著者 : 麻見和史
ベテラン警官が拳銃を奪われ、両腕を切られた姿で発見された。遺体損壊の謎を追い、特別捜査班の岬怜司は、似顔絵をメモ代わりにする里中宏美とコンビを組む。連続する銃撃事件、現場に残された不可解な数字。浮上する過去の未解決事件と闇に消えた男とは…。つながる点と線、迷宮の核心、そしてクライマックスは東京駅へ!緻密な伏線が冴える、本格捜査ミステリー。
惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」を仄めかす挑発的なメールが届き、殺人分析班の如月塔子ら警察は怨恨の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついにー。猟奇的な劇場型犯罪を緻密な推理で追い詰める人気シリーズ七作目。
日本最大の繁華街・銀座で死体遺棄事件が発生!遺体はショーウインドーに吊るされ、現場には、黒いアルミホイルと蓄光テープという不可解な手掛かりが遺されていた。臨場した如月塔子と十一係は捜査を開始するが、世間に見せつけるような残酷な犯行は続き、次なる被害者が拉致されてしまう。閃きを武器に活躍を重ねる女性刑事・如月、卓抜した捜査能力を持つ鷹野、熱血漢・門脇、最年長の人情派・徳重、情報収集に優れた尾留川ー捜査一課十一係“殺人分析班”は卑劣な犯人に辿り着くことができるのか!?
極度の文字マニア・鳴海理砂班長率いる警視庁捜査一課文書解読班に、新たに夏目静香巡査が配属された。唯一の班員だった矢代朋彦は、増員が今までの功績を認められたからだと意気込んでいた。そんな中、文書解読班に出動命令が下る。遺体発見現場に、ダイイングメッセージが残されていたのだ。理沙はメッセージの解読に注力し、矢代と夏目が現場で捜査に加わることに。矢代たちが遺品を調べていると、奇妙な幻想小説『永久囚人』の一部の画像が見つかった。入手困難な自費出版の稀覯本であることがわかり、その原本を辿って行くと、さらなる殺人事件が起きてしまい…。『永久囚人』と殺人事件の関連は?ダイイングメッセージの意味とは?
右手首のない遺体が発見された。現場に残されたのは、レシート裏のメモと不可解なアルファベットカード。「捜査一課文書解読班」班長で極度の文字マニア、鳴海理沙警部補に、出動要請が下る。遺留品のメモから身許を特定した理沙は、被害者宅にあった文章から第二の殺人現場を発見。そこには、またもアルファベットカードが残されていた。共に見つかった手描きの地図が示す所を探すとー。理沙の推理と閃きが、事件を解決に導く!
空き家だった洋館で火災が発生。鎮火後、殺人分析班の如月塔子は納戸の奥に隠し部屋があることを知る。部屋には無数の蒐集品とともに、白骨化した遺体が布団に寝かされていた。しかも人骨の頭部は男性、胴体は女性のものと判明する。別の部屋からは血痕が。複雑怪奇な難事件に推理捜査チームはどう挑むのか。
タオルに血で書かれたSOSを手掛かりに捜査を開始した刑事・如月塔子と相棒の鷹野。しかし彼らが発見したのは、監禁されすでに事切れた被害者だった。タオルを運んだ人物として捜査線上に浮かんだのは九歳の少年・優太。年の割に大人びていて、事件について頑なに口を噤む彼は、なぜか塔子にだけ懐く素振りを見せる。これまで多くの特殊犯罪を解決に導いてきた捜査一課十一係ー殺人分析班の捜査と推理が光る、人気警察ミステリシリーズ最新作!
傷一つない死体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いたのか?警視庁捜査一課七係「特捜7」が動き出す。イケメンで心配性のエース岬怜司を補佐するのは、超楽天家で人間の顔に異常な興味を示す里中宏美。事件発生と同時に、被害者の息子が誘拐され、誘拐犯は「父親を電話に出せ」と要求してきた。二つの事件が奇妙にもつれ合い、またしても異様な死体が…。先の読めない展開と刑事たちの個性が冴える、警察小説の進化形。
顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。手がかりは、遺体の腹に記された謎の数字と、狩りの守護聖人のカードだけ。連続殺人を予測した如月塔子ら警察の捜査もむなしく、第二の事件が発生。またも記された数字は、犯人からの挑発なのか。謎と推理の応酬の果てに彼女らが辿りついた、残酷で哀しい真相とは。
資産家の男性が殺害されて、妻が連れ去られる殺人誘拐事件が発生。遺体には猟奇的な装飾が施されていた。捜査を開始した直後、新聞社宛に、警察を挑発し、妻の居場所を示唆するメールが届く。懸命に捜査する新人刑事・如月塔子と指導役の警部補・鷹野だったが、犯人の魔の手が二人を襲い、鷹野は捜査の第一線から退くことに。エースを失った十一係は犯人を捕らえることができるのか!?死体に残された装飾の意味は?人気警察ミステリ最新作!
救急隊の若き隊長・真田健志は、血気盛んな後輩・工藤、運転のエキスパート・木佐貫と三人一組で出動する日々をおくる。ある晩、「少女が閉じ込められている、早く助けないと死ぬ」と、犯人と思しき相手から通報が!監禁された少女は衰弱し、背中にはトリアージタッグを模したシールが貼られていた。四色の紙片は、本来、傷病者の治療優先順位を示すためのもの。しかし、現場に残された紙片は、被害者をどれだけ痛めつけたのかを表し、次の事件を示唆していた。彼らは、人々の命と町の平穏を守ることができるのか!?警察ミステリーで人気の著者がはなつ、緊迫と感動の救命士ミステリー。
マンションの非常階段で発見された、自殺を装った他殺死体。捜査一課の如月塔子が偽装の意味を思案するさなか、犯行声明と新たな殺害を仄めかすメールが警視庁へ届いた。翌日以降も、都民を毎日ひとりずつ殺していくという。警察への怒りを露にする犯人の、真の目的とは。殺人分析班の逆転の推理が冴える!
警視庁捜査第一課科学捜査係文書解読班ー仰々しい名前から掛け離れた「資料保管室」という別名を持つ部署に配属された、鳴海理沙と矢代朋彦。捜査資料の整理と分類に明け暮れる毎日だったが、理沙には、「文章心理学」を応用した文書解読員としての捜査が期待されていた。そして、杉並区で起きた殺人事件で初の出動命令が下った。現場で二人を待ち受けていたのは、右手が切断された遺体。被害者の身元が分かるものは無く、レシートに書かれたメモと不可解なアルファベットのカードが現場に残されていた。被害者の右手はなぜ切断されていたのか?そして、メモとカードは何を意味しているのか。やがて、文書から被害者に辿りついた理沙の閃きが、捜査に突破口をもたらす。
国分寺の古い洋館で火災が発生。鎮火した現場から発見されたのは“Wunderkammer”と名付けられた奇妙な隠し部屋。そこには、住人の蒐集品と思しき品々が置かれ、白骨遺体が横たえられていた。その後の調査で、一体と思われた人骨が、実は男性の頭部と女性の胴体を組み合わせたものだと判明する。誰の遺体なのか?残りの部分はどこへ消えたのか?刑事・如月塔子と十一係のメンバーは捜査を開始する。警察ミステリ新機軸!
ベテラン警官が殺害され拳銃が奪われた。続発する射殺事件と遺体損壊の謎を追い、特捜チームの岬怜司は、妙な特技を連発する所轄署の里中宏美とコンビを組む。緻密な推理から浮上する過去の迷宮入り事件、その闇に消えた男。二人が、封印された真実に迫った時、記憶の彼方から意外な姿で現れるのは何者か?ミステリーの魅力と、キャラクターの個性が融合した警察小説の醍醐味!
東上野アパートの一室で、顔や腕が損壊された惨殺遺体が発見された。現場に残されていたのは、遺体の腹部に黒く書かれた“27”という数字と、狩りの守護聖人が描かれたポストカード。猟奇的な犯行ゆえ、事件が続く可能性も示唆される中、被害者の身元、遺体損壊の理由、禍々しい数字の意味…謎は積み上がっていくばかり。刑事・如月塔子と十一係のメンバーが挑む、最も残酷で哀しい事件の真相とは?捜査と推理の傑作警察ミステリ!
頭蓋骨に白い花、掛け時計にスープ皿ーテーブルの上の惨殺遺体を囲むように置かれた謎めいた品々。絵画を模したような現場を作り、さらに「過去の亡霊」を名乗って警察OBの自宅に電話をかけてきた犯人。自らの存在をアピールしたいのか。如月塔子ら殺人分析班が鋭い推理で明かす、歪んだホシの正体とは。
モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件がー緻密な推理と捜査の迫力が光る傑作警察小説。
江東区のマンモス団地で殺人事件が発生!刺殺された遺体はナイフを握っていた。稚拙な自殺偽装に新米女刑事・如月ら十一係は憤れを覚え、捜査を開始する。しかし、犯人は自ら特捜本部を脅迫してきたのだ。“一日にひとりずつ東京都民を殺害する。この計画を止める方法はただ一つ。二億円を用意しろ”十一係は特殊班と協力して事件を捜査することにー。警視庁の威信をかけて、都民を縛る殺意の糸を断ち切ることはできるのか。