著者 : 江本マシメサ
小さい頃から大好きだったドラッグストアで働く山下藤子。張り切りすぎて疲労がたまり、ついに体調を崩した藤子を助けてくれたのは、中華街にある「薬屋カフェ」の青年スタッフ・王だった。笑顔が素敵な彼は薬膳に詳しく、心と体に優しい中国茶や中国菓子を教えてくれる。すっかり中華スイーツの美味しさにはまった藤子は、王との恋もゆっくり進展中!?そんなある日、ドラッグストアに一人の若い女性客がやってきた。彼女の悩みにうまく対応できなかった藤子に、王がくれたあるヒントとは?働く女子の心と体にうれしい、癒しと恋の物語!
ドラッグストアで働く藤子は、優秀な成績を認められて長崎中華街近くの店舗へと配属される。張り切る藤子だが、売り上げのプレッシャーにさらされ、スタッフの人間関係に翻弄され、心労がたまって、もはやダウン寸前!道端でうずくまる藤子を助けてくれたのは、華やかな中国服を着た“わんこ系美青年”だった。中華街の「薬屋カフェ」で働いている彼は、いまの藤子に必要なものがぎゅっとつまった中華菓子を勧めてくれる。彼の薬膳知識と人懐こい笑顔に、藤子の心は癒されてー。お疲れならば、長崎中華街へ!働く女子の心と体にうれしい、甘味と恋の物語。
ルヴィエ国第三王子メリクルに仕える騎士であり、男装の麗人でもある伯爵令嬢コーラル。外交使節団で訪れた華烈という国で王子が問題を起こし、処刑されそうになる。身を挺して王子を守ったコーラルが殺されそうになったところで、ある男が待ったをかける。死刑の代わりに彼女に科されたのは、後宮で働かされる刑罰「宮刑」。男はある思惑から、コーラルを後宮へと連れてきたのだった。ただ、華烈の者はコーラルが男であると勘違いをしておりー。
体力自慢の新米編集者、陽菜子の異動先は、着物雑誌の編集部。アンチ着物派の陽菜子は思いがけない事態に戸惑うばかり。さっそく任された取材で和裁士の桐彦にインタビューをするも、案の定大失敗!桐彦にからかわれ、「ねこちゃん」呼ばわりされてしまう。気にくわない男と思いながらも、桐彦の助言を受けるうちに着物の魅力を知っていく陽菜子。ある日、祖母の着物への態度に疑問を抱いた陽菜子は、違和感の正体を突き止めようと桐彦に相談するがー。着物にまつわる謎と秘密が、鮮やかに解き明かされる。じれったい恋の行方も気になる浅草着物ミステリー!
一年の半分近くが冬となる極寒の地を治める伯爵リツハルドは、夜会で出会った男装の麗人、元軍人のジークリンデに目を奪われ、思わず告げるー「自分と結婚してください!」と。一目惚れから始まった、オーロラが空を彩る地での、一年間のお試し婚。トナカイを狩り、解体&仕分け&熟成。摘んだベリーは保存食に。伝統工芸品を作る合間に、凍結湖で魚釣り。自給自足の狩猟民族的スローライフを通して、奥手な二人は無事、正式な夫婦となれるのか?