著者 : 沼田真佑
幻日/木山の話幻日/木山の話
自然への、生命への、生きづらさを抱えた者への「眼差し」。人と動植物、水と土と空気、社会が影響し合って成り立つこの世界を生き、過ぎ行く時間をそのままに描き出す。自然のまま、言葉の流れるまま、音楽に身を任せるように、耽溺し没入する。芥川賞受賞から6年、待望の受賞後第一作。
影裏影裏
会社の出向で移り住んだ岩手で、ただ一人心を許したのが同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもうひとつの顔に、「あの日」以後触れることになるのだがー。芥川賞を受賞したデビュー作に、単行本未収録の二篇を収録した、暗い燦きを放つ三つの作品。
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