著者 : 相原真理子
「大人の犯罪を犯す子供はもはや子供ではない」凶悪化する少年犯罪に警察は市民に宣言した。バージニア州リッチモンドー古い歴史を誇るこの町もいまや殺人発生率全米第二位。不名誉な状況を改善すべく市は女性警察署長ハマーを迎えた。P・コーンウェルが『スズメバチの巣』に続いて放つ白熱の警察小説第二弾。
電話はマリーノからだった。昨晩、農場で火災があり、何万ドルもする馬が二十頭焼け死んだという。バスルームで発見された身元不明の死体の顔には、無数の傷が。自殺か、事故か、放火か?それはスカーペッタを襲う身も凍る惨劇の前触れだった。事件の背後にちらつく脱走犯キャリーの影。検屍官シリーズ最大の危機。
野望と変化の街ーアメリカの“スズメバチの巣”と呼ばれるシャーロット市。一刻も休むことのない警察署では、一六〇〇人の警察官が働いている。他州から来たビジネスマンが次々殺される。股間には、オレンジ色のスプレーで奇妙な落書きが。P・コーンウェルが新境地に挑む白熱の本格警察小説。全米ベストセラー。
潜水禁止地域の川で発見されたジャーナリストの変死体。溺死か、他殺か?ダイビングの目的は?男の背後を探るうちに浮かびあがってくる狂信的カルト教団の影。やがて、全米を震撼させる事件が勃発する。天才プログラマー・ルーシーの力を得て巨大な陰謀に立ちむかうスカーペッタ。
人工授精で授かった赤ん坊が何者かに誘拐されるーシングル・ウーマンを襲った突然の悲劇。ダイビング中の事故責任を問われて窮地に立つ伝説のダイバー。出会うはずのない女と男が、事件の真相をたどるうち、奇跡のように邂逅する。謎の洞窟ブルー・ホールに眠る恐るべき陰謀とは。衝撃のミステリーロマン。
女性検屍局長ケイ・スカーペッタ難事件に挑む。バージニアの州都リッチモンドに荒れ狂う連続殺人。被害者の女性たちは残虐な姿で辱められ、締め殺されていた。被害者のあいだに関連はなく、捜査は難航、全市は震え上がっていた。美人検屍官スカーペッタは、最新の技術を駆使して捜査を続けるが…。ミステリー界の女王衝撃のデビュー作。超ベストセラー、検屍官シリーズ第1作。
凍てつくような冬のニューヨーク。ひらひらと雪の舞うセントラルパークで名もなき女が無惨な死体で発見される。恐怖の殺人鬼ゴールトが遂にその姿を現わす。スカーペッタ、マリーノ警部、ベントン捜査官の必死の追跡が続く。やがて明らかにされるゴールトのおぞましい過去。
ズラータはサラエボ生まれの11歳の少女。少女は日記をつけており、日記のなかで自分の日常生活を自分のことばでつづっている。ところが旧ユーゴスラビアで内戦が勃発し、少女の日記にも戦争のことが記されるようになる。恐怖、怒り、嘆き…ズラータの平和な世界は崩壊する。爆撃や狙撃によって多くの死傷者が出、水も電気も食糧もなくなる。ズラータは無理やりうばわれてしまった自分の少女時代に涙を流すが、それでも日記を書きつづけ、戦禍の目撃者でありつづける。彼女がたびたび思いをはせるあのアンネ・フランクのように。
ガブリエルのもとにその手紙が届いたのは、聖アン祭の朝のことである。英国国教会の神父として完璧な人生を送る彼に、匿名の差出人は、過去のある事件を材料に聖職を放棄するように迫っていた。苦悩のあげくガブリエルは昔の恋人に助けを求めるが、調査の途上、事態は謎めいた変死事件へと発展した…。皮肉と悲しみ、そして生と死の交錯が感銘を呼ぶ、大型新人のデビュー編。
虐殺されてゆく恋人の血まみれの姿を眼前に見せつけられたあげく、命を奪われた少女。その母親は次期副大統領候補と見なされている財界の大物だった。二人の殺害は最近起っている連続アベック殺人のひとつなのか?殺人訓練を受けているCIA内の変質者のしわざなのか?検屍官ケイの苦闘はつづく。アメリカ・ミステリー作家協会賞、イギリス推理作家協会賞受賞。
残された傷痕は、美人の売れっ子作家ベリル・マディソンが必死で抗い、命乞いをしながら死んでいったことを物語っていた。殺人犯の待つリッチモンドへ、なぜ彼女は帰っていったのか、なぜ犯人のためにドアを開けたのか、そしてなぜ、殺される運命にあったのかー。MWA処女作賞受賞作家渾身の第2弾。
襲われた女性たちは皆、残虐な姿で辱められ、締め殺されていた。バージニアの州都リッチモンドに荒れ狂った連続殺人に、全市が震え上がっていた。犯人検挙どころか、警察は振回されっ放しなのだ。最新の技術を駆使して捜査に加わっている美人検屍官ケイにも魔の手がー。MWA処女作大賞受賞の傑作長編。
クリスマス目前の首都ワシントン。冬枯れのポトマック河畔で司法省勤務の女性が惨殺死体で発見される。有力容疑者として一人の浮浪者が逮捕されるが、彼は口と耳が不自由だった。同じ頃、最高裁長官が謎の自殺を遂げる。浮浪者の弁護を引き受けた公選弁護人キャスリーン・ライリーは、陪審員エディーの協力をひそかに得て、この事件の背後に潜む驚くべき事実を明らかにしていく。“人は有罪が立証されるまでは無実である”だが…。映画のノベライゼイション。
ジゼル(エリー)・サイモンズはロンドンに住む27歳のインテリアデザイナー。頭の回転も早くユーモアのセンスもある彼女の最大の悩みは太っていること。そんな彼女にある日、大金持のマーリンおじから親戚の集まりを知らせる連絡が入り、彼女もエスコートサービスから紹介された作家志望の青年ベンをにわか恋人に仕立て、おじのもとを訪れる。そして数週間後、マーリンおじが亡くなり、再び集まった親戚一同の前でおじの遺言が発表される。その内容は意外にも、エリーとベンに莫大な財産を残すというものだった。ただしそれには、マーリン屋敷に6カ月間住み、その間にエリーは体重を30kg減らし、ベンはまともな本を1冊書き上げ、さらに2人で“秘密の宝物”を探すことーという4つの条件を達成しなければならない。他の親戚たちの羨望と嫉妬の視線のなかで、意を決して苛酷なダイエットに挑みはじめたエリー。その翌日から彼女のまわりで次々と奇怪な出来事が…。