著者 : 白谷ゆう
オーレリアには、こめかみに醜い傷がある。 それはかつて婚約者のトラヴィスを庇ったことにより負った傷であり、 その後トラヴィスのオーレリアに対する態度は少しずつ冷たくなっていった。 ーー傷心の最中、トラヴィスとの別れを選ぶオーレリア。 すると時を同じくして、彼女のもとに現れたのは一人の少年だった。 「あなたにお願いがあります。僕の兄のギルバートを看取ってはいただけませんか?」 かつて天才と呼ばれていた魔剣の使い手であるギルバートの家から持ち込まれた、 一つの訳ありの縁談。 居場所を失っていたオーレリアはそれを受けることを決めるがーー? 一人の令嬢が、傷ついた果てに真実の愛を手に入れるまでの ハッピーエンドラブストーリー!
死に戻った今世で、元夫だけが自分に冷たくなってしまった。そんな逆境にもめげず、元夫で騎士のイーサンに猛アタックする侯爵令嬢アナスタシア。普段は素っ気ないのにピンチになると必ず助けてくれる彼に、戸惑いと期待で心が揺れていたがーー「もうイーサン様には関わらないでいただきたいんです」イーサンと婚約するという伯爵令嬢ルアーナから接近禁止を宣告されてしまい!? 絶望に打ちひしがれるアナスタシア。でも、イーサンには隠された真意があるようで……?「あなたが好きです。ずっとアナのことだけを想って生きてきました」絶対諦めない令嬢vs愛が重い騎士の死に戻りじれきゅんラブ、黒木捺先生によるコミカライズ企画進行中☆
契約結婚として公爵家当主のローガンへと嫁ぐことになったアメリア。平和な日を過ごすアメリアに、ついに危機が訪れる。それはエドモンド公爵が主催する茶会に、ローガンの婚約者としての出席だった!そこには実家でアメリアを虐めていた妹のエリンも出席するようで…?ローガンからは無理はしなくていいと言われるアメリアだったが、婚約者としてその名に恥じぬよう、礼儀作法を学び茶会への出席を決意する!苦難を乗り越え、さらに近づいていくアメリアとローガンの心の距離。そして寝室を共にする二人。そしてローガンが積極的に迫ってくるようで!?
侯爵令嬢アナスタシアは事故で命を落としたはずが、目覚めると国の英雄であるイーサンと結婚する前に戻っていた。突然の王命による結婚にもかかわらず健気に愛し尽くしてくれた彼に、最期まで素直になれなかったことを後悔するアナスタシア。今度はちゃんと愛を伝えようと決心するが、なぜか結婚の王命は下らず、イーサンには素っ気ない態度を取られてしまい!? 何が起きているか分からないけれど、今度こそ彼と両思いになりたいアナスタシアは猛アタック。めげずに続けるうちに、イーサンが切ない眼差しを向けてきて……?「どうしてあなたは、俺の決意を簡単に揺るがせるんでしょうね」コミカライズも決定、琴子渾身の完全書き下ろし新作!
虐げられていた少女の隠れた才能が人々を救う!? 契約結婚として公爵家当主のローガンへと嫁ぐことになったアメリア。 婚約者として過ごしていたある夕飯の食卓で、ローガンから自身の調合スキルを薬学の進展に活かさないかと提案される。 最初は迷ったものの、アメリアは自分の能力が誰かの役に立つならと、その知識を伸ばすことを決意する! その後、先生としてウィリアム教授が公爵家を訪れる。 ウィリアムはアメリアの知識を測るためテストを受けさせるが、予想以上の高得点で!? そんな中、領内に蔓延していた『紅死病』という流行病に巻き込まれることになったアメリア。 必死に特効薬を探す中で、アメリアの眠っていた才能が、目覚める! ローガンはそんなアメリアを全力でサポートし、その優しさを見たアメリアもさらに魅了されていきーー。 家族から愛されなかった少女が、誰よりも幸せになる物語、第二幕。
不義の子として伯爵家に生まれたアメリアは、幼い頃より虐げられて育ってきた。いつしか、その貧相な見た目から社交界でつけられた名が“醜穢令嬢”。そんなアメリアが十七歳になったある日、縁談の話が舞い込む。相手は公爵家の当主であり、暴虐公爵と噂されているローガン・ヘルンベルク。家の汚点が消えるという理由でアメリアは嫁ぐことになり…!?公爵家を訪れたアメリアは、一方的に契約結婚であるということをローガンから告げられる。しかしアメリアはローガンと過ごしていくうちに、不器用ながらも優しい一面があることを知り、少しずつ信頼を寄せていくー。これは家族から愛されなかった少女が、誰よりも幸せになる物語。
二度と戻れないと思っていた生まれ故郷ロゼウェルへの里帰りを兼ねたバカンス。帰ったばかりのエリザベスはカイルとともに両親から社交関係をほぼ丸投げされ、バカンスとは程遠い忙しい日々を過ごす羽目に。そんなある日、親族の中で一番口うるさい叔母テレーズ・ワルド子爵夫人がローズベル家を訪れてきた。両親やカイルのいない場を狙うようにしてはエリザベスに叱責や嫌味を浴びせかける叔母。そのやり取りの中、とんでもないことが判明してーどん底の絶望から幸福の絶頂まで目まぐるしく変わるエリザベスのやり直し人生、第二弾!
侯爵家に嫁いできたエリザベスは、結婚式の翌日から愛人が屋敷にやってきたり、屋敷の使用人たちから虐げられたり、最悪な状況に陥ってしまう。最後の希望は、白い結婚による婚姻解消。しかし、夫の卑劣な罠によって、それも叶わず命を落としてしまう。運命を呪いながら絶命したはずが、気づくと結婚直前の王都へ向かう馬車の中だった。やり直すチャンスを得たエリザベスは、もう二度と選択を間違えないことを誓う。目指すは円満な…円満でなくても構わないからとにかく離婚!どん底の絶望から幸福の絶頂まで目まぐるしく変わるエリザベスの第二の人生は!?
京都を彩る花鳥猫。水にまつわるあやかし事鎮め、じんわり優しい3つの物語。 過保護な幼馴染みの拓己と水神さまのシロに世話を焼かれながらの京都・伏見暮らしも早や半年。 高校二年生になったひろは進路希望届を前に悩んでいた。 京都に残るか、東京に戻るか、進学するのか、 そして将来何をしたいのか……決められずにいた。 そんなある日、親友で陸上部に所属する陶子の様子がいつもと違うことにひろは気づく。 そこに不思議な少年の声が聞こえてきてーー!? (「飛燕の絆」) 造り酒屋の清花蔵の跡取りである拓己が、蔵の庭造りをすることになった。 ひろは拓己の剣友が住む寺へ行き、拓己と一緒に紫陽花を選んだのだが…?(「六月の猫」)。 7月に入り、友人たちと祇園祭りに行く約束をしたひろに、去年クラスメイトだった大野達樹が「話がある」と言ってきて…?(「瑠璃色の夜明け」) 緑眩しい初夏から夏の京都を彩る、花鳥猫。水にまつわるあやかし事鎮め、 じんわり優しい3つの物語。
辺境に追放された元・公爵令嬢エリザベス。舞踏会で高笑い再び!?悪役令嬢社交界復帰!?
京都伏見に春がやってきた。 東京から伏見の蓮見神社に住む祖母の家に引っ越してきて半年近く。 女子高生のひろは綻びはじめた花の匂いに包まれ幸せな気持ちで春を迎えていた。 しかしある日、祖母を手伝って出した古いお雛さまから不思議な声が聞こえてきて。 はす向かいにある造り酒屋『清花蔵』の跡取りで幼なじみの大学生・拓己と、ひろが幼い時に友達となった白蛇の化身・しろとともに、声の謎に迫ることになるのだが・・・? 『観月橋と雛人形』のほか、 高校時代の剣道のライバルに拓己が対峙する『心真館の約束』、 決して咲かないしだれ桜の謎に迫る『この世の春』の全3本を収録。 過保護気味な幼なじみと蛇の化身から自立したくて、ひろも奮闘するものの・・・? ほっこりじんわり、優しさに満ちた京都のあやかし春物語。
東京でのめまぐるしすぎる生活に馴染めなかった高校生のひろは、祖母の暮らす京都・伏見の蓮見神社に引っ越すこととなった。 幼なじみで造り酒屋の息子・拓己とその家族に世話を焼かれながらの新しい暮らしは、ひろの心を優しく温かくほぐしていく。 昔、伏見で友達になった「しろ」とも嬉しい再会を果たしたひろは、拓己の家で、酒造りの要である井戸水に異変が起こっていることを知る。 井戸から水が溢れるなか、ひろの耳には、他の誰にも聞こえない不思議な声が届いていて…!? 京都伏見の小さな神社と造り酒屋を舞台にした、ほっこりじんわり、あやかし物語!