著者 : 高田崇史
再び平安時代に飛ばされた天童純は、鬼の少女・水葉らと再会。一方、貴族は、鬼神たちを封じ込めるため、三種の神器の一つ、純の持つ草薙剣を奪おうと画策、さらには禁断の作戦を実行しようとする。「鬼」と「人」との激しい戦いの中、大事な仲間を失った純は、自分の命よりも大切なものがあると気づくのだが。
京都の中学生・天童純は、密教僧・源雲の法力によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。そこは、「鬼」と貴族たち「人」が憎みあい、争う世界だった。選ばれし者として雄龍霊を復活させた純は、鬼退治に向かうも、その最中に出会った鬼の少女・水葉から、鬼こそが大和の神々の子孫であると聞かされる。 《鬼打ち豆》 《神の住む都》 《伝えられてきたもの》 《鬼の剣》 《残された光》 《禍々しい影》 《きっとまた、いつか》 「わたしが子どもだったころ『小学生の巻』」
偽書「蘇我大臣馬子傳暦」を、なぜ幾つもの集団が命懸けで奪い合うのか? 「乙巳の変(大化の改新)」は、中大兄皇子や中臣鎌足が起こした天皇へのクーデターだとする「玉兎」の真の狙いは? 聖徳太子は、藤原氏が捏造した架空の人物なのか? すべての謎を解くべく、甲斐と貴湖は決戦の地・京都へ。禁断の完結編!
京都で起こる奇怪な連続殺人事件。目撃証言によれば、それぞれの現場から走り去った犯人は般若や鬼だったという。事件の背後に浮かび上がる、帰らぬ夫を待ち焦がれ川に身を投げた橋姫の伝説ー。同じころ、霊力の強い水を手に入れるため、貴船に向かっていた辻曲姉妹たちは新たな殺人事件に行く手を阻まれる。さらに、清浄なはずの貴船の流れが穢れていることに気づく…。
社伝を奪い逃走中の諒司から呼び出しを受けた竜之介は、一人、出雲へ。そこで、現在の天皇家である「金烏」とは別に、裏の天皇家の「玉兎」があり、竜之介はその関係者だと告げられる。一方、竜之介を探して島根へと向かった甲斐と聡美は、出雲大社と素戔嗚尊の謎に挑むも、激しい抗争に巻き込まれてしまう!まさに激動の、シリーズ第8弾!
伊勢の鄙びた村から秘宝の鮑真珠を持って上京していた神職が、不審な墜落死を遂げる。親友・小松崎良平から事件解決への協力を頼まれた桑原崇は、棚旗奈々とともに伊勢へ。しかし、真相に迫る二人にシリーズ中最大の危機が。祟は、事件の真相と、最大の深秘「伊勢神宮の謎」を解けるのか?「QED」完結編! 日本の歴史の虚構を暴く、「QED」シリーズ、ここに完結! 伊勢の鄙(ひな)びた村から秘宝の鮑(あわび)真珠を持参していた神職が、不審な墜落死を遂げる。事件解決へ協力を頼まれた桑原崇(くらばらたかし)は、棚旗奈々とともに伊勢へ。しかし、二人を待ち受けていたのはシリーズ中最大の危機だった。果たして崇は、事件の真相と、日本史上最大の深秘(じんぴ)「伊勢神宮の謎」を解けるのか? 伊 勢 論の烽火 花の仕舞 丹の霊璽 法の侏儒 碧の至宝 徳の魔物 血の織枝 龍の御生 幣の朧夜 瑠 璃
甲斐は、婚約者の聡美に誘われ、茶会に出席するため鎌倉へ二人旅。しかし、そこには貴湖と竜之介の姿が。女二人が火花を散らす中、茶会の主催者である加賀美宗朝と息子の範夫が殺害される。甲斐は、宗朝が調べていたという源氏がたった三代で滅びた理由と、宗朝親子殺人事件の真相に、奇妙な共通点を見出す!
大学時代の知人、緑川友紀子に誘われシャーロキアンの展覧会に参加した崇と奈々。その最中、参加者の一人が展覧会場から不可解な墜落をし、意識不明の重体に。彼女の手に握られていたのはスミレの花だった…!「紫」の意味を巡り、事件は『シャーロック・ホームズ物語』と『源氏物語』に隠された秘密へと近づいていく。『QEDパーフェクトガイドブック』同時収録。
忍者の末裔三人組、鴨志田甲斐(伊賀服部流)、中村貴湖(伊勢服部流)、柏木竜之介(甲賀)プラス忍者犬のほうろくは、奪われた秘密の社伝を追って、長野・戸隠へ。敵対する波多野村雲流に襲われながらも、甲斐は戸隠に伝わる「鬼女・紅葉」と「天岩戸」ふたつの伝説の、これまで語られることのなかった真相に迫る。シリーズ第5弾。
南朝に殉じ命を落とした勇将・楠木正成。太平洋戦争中、彼はその生き様から軍神として崇められた。-そして現代。特攻隊の生き残りで歴史研究家の修吉は、正成の死に纏わる恐るべき真実を発見する。だが直後、何者かに毒を射たれ、瀕死の重体に。背後に見え隠れする秘密結社“南木の会”…。修吉の孫・瑠璃は高校の同級生で作家の京一郎とともに、祖父の命を助けるため、正成の秘密を追う。南北朝時代から現代、そして東京の史跡と愛媛県を繋ぎ、葬られた歴史の真実が、明らかとなる。
国際江戸川大学の1年生、ぴいくんと慎之介は、同期生の古都里ちゃん、海月ちゃんと居酒屋「ちの利」で開く宴が学校帰りの楽しみ。そんなある日、大学に伝わる恐怖の七不思議、通称「江戸七」の一つを目の当りにしてしまう。4人は、ぴいくんの従弟である天才高校生、千葉千波くんに解決を依頼するのだがー!?書き下ろし特別編も収録した、ユーモアとパズル感覚満載の好評シリーズ第5弾。
『伊勢物語』になぞらえて、<毒草師>御名形史紋(みなかたしもん)が、密室からの連続失踪事件を解き明かす!「恐ろしいのは毒草ではなくて人間です」。名家・鬼田山家で、「1つ目の鬼を見た」と言い残し、施錠された離れから家人が次々と失踪する事件が発生。さらに長男・柊也が何者かに毒殺され……。関係者全員を前に、古今東西の薬と毒に精通した<毒草師>を名乗る男・御名形史紋が、鮮やかすぎる推理を披露する! 『伊勢物語』になぞらえて、<毒草師>御名形史紋(みなかたしもん)が、密室からの連続失踪事件を解き明かす! 「恐ろしいのは毒草ではなくて人間です」。名家・鬼田山(きたやま)家で、「1つ目の鬼を見た」と言い残し、施錠された離れから家人が次々と失踪する事件が発生。さらに長男・柊也が何者かに毒殺され……。関係者全員を前に、古今東西の薬と毒に精通した<毒草師>を名乗る男・御名形史紋が、鮮やかすぎる推理を披露する! ※この作品は、2007年4月、幻冬舎から単行本として刊行されたものを一部改筆して、2008年4月、講談社ノベルスとして刊行したものです。
今なお、河童伝説が残る川で、左手首が切断された死体が、続いて、左腕が切り落とされた死体が浮かぶ。一方、相馬野馬追祭(そうまのまおいまつり)を見物に出かけていた棚旗奈々たち一行は、岩手県遠野まで足を伸ばしていた桑原崇と合流。そこでまた、血なまぐさい事件が……。事件の真相と、河童にまつわる真実が解き明かされる。(講談社文庫) 今なお、河童伝説が残る川で、左手首が切断された死体が、続いて、左腕が切り落とされた死体が浮かぶ。 一方、相馬野馬追祭を見物に出かけていた棚旗奈々たち一行は、岩手県遠野まで足を伸ばしていた桑原崇と合流。 そこでまた、血なまぐさい事件が……。 事件の真相と、河童にまつわる真実が解き明かされる。 山童 水虎 兵主坊 駒曳法師 川太郎法師 河原法師 御霊坊 猿猴 河童
熊野三山(本宮・速玉・那智)の謎と、故郷を捨てた女の無念と再生! 人には言えないある理由から、故郷・熊野を捨てた26歳の薬剤師・神山禮子(みわやまれいこ)。何かに衝き動かされるように参加した熊野旅行で、彼女は……。後鳥羽上皇たちは、なぜ苦行の熊野詣でを繰り返したのか? 牛王宝印にかけられた呪と、八咫烏の正体とは? 崇が神話の本質を暴くとき、禮子の真実が溶け出していく。 告白 霜月一日 熊野本宮大社 独白 同月二日 熊野速玉大社 独白 同月同日 熊野那智大社 告白
桃太郎の鬼退治は、曇りなき善行だったのか?岡山・吉備津神社に今も伝わる鳴釜神事では、大和朝廷によって退治された鬼神「温羅」が、釜を唸らせて吉凶を告げるという。一方、桑原崇は、旅の途中、鳴ると凶ー主が死ぬという大釜に遭遇。事実、土蔵に長男の生首が。事件の核心“桃太郎伝説”の騙りとはー。
「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社…鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く、源三代にまつわる謎の答えが、そのとき密室で起こった社長失踪事件をも解き明かす。
「鷹群山の笹姫様は…滑って転んで裏庭の、竹の林で右目を突いて、橋のたもとに捨てられた」。不吉な手毬唄が伝わる奥多摩の織部村で、まるで唄をなぞったような猟奇殺人事件が発生。ご存じ桑原崇が事件の謎を解きつつ、「かぐや姫」の正体と『竹取物語』に隠された真実に迫る。大好評シリーズ第6弾。
「陰陽師の末裔」弓削家の当主、清隆が密室で変死体となって発見された。事件は自殺として処理されたが、三十年を経て、孫の弓削和哉は「目に見えない式神による殺人」説を主張する。彼の相談を受けた桑原崇は事件を解決に導くと同時に「安倍晴明伝説」の真相と式神の意外な正体を解き明かす。好調第5弾。
眉目秀麗にして頭脳明晰の天才高校生・千葉千波くんが、従兄弟で浪人生の“八丁堀”たちとともに難問、怪事件を鮮やかに解き明かす。たっぷり頭の体操が楽しめる上質の論理パズル短編5本と「解答集」を収録。 『QED』の高田崇史があなたに挑戦状!? 眉目秀麗にして頭脳明晰の天才高校生・千葉千波くんが、従兄弟で浪人生の“八丁堀”たちとともに難問、怪事件を鮮やかに解き明かす。たっぷり頭の体操が楽しめる上質の論理パズル短編5本に、「解答集」、森博嗣氏による解説までてんこ盛り! ご存じ『QED』の高田崇史が送る新シリーズ第1弾、待望の文庫化。