著者 : 鳥飼やすゆき
ハワード王立学園に通うアレックス・ヒューバートは、ある日突然、“運命の赤い糸”が見えるようになる。どうやらこの糸は、周囲の人には見えていないらしい。そんな中、学園で“赤い糸”をハサミで切っている少女に出会う。彼女は、伯爵令嬢のサラ・クローリア。「邪魔だったから切ったの。文句ある?」と言い放つ彼女は、恋人たちの仲を斬り裂く“破局の魔女”と恐れられていたー。
手紙は嘘だったの?貴方はいったい誰?伯爵令嬢のユリアーネは、母亡き後、意地悪な義父と義姉に虐げられた挙げ句、面識もない騎士見習いと婚約させられる。しかし王宮勤めの騎士が毎日届けてくれる婚約者からの手紙は唯一の救いとなっていった。ところがある日届いた手紙は一方的に婚約破棄を告げるもので…。今までの愛がこもった手紙は嘘だったのー?失意の底で家を追い出されかけた時、手紙を届けてくれていた騎士が現れ、自分と結婚してほしいとユリアーネに求婚!?彼はいったい何者?
転移してしまった異世界で、聖女として旅を続けていた祐奈。醜く性悪という誤解を受け、未だ顔を隠すヴェールを外せずにいるが、ミスターパーフェクトことラング准将をはじめとする心優しき旅の仲間たちには心を開いていく…。ところが、盗賊の襲撃、意外な人物からの求愛、もう一人の聖女アリスの企みなど、次々と難題がふりかかり祐奈とラング准将の心はすれ違ってしまいー!?第10回ネット小説大賞受賞作品。
魔法が使えないことを理由に、第二王子オリバーから婚約破棄を突きつけられた辺境伯令嬢クレア。これまで無能なオリバーの尻ぬぐいばかりしてきたというのに…!あまりの仕打ちにクレアが怒りをあらわにすると、突然、この国では忌み嫌われている闇の魔力が暴走してしまった。危険視され囚われてしまったクレアだが、そんな彼女のもとにしゃべる猫・ケットシーが現れ、なんとか牢を脱出することに成功!ところが第一王子ジルベルトに見つかってしまい!?絶望したクレアだったが、『好色殿下』とよばれるジルベルトはなぜか彼女を庇い逃がしてくれて…。魔女になったこじらせ令嬢の恩返しラブファンタジー!
セノレーン王国の第一王子でありながら娼婦を母に持つその出自から正妃に疎まれ、常に命の危機に晒され続けてきたオルトスは、王子として持つべき力を何も与えられず、この先の未来さえ見通しが立たない虚無の象徴であった。国軍に所属する魔術師の少女エリーニは、白昼堂々、王城内で暗殺未遂に遭ったオルトスを庇ったことから、二人揃って“欠魂”してしまう。同時に欠魂した弊害で互いが四歩以上離れると意識を失う事態に陥ったエリーニとオルトスは、行動を共にしつつ魂を修復する方法を模索し始めるが、二人にはそれぞれ胸に秘めた思惑と願いがあったー。
魔力のない伯爵令嬢・アリツィアは帳簿付けに夢中で社交界に一切興味なし。家族からは結婚の心配をされるが、数多の令嬢が花嫁の座を狙う公爵家の令息・ミロスワフと密かに恋愛中なのだ。そして留学から戻ったミロスワフと婚約し、幸せの絶頂…のはずが、自由奔放なエリート魔力使い・カミルに気に入られ、最愛の妹を人質に婚約破棄を迫られてしまい!?
異世界に転移した大学生の祐奈は、聖女に祭り上げられた上、命がけの旅に出ることになってしまう。しかも祐奈が可愛すぎることを心配した神父がヴェールを着けさせたため、本人も周囲も“聖女の顔は醜い”と誤解してしまい…!?。誰もが冷たい態度をとる中、旅の護衛をするラング准将だけは祐奈の本質を理解し、優しくしてくれる。しかし自信を失った祐奈はヴェールを外すことができずー。波乱の旅がここに始まる!!第10回ネット小説大賞受賞作品。
“花の妖精姫”と呼ばれるオーフィリアはこの国の王女だ。彼女は成人までの期間、身分を隠し“フィー”として学園に通うことにした。婚約者探し?社交のため?そんなのは全部建前でー思う存分研究するために!ひとりで勉強にいそしんでいたフィーの前に現れたのは、辺境伯嫡子のレオナードだった。彼もまた馬鹿がつくほど研究好き。友人も婚約者もいらないと言っていたフィーだったが、だんだんと彼と親しくなっていくー。ところが、突如現れた天真爛漫な新入生の伯爵家令嬢によって「フィーは偽物」という告発をされてしまい…!?「小説家になろう」で人気を博した短編が、大幅書き下ろしで書籍化!!書籍だけで読める番外編4本も収録。