小説むすび | 著者 : 藤野可織

著者 : 藤野可織

来世の記憶来世の記憶

出版社

KADOKAWA

発売日

2020年7月10日 発売

「あたしの前世は、はっきり言って最悪だった。あたしは、おっさんだった」地球爆発後の近未来。おっさんだったという記憶を持つ「あたし」の親友は、私が前世で殴り殺した妻だった。前世の記憶があるのは私だけ。自分の容姿も、自分が生きてきて得たものすべてが気に入らなかった私は、親友が前世の記憶を思い出すことを恐れている。(「前世の記憶」)「ああもうだめ」私は笑って首を振っている。「うそ、もっとがんばれるでしょ?」「だめ、限界、眠くて」寝ている間に終わった戦争。愛も命も希望も努力も、眠っている間に何もかもが終わっていた。(「眠りの館」)ほか、本書のための書き下ろしを加えた全20篇。その只事でない世界観、圧倒的な美しい文章と表現力により読者を異界へいざない、現実の恐怖へ突き落とす。これぞ世界文学レベルの日本文学。 前世の記憶 眠りの館 れいぞうこ ピアノ・トランスフォーマー フラン 切手占い殺人事件 キャラ 時間ある? スパゲティ禍 世界 ニュー・クリノリン・ジェネレーション 鈴木さんの映画 眠るまで ネグリジェと世界美術大全集 スマートフォンたちはまだ 怪獣を虐待する 植物装 鍵 誕生 いつかったひとつの最高のかばんで

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP