小説むすび | 著者 : 長山靖生

著者 : 長山靖生

牧野信一センチメンタル幻想傑作集 嘆きの孔雀牧野信一センチメンタル幻想傑作集 嘆きの孔雀

私小説的悲愴と空想的跳躍の錬金術的混合物! 大正時代から昭和初期にかけて、「マイナーポエット(小作家)」と称された牧野が生み出した結晶のような詩文は、ある種の人の心に深く残り、人生を歪めもすれば救いもした。 悲しみと羞恥を引きずりながらも、精いっぱい夢想の中に遊んだ作品群に、耽溺したい! === 【収録作品】 月下のマラソン 蘭丸の絵 ランプの明滅 嘆きの孔雀 初夏 凸面鏡 心配な写真  スプリングコート  センチメンタル・ドライヴ 黄昏の堤  ビルヂングと月 ガール・シャイ挿話  街上スケッチ  風媒結婚   ゼーロン  緑の軍港  るい  《解説》 変幻する牧野的主体の居場所 【収録作品】 月下のマラソン 蘭丸の絵 ランプの明滅 嘆きの孔雀 初夏 凸面鏡 心配な写真  スプリングコート  センチメンタル・ドライヴ 黄昏の堤  ビルヂングと月 ガール・シャイ挿話  街上スケッチ  風媒結婚   ゼーロン  緑の軍港  るい  《解説》 変幻する牧野的主体の居場所

奇妙な小話 佐藤春夫 ノンシャラン幻想集奇妙な小話 佐藤春夫 ノンシャラン幻想集

出版社

彩流社

発売日

2018年7月19日 発売

「廃墟趣味」に溢れた 佐藤春夫の柔軟自在でありながら強靭な物語が 現代仮名遣いによって甦る! 佐藤春夫を一言で表せば、「ノンシャラン」。 nonchalant は、 ふつう「無頓着」とか「暢気」とか「だらしない」とか、 およそ褒め言葉には向かない語だが、 でも「そういう気楽さで暮らせたらいいな」とちょっと憧れて しまうところのある境地を指す。 でもノンシャランでいるには覚悟もいれば知恵もいる。 都市文化に蔓延していた大衆に迎合せず、 時流に迎合してふらふらしてしまう世間一般に比べたら、 まことに凛としていたし、「ここではない何処か」を 常に求めていた「ノンシャラン佐藤春夫」の小説世界が新たに。 収録作品 円光 或る女の幻想 形影問答 薔薇を恋する話 海辺の望楼にて 奇妙な小話 おもちゃの蝙蝠 あじさい 死を見た話 車窓残月の記 のんしゃらん記録 大都会の一隅 コメットX 放浪三昧 礼装 飯田橋の神様 或る文学青年像 永く相おもうーー或は「ゆめみるひと」--   解説 夢想と覚悟のノンシャラン  長山靖生

羽ばたき 堀辰雄 初期ファンタジー傑作集羽ばたき 堀辰雄 初期ファンタジー傑作集

出版社

彩流社

発売日

2017年2月22日 発売

宮崎アニメにも多大なる影響を与えた 堀辰雄の初期ファンタジー傑作が、 読みやすい新仮名遣いによって甦る! 多くの人が『風立ちぬ』『美しい村』『菜穂子』などの サナトリウム文学を思い浮かべる 堀辰雄のイメージを一新するような、 モダンな姿で若者を魅了する東京浅草などを 舞台にした作品群の数々。 新興芸術派のひとりと目されていた堀の初期の作品には、 しばしば天使や妖精が出てくる。 空を飛ぶイメージと共に、水の中を漂い泳ぐイメージを 伴う作品も少なくない。 どちらにも軽やかな浮遊感があった。 堀辰雄の初期ファンタジーを彩る幸福感は、 現実と無関係ではなく、 むしろ現実の過酷さへの順応と防禦として 形作られたものだった。 「堀辰雄」のイメージを一新する、 静謐で摩訶不思議な浮遊感の世界に、浸ってみたい。 【収録作品】 「死の素描」 「羽ばたき Ein Märchen」 「鼠」 「ある朝」 「夕暮」 「風景」 「眠りながら」 「蝶」   「あいびき」 「土曜日」 「窓] 「ネクタイ難」    「ジゴンと僕」   「水族館」    「眠れる人」 「とらんぷ」   「Say it with Flowers」 「ヘリオトロープ」    「音楽のなかで」   「刺青した蝶」   「絵はがき」 「魔法のかかった丘」 解説 天使と妖精たちのモダニズム  長山靖生

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