著者 : 稲葉稔
最強の剣豪はなぜ『五輪書』を著したのか?徳川家康の天下統一により太平を迎えた世ー戦国の動乱を剣士として生き抜いてきた宮本武蔵も老境に達していた。将軍家剣術指南役となった柳生宗矩に対抗心を燃やし、生半可な仕官の道は選ばなかった武蔵も、島原の乱に従軍し負傷したことで老いを実感し、終の棲家を求めていた。熊本藩主・細川忠利から客分として招かれた武蔵は、当地で指南役を務めつつ、手伝いの清に支えられながら安らかな日々を送るようになる。やがて、自らが究めてきた兵法の道を伝えるべく、岩戸・霊巌洞に籠もり『五輪書』の執筆を始めた。武蔵が最後に到った境地とは?
「いろは屋」常連の順次が妹のおけいを連れて店に現れた。「みんな…殺された」。怯えるおけいの口から飛び出した言葉に、主の八雲兼四郎は耳を疑う。聞けば、夫と暮らす江戸郊外の長崎村を血に飢えた浪人集団が襲い、女子供まで容赦なく殺めて居座っているという。町方の手の届かぬ悪を討つ影役目“浪人奉行”を秘かに務める兼四郎は、長崎村の悪鬼を成敗すべく乗り込むも、空前絶後の凶敵を前に窮地に陥る。人気シリーズ、圧巻の第八弾。
八王子千人同心の家に生まれたが、研ぎ師となった荒金菊之助はある日、常陸屋に押し込むという男と女の話を耳にする。はたして常陸屋の主が殺され、五百両が盗まれた。下手人はその男女なのか、それとも、失踪した養子の貞助なのか…。人情にもろく、お節介な菊之助の直心影流の剣が冴える。人気時代作家・稲葉稔の原点シリーズが、決定版として新たに登場。
遠州白須賀宿に愛しいきぬを残し、 加賀百万石の城下・金沢へ隠密の旅に出た 佐久間音次郎。 だが、金沢で落ち合うはずの公儀お庭番・ 村垣重秀は、何者かに捕らわれたのだという。 北の大藩では何が起きているというのか。 一方、お庭番の詮索を嫌い亡き者にしようと 江戸から放たれた二人の侍が、 音次郎たちに迫り来る……。 実戦剣法東軍流の剣客が愛刀・左近国綱を手に 悪を斬る! 目次 第一章 小千代 第二章 かぶき者 第三章 宮越 第四章 女郎屋 第五章 遠雷 第六章 通り雨 第七章 石置場 あとがき
不義を働く鼠小僧・次郎吉を密告し、我こそ真の義賊にならんと誓った伊賀者・百地市郎太。だが鼠を騙る賊が新たに出現、探索に乗り出す。人を殺めた偽鼠の得物から甲賀衆に辿り着くが…。目的は何か。市郎太は天敵の同心・大谷木の疑惑をかわし、賊を追い詰めることができるのか。太平の世における忍びの義と掟を問う、興奮必至の第四弾。
父親が八王子千人同心の家に生まれたが、故あって研ぎ師となった荒金菊之助。ある日、菊之助は新大橋の袂に人待ち顔でいた男の子・直吉と出会う。父親の帰りを待つ直吉だったが、父親は殺されてしまう。町奉行所の探索が進まないことで下手人を追うことになった菊之助だったが…。人気時代作家・稲葉稔の原点と言えるシリーズが、決定版として新たに登場。
かつては北町奉行所で風烈廻りの与力だった桜木清兵衛。若隠居生活を楽しみながらも、身辺では何かと騒ぎが絶えない。ある日見かけたのは、若い頃に悪所で行き合った因縁の男・吾市だった。鉄砲洲界隈の商家を訪ねては無心する吾市の悪評に、胸騒ぎを覚える清兵衛。やがて、織物屋のご隠居が怪我を負わされたと耳にして…。
囚獄・石出帯刀の密命を受けて、 外道の始末をしてきた佐久間音次郎。 郡上藩青山家の御側用人が江戸表で何者かに斬殺され、 国元では一揆を煽動する不穏な動きがあるという。江戸を離れ、白須賀宿近くの街道筋に隠棲していた 音次郎は、ざわめく藩の内情をさぐるため 郡上八幡に向かう……。 冥府からの刺客・佐久間音次郎の活躍。 実戦剣法東軍流の剣技が冴えわたる! 時代剣戟。 第一章 白須賀宿 第二章 訪問者 第三章 郡上街道 第四章 八幡城下 第五章 栗巣川 第六章 激突 第七章 神路川 あとがき
南町奉行・筒井和泉守の引きで南町奉行所に戻り、“隠密”となった沢村伝次郎は、町廻りの途中、何者かに襲われた。意識が戻った伝次郎の目の前には、見知らぬ男の死体が。町方から疑いをかけられた伝次郎は窮地に陥る。はたして伝次郎は、自らにかけられた疑いを晴らすことができるのか。そして、真の下手人とはー。ますます絶好調の人気シリーズ、衝撃の第三弾!
囚獄・石出帯刀の密命により獄を放たれ、極悪非道の輩を成敗してきた剣客・佐久間音次郎だが、なにやら身辺に不穏な影が…。それは、帯刀の独断専行の証を掴もうとする目付・関口勘右衛門の手の者たちだった。手練れの不逞浪人たちは音次郎の家を襲って、きぬをさらってしまった!囚獄からの連絡も途絶え、孤立無援のなか、音次郎は愛しいきぬを救い出せるか。傑作時代剣戟第五弾!
ひっそりした裏小路で居酒屋を営む八雲兼四郎。寡黙ながら常連客に慕われるこの男には、愛した女とその一子をならず者に惨殺された辛い過去があった。運命の巡り合わせで一度捨てた剣を再び取り、悪を闇に葬る「浪人奉行」の影役目に生きる兼四郎。こたびも”仕事”を受けて賊成敗に乗り出すも、道すがら、父親を殺された幼子に出会う。その純粋な瞳はかつて救えなかった小吉の面影を宿していた。大反響シリーズ、堂々の第七弾!
亀戸村の名主一家が惨殺された。囚獄・石出帯刀の密命を帯びて、獄を放たれた佐久間音次郎は悪党たちを探索する。ようやく油船・三國丸の船上に賊を追い詰めたが、そこに現れたのは、若侍浜西晋一郎だった。晋一郎は音次郎が妻子殺しの下手人と誤って刃にかけた元同僚のひとり息子だ。彼はわずかな手がかりをよすがに、父の敵を辛抱強く追ってきたのだった…。傑作時代剣戟第四弾!
町奉行所の与力だった桜木清兵衛は、とある事情から倅に家督を譲り、若隠居生活を送る。平穏が一番、と思って過ごす日々。しかし、若い侍が往来でいきなり斬りつけられた現場に居合わせたことで、遺された友の手助けをすることに。人生の機微を知り、与力時代から培った知恵と勘を働かせ、清兵衛が活躍する新シリーズの誕生!
極悪非道の盗賊「黒緒の金松」を葬るように囚獄・石出帯刀の密命を受けた佐久間音次郎は、その居所を探るため、再び牢屋敷に戻ることになった。囚人たちからつかんだ手がかりを元に奔走する。そんな音次郎にある知らせが届いた。妻子殺しの真相は明らかになるのか!? 好評「問答無用シリーズ」第三弾。冥府の刺客・佐久間音次郎が、悪党どもを切り捨てる。
麹町の飯屋「いろは屋」で常連客に大将と慕われる主、八雲兼四郎。だが、板場に立つのは仮の姿ー兼四郎には町方の手の届かぬ悪を闇に葬る“浪人奉行”の裏の顔があった。桜の蕾も膨らみかけた春先、江戸郊外の中野宿で米問屋一家と奉公人が皆殺しされる惨事が勃発。盟友、橘官兵衞らと成敗に向かった兼四郎だったが、下手人として浮上した型破りの浪人集団に翻弄される。外道に地獄を!民に光を!!大反響シリーズ、堂々の第六弾!!
商家への押し込み強盗が頻発。店の者が皆殺しにされるという残忍な手口に江戸の町は震え上がっていた。しかも火盗改め方の捕り物が立て続けに失敗し、配下の密偵が刺し殺されて見つかった。死罪を免れる代わりに極悪非道の輩を成敗する役目を負った剣客・佐久間音次郎は、火盗改めの腐敗を調べよとの密命を受け、石川島の人足寄せ場に潜入する…。傑作時代剣戟小説第二弾!
元南町奉行所の定町廻り同心ながら、船頭で生計をたてていた沢村伝次郎はある日、南町奉行所に呼び出される。待っていたのは、南町奉行の筒井和泉守政憲だった。筒井は、伝次郎に自分の右腕となって働いてもらいたいといい、快諾した伝次郎は奉行所の助をすることとなったのだがー。大人気を博した「剣客船頭」の後継シリーズがさらにスケールアップして開幕!
表の顔は米問屋の居候、裏の顔は二代目鼠小僧の百地市郎太。相棒のお藤と旗本屋敷に忍び込んだその時分に古本屋で残忍な殺しが発生し、町方の大谷木から下手人の疑いをかけられてしまう。そもそも市郎太を鼠小僧ではないかと怪しんでいた大谷木。市郎太はその考えを逆手にとって探索の助を申し出るのだが…。大人気の最強義賊伝、圧巻の第三弾!
喜連川藩で御前試合の開催が決定した。勝者は老中職の名家の指南役に推挙されるため、演武場の子弟は目の色を変えていた。だが道場の練達者が闇討ちにあい、御所には「御前試合の裏に計策あり」との捨文が。藩の中居・天野一角は、密かに探索に動き出した。一角の息子・清助は、上役の娘に密かに想いを寄せる一方、道場の様子を探るがー。しだいに明らかになる謀略。そして清助に訪れる大きな試練とは?感動の時代長編!