著者 : 高橋由太
川越の外れにある昔ながらの定食屋「たぬき食堂」。ちょっと頼りない青年店主の大地と、古風な喋り方の看板娘・たまきが切り盛りするこの店は、お客さん一人ひとりに合わせた特別料理“小江戸ごはん”を出すという。“食べれば悩みが解決する”、そんな評判を聞きつけて、地元のイケメン僧侶兄弟やバツイチパパなど、家族のモヤモヤを抱える人が今日も食堂にやって来て…。ふふっと笑えて心も体も軽くなる、ほっこり定食屋さん物語。
小江戸川越の喫茶店『くろき』。スタッフはイケメン揃いだが、その正体は猫!毒舌美青年(黒猫)の店長ボウに、副店長の胡桃(人間)は翻弄される日々。家具店の広報室で編集者としても働く胡桃は、会社の“カフェ経営”に協力することに。社運を懸けたこの新事業、失敗すれば広報室がなくなって胡桃もクビ!?さらに、喫茶店オーナーからも、突然閉店の提案が…。2つの職を同時に失う胡桃のピンチに、猫たちが立ち上がる!
小江戸川越の喫茶店『くろき』のスタッフは美青年揃い。だが実は、彼らの正体は猫なのだ!毒舌店長ポウに胡桃(人間)は日々タジタジ。喫茶店副店長を務めつつ、縁が出来た家具店広報室で編集兼記者として働き始めた胡桃。だが上司には嫌われ、取材活動も上手く行かず落ち込んでいる。そんな中、喫茶店の猫店員たちに、胡桃が結婚するという話が舞い込んだ!猫たちは慌てたものの、胡桃の幸せを願い身を引こうとするが…。
小江戸川越で知る人ぞ知る喫茶店『珈琲くろき』。なんでも、副店長の胡桃が猫絡みの悩み事をすべて解決するという。誰が呼んだか、川越のドリトル。そんな恥ずかしい異名までつく始末。今回は身代金目当ての猫の誘拐という、今までにないシリアスな事件に巻き込まれ!? 見た目美青年、口を開けば毒舌の相棒ポウたちとともに、事件解決に奔走する。川越の町を駆け回る騒動は二転三転、思いもよらぬ方向へ進んでいき──? 1 動物王国 2 胡桃とホストクラブ 3 胡桃、会社へ行く 4 猫はどこだ!? 5 再び、猫はどこだ!?
時は幕末。江戸には、死体から手首を斬りおとす残虐な手口の殺人“手首斬り”が横行していた。その犯行を目撃した南町奉行所の同心・平四郎の命が狙われることに!?そして平四郎の飼い猫である、もののけ仕事人・まるは胸にある決意を抱えていたー。もののけ仕事人とその飼い主たちを描く書き下ろしシリーズ、完結篇。
小江戸川越の外れに、美しい西欧風の喫茶店がある。店長の青年は類まれな美貌ながら、発する言葉は辛辣。なによりも問題なのは、彼の正体が猫であることだった。このおかしな店に勤めることになった胡桃。生真面目でお人好しという損な性格丸出しの彼女は、どうも猫に好かれるらしい。町の猫に頼られることもしばしば。いつの間にか喫茶店は美青年もとい美猫の集う場所と化している。ほらまた新しい客(猫)がやってきて?
就職難にあえぐ崖っぷち女子の胡桃。やっと見つけた職場は美しい西欧風の喫茶店だった。店長はなぜか着物姿の青年。不機嫌そうな美貌に見た目通りの口の悪さ。問題は彼が猫であること!?いわく、猫は人の姿になることができ、彼らを相手に店を始めるという。胡桃の頭は痛い。だが猫はとても心やさしい生き物で。胡桃は猫の揉め事に関わっては、毎度お人好しぶりを発揮することに。小江戸川越、猫町事件帖始まります!
人気菓子屋「ゆきや」の女主人・雪は、父が亡くなって以来、客離れに悩んでいた。周吉はゆきやの奉公人として、近々開かれるまんじゅう大食い合戦で店の宣伝をすることに。だが一方で番頭の源七が商売敵に引き抜かれ、落ち込む雪は店を閉めようとする。店の看板を守るため、雪に代わってまんじゅう作りに挑む周吉。その最中、厨房から何か怪しい音が…。甘くてやさしい妖怪時代劇、第七弾!
なんで俺、死んじまったんだ!?突然現れた小娘と黒猫に雷を落とされた、公安刑事の江神一輝。統子とクロスケと名乗るコンビは天からの“お迎え係”で、雷を操ることができるという。しかし一輝に落とした雷は手違いで、うっかり強めで殺してしまったらしい…。そんな折、頼まれ屋をやっている一輝の弟からヘルプが。一輝を死なせちゃったおわびに、ちびっこたちは事件解決に乗り出す。
就職活動に失敗した22歳の神成なるかは、父親が設立した探偵社で名目上の社員となる。ある日突然、父親はなるかに全てを押し付けて行方をくらましてしまう。一方、神社の祠の札が剥がれたことで、祀られていた神様が解き放たれ、なぜかなるかのいる探偵事務所に現れたー。父親の残した借金を返済するため、素人探偵なるかと、食欲旺盛で小憎らしい神様のドタバタコンビが事件に挑む!
時は幕末。何をやってもうまくいかない南町奉行所の若手同心・澤村文吾は幼馴染の静馬と再会する。静馬は剣術道場を始めると語るが、その支援者は任侠の顔役・鶴の伊右衛門だったー。文吾の身を案じる親分猫・マサムネも登場してますます賑やかな書き下ろしシリーズの第四弾。おネエ同心・中村様が主役のおまけも収録。
もういっそ猫として暮らしたほうが幸せかも…。雷獣クロスケは心機一転、猫の友達を作ることにした!けれども猫たちはまったく仲間に入れてくれない。しょんぼりしているクロスケの前に突然現れたのは二匹の猫幽霊。おまえは猫の気持ちがわかってないから、仲間に入れてもらえないのだという。「だから弟子にしてやるにゃ!」さてさて、クロスケの奇妙な猫修業、はじまりはじまり〜。
ポンポコッ!と変化の呪文を唱えて、化け物に姿を変えれば、人間を脅かして食べ物を手に入れられる。でもおいらは江戸の町で独りぼっち。そんな化け狸のぽん太に、人間の友達ができた。けれども彼女は…。大切なものを守るため、ぽん太は稲亭にむかう。「おいらを買ってください」-事情を聞いた夜ノ介は驚きの提案をする。妖怪たちから「最近、影が薄い」と評判の刀弥に、幸あれ!書下し。
雷獣クロスケの姿が見えない。え、家出!?その原因は、「おめえだよ、刀弥」-。誤解が誤解を生み、いじけたクロスケが“疫病神”と恋におちてしまって、さあ大変!大きな揺れとともに謎の灰が降ってきて、江戸中みんなが寝込んでしまう大ピンチ。“疫病神”と雷獣、最強最悪の組み合わせに立ち向かうのは、唯一元気な妖怪改方の冬坂刀弥。お江戸を、統子を、そしてクロスケを救えるのか。
「にゃん!」「にゃんだと?生意気な野郎だ!」-最近のお江戸は物騒だ。夜明けに血を吸われたお嬢さんの死体が転がっていたりする。化け猫のしわざでは、と町人たちに疑われる雷獣クロスケ。しかしその昔、京都でも“吸血鬼”なる魔物が出たことが…。さらにお園に言い寄る謎の異国人や、ヘタレ仁科に相棒が!?花のお江戸を妖怪から守るため、妖怪改方の刀弥たちは立ち上がる!
「にゃん」となくのは黒猫ではなく、城を吹き飛ばすほどの雷を操る雷獣!?けれどもあまり怖くはないがー「クロスケさんはまだ小さいだけなのです!」…。あやかしを取り締まる“妖怪改方”の刀弥は、まだまだ未熟な雷獣クロスケと、雷獣が懐いて離れない許嫁の統子とともに不可解な事件を一刀両断!天狗が山から下りてきたり、幽霊と天ぷら対決をしたり、お江戸は毎日大騒ぎ!
実家はインチキ拝み屋。ご先祖様は江戸妖怪の総大将ぬらりひょん。14歳の市村鉄之助は剣の才能皆無なのに、愛犬モモと共に新選組に入隊。源義経の亡霊に取り憑かれて滅法強い剣士と化す。将軍家の重大な秘密を握るため、暗殺者に狙われる沖田総司を絶対に守ってみせる!ご先祖様のお仲間の、お歯黒べったり&お岩さん・お菊さんも大きに応援。新感覚書下ろし時代小説、堂々開幕。
神田の町にはとある有名な伝説があった。自分が死ぬ直前、死神の幸吉が現れて、最後に会いたい人に会わせてくれるのだという。引き離された我が子にひと目会いたいと願うお夏のもとへ幸吉がやってきた。死神の使いを名乗る狸と猫の妖かしに連れられ、子供に会いに行ったお夏が思わず涙した理由とは…。語る事情は違えども、最後に募る想いの深さはみな同じ。妖かし迷コンビも大活躍、涙と人情のお江戸もののけ騒動記。