著者 : 石田夏穂
我が手の太陽我が手の太陽
“お前は自分の仕事を馬鹿にされるのを嫌う。お前自身が、誰よりも馬鹿にしているというのに。”腕利きの溶接工が陥った突然スランプ。日に日に失われる職能と自負。異色の職人小説。第169回芥川賞候補作。
黄金比の縁黄金比の縁
顔の縦と横の黄金比を満たす者を選ぶと「入社三年以内の退職率」が上がる。(株)Kエンジニアリングの新卒採用チームの小野は、自身が辿り着いた評価軸をもとに、業務に邁進する。黄金比の「縁」が手繰り寄せたのは、会社の思わぬ真実だった…。
我が友、スミス我が友、スミス
ステートメント・ピアス、脱毛、タンニング、12センチのハイヒール、ハイビスカス色のビキニ…。U野は筋トレに励む会社員。Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、O島からボディ・ビル大会への出場を勧められる。筋トレと食事管理によって体は引き締まっていくが、大会で結果を残すには筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった。世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作。第166回芥川賞候補作。第45回すばる文学賞佳作。
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