著者 : 越前敏弥
オランダ記念病院に救急搬送された一人の患者。だが、手術台に横たえられた彼女は既に何者かによって絞殺されていた。犯行が可能だったのは手術前のたった数十分だけーー。名探偵エラリーの超絶技巧の推理、第3弾!
〈フレンチ百貨店〉のショーウィンドーの展示ベッドから女の死体が転がり出た。そこには膨大な手掛りが残されていたが、決定的な証拠はなく……難攻不落な都会の謎に名探偵エラリー・クイーンが華麗に挑む!
観客でごったがえすブロードウェイのローマ劇場で非常事態が発生。劇の進行中に、NYきっての悪徳弁護士と噂される人物が毒殺されたのだ。名探偵エラリー・クイーンの新たな一面が見られる決定的新訳!
16世紀イングランド。国王ヘンリー8世の摂政クロムウェルの命により、弁護士シャードレイクはスカーンシアの修道院で起きた殺人事件の真相究明に向かう。彼を待ち受けていたのは曲者ぞろいの修道士や修道院の暗い秘密…。自身を追い詰める劣等感と戦いつつ奔走する彼だったが、やがて自らの信念を揺るがす衝撃の事実が明らかになる。イギリスで大人気のCWA賞受賞シリーズ待望の第1弾。
サム元警視を訪れ大金で封筒の保管を依頼した男は、なんとひげを七色に染め上げていた。折しも博物館ではシェイクスピア稀覯本のすり替え事件が発生する。ペイシェンスとレーンが導く衝撃の結末とは?
ロンドンの街の底を歩み、法律事務所のために裏仕事を請け負う男エドワード・グラプソン。英才と謳われ、名門イートン校入学を果たした男が、なぜ暗闇の街路で刃を握り締めるに至ったのか。その数奇なる半生が、いま語られはじめる。第二十五代タンザー男爵ジュリアス・デュポート。エドワードの実の父親は、この男爵かもしれない。母の遺品からそのことを知ったエドワードは、己の素性を隠し、裏稼業で知った手管を駆使して、父子関係の証拠を探しはじめた。だがやがて、男爵の寵愛を受ける若き詩人フィーバス・ドーントが姿をあらわす。ドーントこそが、かつてエドワードをイートン校放校に陥れた仇敵であった…。
大富豪ヨーク・ハッターの死体が港で発見される。毒物による自殺だと考えられたが、その後、異形のハッター一族に信じられない惨劇がふりかかる。ミステリ史上最高の傑作が、名翻訳家の最新訳で蘇る。
キリストの聖杯を巡る事件から数年後。ラングドンは旧友であるフリーメイソン最高幹部ピーター・ソロモンから急遽講演を依頼される。会場に駆けつけた彼を待ち受けていたのは、切断されたピーターの右手首だった!
史上最大の諜報機関にして、暗号学の最高峰・米国家安全保障局のスーパーコンピュータが狙われる。対テロ対策として開発されたが、全通信を傍受・解読できるこのコンピュータの存在は、国家機密だった……。
このコンピュータの公表を迫られたNSAは、解読不可能な暗号ソフトをなんとか解析しようとする。でなければ、アメリカという国家自体が完全に無防備になってしまうのだ……タイムリミットの暗号解読作戦の行方は!
結婚披露を終えたばかりの株式仲買人が満員電車の中で死亡。ポケットにはニコチンの塗られた無数の針が刺さったコルク玉が入っていた。元シェイクスピア俳優の名探偵レーンが事件に挑む。決定版新訳!
リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、人気作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。女主人の誕生日を祝うために集まっていた、個性的な関係者の証言から明らかになる真相とは? そして、検死官と陪審員が下した評決は? 全編が検死審問の記録からなるユニークな構成が際立つ、乱歩やチャンドラーを魅了した才人ワイルドの代表作。解説=杉江松恋
ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から連絡を受け、ある紋章についての説明を求められる。それは失われた秘密結社の伝説の紋章だったー。
国家偵察局員レイチェルの仕事は、大統領へ提出する機密情報の分析。大統領選の最中、レイチェルは大統領から直々に呼び出される。NASAが大発見をしたので、彼女の目で確かめてほしいというのだが……。
北極で、地球以外にも生物が存在する証拠を見せられるレイチェル。だが、科学者チームと調査を進めるうちに、レイチェルは信じられない謀略の深みにはまりこんでゆく…。
探偵事務所の経営者ウェイン・ウェストンの死体が発見された。彼の美しい妻と六歳になる娘は行方不明だ。警察はウェインが自ら頭を撃ち抜いたと推定するが、彼の父ジョンには信じられない。「息子のことはよくわかっている。あいつは自殺などしないし、ぜったいに家族に危害を加えてもいない」元警官の探偵リンカーン・ペリーは、ジョンの熱意にほだされて真相究明を約束した。ペリーと相棒のジョーが調査を進めると、事件の背後には巨大な力が存在することが次第に明らかにーFBI、クリーヴランドの大富豪、そして特殊部隊出身の兇悪なロシア系マフィアたち。ウェインはいったい何の調査にかかわっていたのか?妻と娘は生きているのか?やがて、調査を進めるペリーたちの身辺にも不穏な空気が流れだすー。弱冠21歳の衝撃的な筆力でクールな凄腕探偵コンビの活躍を描く驚異のデビュー作。アメリカ私立探偵作家クラブ新人コンテスト第一席受賞作。
ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長からある紋章について説明を求められる。それは十七世紀にガリレオが創設した科学者たちの秘密結社〈イルミナティ〉のものだった。