著者 : 麻見和史
新宿歌舞伎町のドラッグストアのごみ置き場で、切断された右手が見つかった。如月塔子と門脇仁志は捜査に乗り出す。手はホストクラブのナンバー2のものだった。客とのトラブルかとの推測はしかし、超高層ビルのレストラン街でホストとは別人の切断された左手が見つかったことで覆される。同一犯による事件なのか?なんのために?欲望渦巻く街で、少ない手がかりから犯人を、真相を突き止めることはできるのかー。
廃屋で全裸の男が遺体で発見された。動物用の檻に閉じ込められ、腹部には深く大きな傷があった。そして傷口には、薬品が付着している。混乱の中、捜査が始まるが、今回の事件、刑事・如月塔子の相棒は鷹野秀昭ではなかった。いったい、なぜ?戸惑っている塔子を嘲笑うかのように、その夜、第2の事件が発生ー。闇夜から犯人を、引きずり出すことができるのか?大人気警察シリーズ、2年ぶりの最新刊!
血塗れの遺体、心臓と羽根が載った天秤、禍々しいメッセージを意味するヒエログリフー公安部に異動した鷹野秀昭が初めて挑む連続猟奇殺人事件。ようやく実行犯の一人を確保するも、主犯「葬儀屋」の正体は依然として掴めない。捜査協力者の獲得を命じられた鷹野は、市民を危険な場所に送り込む行為に戸惑いを覚えながらも任務を遂行するが…!?僅かな手掛かりを“分析”し、命懸けで犯人を追う公安警察・鷹野の激闘を描くシリーズ第2弾!
「日本の警察に何ができる?あいつらは無能だよ」爆破事件の直後、有力政治家が殺害された。遺体からは臓器が抜かれ、心臓と羽根を載せた天秤が残されていた。捜査一課から公安部に異動したばかりの鷹野秀昭は、持ち前の推理力で不可解な事件と向き合おうとするが、周囲から、公安には公安のやり方があると一蹴されてしまう。秘密主義が蔓延る公安で、打つ手はあるのか?十一係“殺人分析班”シリーズと対をなす弩級の新シリーズ開幕!
刑事・如月塔子の実家に長年届く脅迫状。十円切手が多数貼られた手紙には、刑事だった父・功への恨み言が書かれていた。過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に捜査を開始。だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。『賢者』を名乗る犯人が現場にゲームを仕掛けて、勝敗で被害者の生死を決める凶行に及んだのだ。犯人は塔子をゲームに参加させるよう要求。脅迫状との関連は。残虐な犯人の正体とは!?
古新聞に頭部を包まれ、口に13本の「仁」の金属活字を押し込まれた遺体が発見された。成果を挙げ始め、結束も高まってきた理沙たち文書解読班は、意気込んで捜査に取りかかる。理沙は古新聞で見つけた傷害致死事件の犯人で印刷会社社長との関連を疑い、収容されている男に会いに行くことに。一方で矢代は班の解体を目論む岩下管理官から念願の殺人班に来ないかと誘われていた。文字に秘められた哀しい真実とチームの行方は!?
解体予定の商業施設で発見された他殺体。らせん階段から突き落とされ、左の眼球が奪われていた。遺体の状況が十年前の殺人事件に酷似していると気がついた特捜本部は過去の事件を捜査した老刑事・藤村に協力を要請。彼は刑事・如月塔子に捜査の基本を教えた恩人だった。塔子と相棒の鷹野は過去と現在の両面から事件を追うが、懸命な捜査にもかかわらず、再び左目のない遺体が発見されてしまう。左目だけを盗む犯人の真意を十一係は暴けるのか?
繁華街のショーウインドウに見せ物のように吊るされた演出家の遺体。現場からは精巧なマネキン一体が盗まれていた。被害者の消化器からイヤホンの片側が見つかり、その近くで発見されたICレコーダーには第二の被害者のものらしき苦悶の声が。おぞましい劇場型犯罪の行方と動機は。殺人分析班が推理で挑む!
文書解読班主任・鳴海理沙の下へ、管理官から機密命令が下された。ある殺人事件に関して、失踪した男性を捜索し、その人物が所持する文書を入手せよというのだ。手がかりは顔写真とほぼ黒塗りの文書、不確かな目撃情報のみ。上司の財津が出張で不在のため、全ての判断は理沙の手に委ねられた。理沙は謎の文書解読に成功するも、更なる殺人事件が起きてしまう。失敗したら、文書解読班存続は危ういー。理沙は全力で事件解明に挑む!
傷一つない死体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いたのか?特捜7のエース岬と、所轄署の“技あり”刑事里中が動き出す。死者の口中に詰められていた異物、発見された他人の指。そこに誘拐事件が発生した。被害者の息子が誘拐され、犯人は「父親を出せ」と要求。二つの事件が奇妙にもつれ合い、再び異様な死体が。多重犯罪を解く鍵はどこに?鮮やかな推理と人への眼差しが温かい傑作警察小説。
裂かれた腹部に手錠をねじ込まれた刑事の遺体。群れを嫌う捜査一課の一條は、新米の女刑事・福地と組むが、その新人らしからぬ鋭さに疑念を抱く。やがて、同様の手口による犯行が発生するに至り、一條は単独捜査を始めた。次第に浮かび上がる、被害者たちを繋ぐ糸とはー。
交番近くに置かれた不審なタオルには、血染めの文字が。ほどなく民家から血みどろの遺体が見つかり、タオルの血が絶命した男のものと判明。タオルを運んだ人物と疑われたのは、まだ九歳の子供だった。捜査を進める塔子らに謎の影が忍び寄る時、事件は急展開を見せるが。ドラマ化された人気警察シリーズの快作!
絞殺体の傍らに、殺人計画のメモがー。鳴海理沙率いる文書解読班に、出動命令が下る。理沙は、新たに見つかった「ゆにぞんころすげきやくしたい」との切り貼り文とともに犯人を割り出そうとするが、うまくいかず捜査は混迷を極める。一方、解読班のサブリーダーとなった矢代の必死の捜査で、被害者の甥が重要参考人として浮かび上がった。しかし、その甥がまたも絞殺されー。文字マニアの理沙が連続殺人の謎に挑む!
年の瀬迫るショッピングセンターに置かれた、四本の指。一体誰が、なんのために遺棄したのか。賑わう場所の犯行にもかかわらず手掛かりはごく僅か。若手刑事・如月塔子と捜査一課きっての推理力をもつ鷹野は、被害者救出に奔走するが、必死の捜査も空しく、被害者の遺体と、犯人の異様なメッセージが発見されてしまう。さらに犯人は、遺体の画像をネットに投稿、世間に動揺が広がる。十一係は、分析不可能な殺人者を捕らえることができるのか!?
東京・葛西駅前のコインロッカーから女性の左腕が発見された。「ロックスミス(錠前師)」を名乗る犯人はヒントとなるメッセージとロッカーの鍵を残しており、引き続き身体の断片を捜すよう命じる。筋読みに優れた女性刑事・城戸葉月を中心とした警視庁の捜査チームは都内を奔走。一方、エンバーマー(遺体整復師)の折口聡子は「ウツロ」を名乗る人物に監禁されていた。ウツロは手足のない女性の骸の復元を聡子に要求する。一向に姿を現さないロックスミスとウツロの真意は?そして葉月と聡子が迎える衝撃の結末とはー?
匿名の通報により、中央消防署・救急隊長真田が現場へ急行すると、そこには業務用冷蔵庫に監禁され、憔悴しきった少女の姿があった。床には血液がまかれ、少女の背中には黒・赤・黄色のシールが。通報者は犯人なのか。謎めいたシールの意味は。二転三転する事件の果てに、救急隊に突き付けられた“慟哭の真相”とは?
針金で縛られた遺体が発見された。傍らには、謎の血文字ー。鳴海理沙警部補率いる文書解読班に出動命令が下った。理沙がダイイングメッセージの解読に注力する一方、班員の矢代は、新任の夏目と共に遺品の中から小説らしき文章を発見する。幻想小説『永久囚人』の一部で入手困難な稀覯本だと判明し、その原本を辿っていくと、さらなる殺人事件が起きてしまい…。文字を偏愛する理沙が、本に隠された殺人事件を解き明かす!
顔面を殴打された遺体が見つかった。傍には「品」「蟲」の赤い文字がー。所轄巡査部長の鳴海理沙は、この文字を追う特命班として捜査に加わることに。被害者はIT企業社長と知り、文字がプログラムの「バグ」を表すと推理した理沙。だが赤文字が残された事件が再び発生、遺留品としてシステム不具合の内部資料が発見された。事件の解明に近づいたと思った矢先、第三の事件が起こりー。赤文字を残した犯人の意図を暴く!
都下の山中で立てこもり事件が発生。犯人は、殺人事件の被疑者として十一係が追跡していた男達だった。一般人が巻き込まれ緊迫する現場。男達は人質の一人と刑事・如月塔子の身柄交換を要求し、塔子を連れて逃走してしまう。所轄の猪狩巡査長とコンビを組み、相棒の救出に奔走する鷹野。一方、塔子自身も犯人から逃れるために知恵を巡らせる。かつてない窮地の中、鷹野と十一係は塔子を救い出し、事件の真相を解明できるのか!?