに成功するノインだったが、サーレルとの因縁を抱えているのはディアだけではないようで……? ひとりぼっちだった公爵令嬢と真夜中の精霊が紡ぐ、新たな夜の国の物語ーー。 『長い夜の国と最後の舞踏会』の短編小説の他、リベルフィリアを舞台とする『来訪者』を収録。

長い夜の国と最後の舞踏会 1 〜ひとりぼっちの公爵令嬢と真夜中の精霊〜長い夜の国と最後の舞踏会 1 〜ひとりぼっちの公爵令嬢と真夜中の精霊〜

婚約破棄から始まる粛然たる復讐の物語 深い森に閉ざされた国ファーシタル。 その森を管理する精霊に仕えてきた公爵家の令嬢ディアは、幼い頃に家族を殺され、王家に保護されたのち第一王子リカルドと婚約する。 しかし、彼が他に愛する女性を得たことで婚約は解消される。 円満な婚約解消に思えたが、ディアは知っていた。 かねてより精霊との繋がりを危惧していた王家がこの婚約解消を機に、数日後の舞踏会で自身を手にかけることを。 そして自分の家族を殺したのが王家だということもーー。 全てを失いひとりぼっちで生きてきたディアは、最後に奪い続けてきた者達への復讐を決意する。 そんな彼女をずっと見ていたのは、美しく残忍な精霊ノイン。 彼こそディアの一族が仕えてきた精霊で、ディアが殺される理由だった。 気まぐれに現れるノインとともに、残されたわずかな日々を過ごすディアは、最後の舞踏会に向けて歩み始めるーー。

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