小説むすび | 著者 : 藤田宜永

著者 : 藤田宜永

激動 東京五輪1964激動 東京五輪1964

当代きってのミステリー作家7人、華麗なる競作!昭和三十九年十月ーー。オリンピックに沸く東京を舞台に、ミステリーの最前線を走る七人の思惑が交錯する。変わりゆく街の中で、男たちは何を目指したのか。究極のミステリー・アンソロジー、全編書き下ろし!! 昭和三十九年十月ーー。 オリンピックに沸く東京を舞台に、ミステリーの最前線を走る七人の思惑が交錯する。 激動の昭和史をひもとく競作シリーズがここに開幕 変わりゆく街で、男たちは何を目指したのか 究極のミステリー・アンソロジー、全編書き下ろし!! 「不適切な排除」 大沢在昌 八ミリフィルムの技術者は、なぜ殺されたのか!? 「あなたについてゆく」 藤田宜永 二十一年前のあの日、私も日の丸を背負っていた。 「号外」 堂場瞬一 特ダネは、よりによって開会式の日にぶつかった。 「予行演習(リハーサル)」 井上夢人 国立競技場に持ち越された、幽霊屋敷の死体騒動。 「アリバイ」 今野 敏 五輪の輪が四つーー死刑求刑は一転して無罪に。 「連環」 月村了衛 黒澤明が降りたオリンピック記録映画を狙え! 「陽のあたる場所」 東山彰良 華やいだ街の片隅で、おれは死の淵に立っていた。 不適切な排除 大沢在昌 あなたについてゆく 藤田宜永 号外 堂場瞬一 予行演習(リハーサル) 井上夢人 アリバイ 今野 敏 連環 月村了衛 陽のあたる場所 東山彰良

血の弔旗血の弔旗

出版社

講談社

発売日

2015年7月16日 発売

強盗殺人事件で得た金をもとに事業を始めた根津謙治の周りで奇怪な事件が次々に起こる。完全犯罪の綻びは太平洋戦争のさなかに結ばれた絆にあった。「誰が何のために?」混乱と疑心暗鬼の中、根津は煩悶する。袂を分かった男たちの軌跡が再び交差する時、昭和を生きた人間の業と事件の真相と明らかになるーー。昭和の時代と風俗を克明に描写した熱き犯罪小説。 1966年8月15日、根津謙治は目黒区碑文谷二丁目にトラックを止めた。現金11億を奪うためだ。 戦後の混乱期に金貸しをはじめて財を成した原島勇平の屋敷から岩武弥太郎、宮森菊夫の二人と共に強盗計画を実行にうつした根津だったが、アクシデントにより屋敷に居合わせたクラブのママを射殺する。カーラジオからはローリング・ストーンズの『黒くぬれ!』が流れていた。 この強盗計画にはもう一人、川久保宏が関わっていた。彼の役割はアリバイ工作。4人は奪った金を隠し、4年後の山分けを約束する。 事件は大々的に報道され、根津は厳しい取り調べを受けるが、4人の繋がりは誰にも知られず未解決のまま時は過ぎた。 戦時中4人は疎開の為、別々の出身地からほんの僅かな期間、長野県の郊外で机を並べた仲だったのだ。 事件後、根津は疎開先で世話になった教師・玉置00の娘・鏡子と再会し関係を持ち結婚する。4人でした約束通り、1970年の終戦記念日に11億を取り出し分配した彼らは二度と会うこともないはずだったが、10年の歳月が過ぎ、新たな事件が彼らの身の周りに次々と起こる。 「誰が何のために?」 混乱と疑心暗鬼の中、根津は煩悶する。 袂を分かった男たちの軌跡が再び交差する時、昭和を生きた人間の業と事件の真相と明らかになるーー。 昭和の時代と風俗を克明に描写した”藤田宜永ノワール”小説。 第一章 強奪者+ワン 第二章 成功への光と影 第三章 血の弔旗

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP