著者 : 赤川次郎
〈声楽コンクール〉の前夜、優勝候補のナンバーワンの井田貴子が何者かに狙われ、咽喉に悪い激辛の薬味をサラダに入れられた!不測の事態の発生を恐れた審査委員長の要請で、しぶしぶ会場に出かけた警視庁捜査一課の片山義太郎と妹の晴美、石津刑事と三毛猫ホームズの一行。はたして会場周辺で不穏な動きが…!?貴子はライバルの恭子が怪しいというが、犯人は意外にも…!?超人気シリーズ珠玉の短編三編に、著者の自伝的エッセイ「三毛猫ホームズの青春ノート」を加え、待望のシリーズ第17弾登場!
クリスマスイヴだというのに、全寮制の女子校に用心棒としてやってきた三毛猫ホームズ一行。ここで警備員をやっている、片山刑事の親友久保が1週間ほど旅に出るというので、仕方なく留守を引き受けたのだ。美人女子高生に囲まれて女性恐怖症の片山は緊張ぎみだが、石津刑事はシチューに旺盛な食欲を発揮してご満悦。ところがまたまた事件発生、久保が死体で発見されたのだ。さあ、3人と1匹がクリスマスプレゼントを片手に大活躍、全5編収録、ほんとうに忙しい一行です。
ドイツを旅行する、片山刑事、妹の晴美、石津刑事と、お馴じみ三毛猫ホームズの一行。ある夜、古城ホテルに泊まったのだが、とんでもないことが次々と起こった。若い女性が乱暴されて、片山が犯人にされたり、子供が噴水で殺されかけたり…。やがて、一行の前に「幽霊クラブ」という正体不明のものがあらわれ、ついに殺人事件が発生!でも、そこは三毛猫ホームズたちのこと。絶妙のチームワーク(?)で果敢に謎に挑戦。ドイツより愛と恐怖をこめて、絶好調、人気シリーズを贈ります。
16歳の香里は友だちから、TVドラマ“ガラスの家”をみているか、ときかれる。登場人物が香里の家族とそっくりだというのである…。ドラマと実在の家庭で起こる事件が同時進行する「理由なき反抗」。妻の身代わりとなって、刑務所に入った男。20年ぶりに出所してみれば、そこはまるで別世界のように驚くことばかりであった。当の妻は事業に精をだして金持ちになっていたし、娘は刑務所の体験を手記にして雑誌に載せるといって、あっけらかんとしていた…。戸惑う男の心理を映しだす「埋もれた青春」。いずれもゆるやかな恐怖を包み込みながら、ユーモアとサスペンスに満ちあふれた“懐かしの名画ミステリー”5編を収録。
箱が人を殺したって…?なにせ密室の中で殺人が起こって、そこには死体と箱しかなかったというのだ。食べきれないほどのごちそうを期待して、パーティーに出かけた石津、片山両刑事の前に出されたのは、こんな難問だった。またまた怪事件発生!!毎度おなじみの三人と三毛猫ホームズが、家庭内の複雑な憎しみがもたらした、この事件のトリックに挑戦した。他に「三毛猫ホームズの披露宴」など6編を収録した絶好調の人気シリーズ。
こわいおばさんに夕里子はナイフをつきつけられ、陰気なおっさんは珠美を誘拐。長女・綾子は不治の病いの宣告を受けたと信じこみ、記憶喪失の少女は父親が海外!出張中の佐々本家に転がりこむ。名門吉沢家で起きた殺人事件は、容赦なく三姉妹を謎の大渦に巻きこむが、死を覚悟した綾子の大変身が見ものです。
女性に弱く、血を見るのが大嫌いな片山刑事と妹晴美、晴美に恋する猫嫌いの石津、そしてホームズが、初の海外旅行へ。行先はロマンチック街道。優雅な旅といいたいところだが、目的の殺人事件解決のためだった。日本有数の資産家、永江一族の次男、英哉は、三年前に若妻、智美を新婚旅行中に殺害された。ドイツの古城で、中世の伝説どおりに、処刑具「鉄の処女」で惨殺されたのだ。だが、真相解明のため、古城に招いた一族全員に殺害の動機が…。三毛猫シリーズいよいよ快調!
永戸明子。21歳。この物語の主人公である。現代っ子らしく、スマートで、足もスラリと長い。名前のとおり、とにかく明かるい子だ。結婚式場につとめている。その結婚式場で事件は起こった。花嫁が式の直前に消えてしまったのだ。その上、ウエディング・ドレスの中には見知らぬ死体が…。持ち前の好奇心を発揮して、事件を追求する明子のまわりで次々と謎の事件が…。青春ユーモア・ミステリー。
塚原修造、津村光男、浦田京子の“3人組”は、会社では出世の見込みのない、いわゆる落ちこぼれ組だ。塚原は平凡な妻と高一の娘がいる48歳,津村は可愛い妻とふたり暮しの36歳,京子はしっかり者の38歳になる独身OLだ。彼らは会社の隠し金を盗み出すことに成功。その金額2億円!!ドジで人の善い男女3人。本当にこの先大丈夫?本物の悪になりきれない奇妙な“3人組”の大騒動を描く、ユーモア・サスペンス。
この物語のヒロイン、塚川亜由美。私立大の文学部に通う二年生、少々あわてんぼうの19歳の娘である。彼女はクラブ活動の先輩・田村の結婚披露宴に招かれたが、どうも様子がおかしいのだ。花婿の田村は暗い顔をしているし、その上、当の田村が「そっくりだが、花嫁は別の女だ」と謎の一言を残し、ヨーロッパへ、ハネムーンに旅立った。その後、田村は行方不明に…。そして第一の殺人がー。サスペンスあふれる長編ユーモア推理。
「犯人はボクじゃない!ところで君に一目惚れしたので結婚して。でもその前に1千万円でボクの容疑晴らしてくれない!?」美人でちょっぴりケチなOL冴子は、ひょんなことから愛人殺し容疑の青年と知り合った。人間以外なら“来るものは拒まず”がモットー、貯金が趣味の冴子はこの申し出を引き受け、さっそく調査を開始したが…。恋とお金と殺人の長編ミステリー。