小説むすび | 著者 : 鈴木光司

妹の死んだその日から、壊れてしまった父と母。彼女の「死後」を「再生」しようとする兄。「画像」の中で最期を迎える彼女が残す言葉は-。

既婚の女性編集者と若き格闘家の運命の恋-。鮮烈に生きた男女の８年間を描く著者初の本格恋愛小説。

世界的に流行するガンウィルスの謎を解くため、バイクでアメリカの大地に乗り出した。そこで見たものは人類が未だ到達しえなかった究極のビジョン。リング・らせんに続く三部作の完結編。

ブラックユーモアに満ちた本書は、ゆったりとリラックスして、笑いながら読むのが一番だ。育児の合間に手を休め、自分たちの体験もひっくるめて笑い飛ばすに限る。

同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して四人の少年少女が死亡した。この事件からすべてが始まったリングワールド。その三部作における女性たちの闘いを描いた、恐怖と感動の外伝的完結編。

幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当し、冠動脈から正体不明の肉腫を発見した。遺体からはみ出した新聞に書かれた数字は「リング」という言葉を暗示していた。

巨大都市の欲望を呑みつくす圧倒的な「水たまり」東京湾。ゴミ、汚物、夢、憎悪…あらゆる残骸が堆積する湾岸の「埋立地」。この不安定な領域に浮かんでは消えていく不可思議な出来事。実は皆が知っているのだ…海が邪悪を胎んでしまったことを。「リング」「らせん」の著者が筆力を尽くし、恐怖と感動を呼ぶカルトホラーの傑作。

入水自殺を図った若い女性は、記憶を失っていた。恋人だった青年は遠洋マグロ漁船の上にいる。二人の間に一体何があったのかー。運命をあらかじめ知っている人間はいない。しかし、はっきりとした確率があるとしたら。偶発的に誕生した遺伝子が特別の意味を持った時、恋人達はある宿命を背負い、日常の裂け目には一つの危うい人間関係が生じた。気鋭の作家が描く新しいミステリー。

いつかきっとめぐり逢える。この想いがつづく限りー。太古のモンゴル砂漠で暮らしていた男女が、他部族の襲撃により離れ離れになってしまった。伝説の赤い鹿の精霊に導かれた男は、最愛の妻を追う。そして１８世紀の南太平洋の小島で、現代のアリゾナノ地底湖で…。一万年の時と空間を超え、愛を探しつづける壮大なファンタジー。第二回日本フアンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した4人の少年少女。雑誌記者の淺川は姪の死に不審を抱き、調査を始めるが!?見た者は死ぬという“呪いのビデオ”をめぐる、日本中を震撼させたホラー小説の金字塔！

一本のビデオテープを観た四人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。この忌まわしいビデオの中には、一体どんなメッセージが……恐怖とともに、未知なる世界へと導くオカルト・ホラーの金字塔。

今の君を救うのは、生きて僕が還ること-。恋人たちを翻弄した遺伝子の罠とは？新鋭によるミステリアスな書き下ろし恋愛小説。