著者 : 畑野智美
たまたま見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、事務所の研修生になった新城。コンビを組んだ溝口との厳しい稽古を経て初舞台に立ち、社長からギャラとして「千円」を渡されるが…。弱小お笑いプロダクションを巡る面白き人々の人間模様を、誰にも書けない筆致で描く連作短編集、第2弾!
大学2年生の新城は、親友に誘われて見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、その日のうちに芸人を志す。漫才の相方探しをするうちに、女芸人の津田ちゃんから、同じ大学に通う溝口を推薦されるが…。弱小お笑いプロダクションを巡る愛すべき人々を、誰にも書けない筆致で紡ぐシリーズ第1弾!
海の見える市立図書館で司書として働く31歳の本田。十年間も片想いだった相手に失恋した七月、一年契約の職員の春香がやってきた。本に興味もなく、周囲とぶつかる彼女に振り回される日々。けれど、海の色と季節の変化とともに彼の日常も変わり始める。注目作家が繊細な筆致で描く、大人のための恋愛小説。
仲良し3人組だったわたしたちには、みんな、人には言えない秘密があったー優しさ。悪意。淡い恋心。胸が痛くなる嘘。見て見ぬふり。嫉妬。言い訳。仲間になるために犯さないといけない罪ー。退屈な日常から脱出するため、中学2年生は、あちら側に一歩、ふみ出す。
コンビ名「メリーランド」として南部芸能事務所の舞台に立つ新城と溝口。しかし目の前の壁は高く、ライバルは多く、未来はまったく見えてこない。「オレたちはつづけていけるんだろうか」誰もが悩み、日々苦しんでいる。そんな芸人を見つめる「家族」たち。そこには確かに愛と笑いがある。南部芸能シリーズ、暴風警報の第3弾!
夏休み直前の登校中、高校一年生の涼太は女の子にトマトを投げつけられる。その女の子・久野ちゃんが気になるが、仙台からきた彼女には複雑な事情があるらしい上、涼太と因縁のある野球部の西澤と付き合っているという噂。一方、元カノは湿っぽい視線を向けてくるし、親友カップルはぎくしゃくしているし、世界は今年で終わるみたいだしー。どうする、どうなる、涼太の夏!?胸キュン青春小説!
夏休みが終わって、バスに乗ったら、彼女に子供ができて電車に乗ったら、世界が少し変わっていたー。中学三年生のハルと、小さなデザイン事務所で働くダイチ。白いうさぎ、奇妙な双子、会えない手品師、水色のワンピースの女…。不思議でどこかなつかしい世界に、二人はこのままいたいのか、抜け出したいのか。
偶然見に行った「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、芸人を志した大学生の新城は、事務所の研修生になった。コンビを組んだ溝口との厳しい稽古を経て、初舞台に立った二人に、社長から渡されたギャラは「1000円」。相方と分けて残った500円玉を握りしめて、新城はその使い道を考えるのだがー。文芸界待望のハタノ5冊目。弱小プロダクション「南部芸能」に集まってくる「いろんな人の、いろんな人生」を描く短編集。
たまたま親友に誘われ、そのバイト先の先輩が所属する「南部芸能事務所」のライブを見に行くことになった新城(20歳)。たちまち魅了され、その夜のうちに芸人を志す。とはいえピンでは無理、コンビの相方が必要だ。先輩の「ものまね女芸人」津田ちゃん(25歳)は、事務所スタッフの溝口(20歳)と組むといいと言うのだが…。弱小プロダクションの芸人たちを、誰も書けない筆致で紡ぐ連作短編集!