著者 : 草野唯雄
恐山「黄金の国」殺人海峡恐山「黄金の国」殺人海峡
下北半島の最高峰・釜臥山は、陸奥湾、津軽海峡、太平洋の絶景が見渡せる。山頂には自衛隊のレーダー基地、そして眼下には硫黄が煙る恐山…。そこで首吊り死体が発見された。物部尊人。この奇妙な名前の男は、白衣に白袴のわらじ姿で、この日、65歳の誕生日を迎えていた。むつ市に住まう旧家の当主、しかも滅ぼされた古代豪族の流れをくみ、全国の鉱山を歩く“山師”一族だった。恐山一帯は世界有数の金鉱床が眠り、国が調査に乗り出していた。荒蕪の地が黄金の国と化した時に起った殺人!歴史と怨念を孕むサスペンス。
アイウエオ殺人事件アイウエオ殺人事件
東京・青山にある東洋商事の別館では、様々なオカルト現象に社員たちが頭を抱えていた。一方、経理課では、苗字の最初の音がアからエまでの4人のOLがいたが、その阿妻と入間の2人が屋上から墜落死した。続いて宇田が殺され、あいうえお連続殺人の様相が…。仕組まれた罠か?ビルにまつわる超常現象か?推理ホラー傑作。
伊勢志摩殺人綺譚伊勢志摩殺人綺譚
独身OLの阿部純子は、3日続きの悪夢に悩まされていた。琴の音に始まり、法螺貝の響き、人馬ぶつかる合戦の轟き、そして首なしの鎧武者…。見かねた友人の勧めで手かざしを受けた結果、純子には戦国武将の怨霊が憑いているという。真相を突き止めようと探偵の尾高一幸らとともに、怨霊の武将の末裔にあたる九鬼家を訪れた純子の前で、次々と惨劇が始まった。長篇ホラー・ミステリー。
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