著者 : Ciel
「わたくしは仮初の妻なのです。ほんの短い間だけ、貴方の妻でいさせてください」 ピエムスタ帝国の第三皇女コルネリアは、顔を見たこともない隣国の七歳年下の王子と政略結婚する。彼女を出迎えたのは、エルフの末裔であるというエツスタン人の中でもひときわ美しい少年リシャールだった。元敵国の皇女である年上妻にはじめは反発していた彼も、雷の夜に一晩過ごしたことがきっかけとなり、二人は姉弟のような穏やかな関係を築いていく。だが、少年から青年へと成長していくにつれリシャールはだんだんとコルネリアとの関係に不満を持ち始め、妻の元を離れる決意をする。五年後、武勲を上げ逞しい男となって帰還したリシャールは、コルネリアに告げる。 「貴女が仮初の妻なんかじゃないことを、分からせてやる」とーー。 クールな年下執着王子×異国から来たおっとり年上妻の年の差溺愛ストーリー!
嫁ぎ先の国を滅ぼしたとされる希代の悪妃、ラスカーダ帝国の皇帝妃イェルマ。ところが記憶も身体もそのままに三百年後に生まれ変わり、今では前世の行いを猛省して娼館で踊り子として働く日々。だが、再び三百年前、皇帝である夫ルスランの新妃との婚儀の目前に戻ってきてしまった!今回の人生では愛する夫の国を守るため、彼が本当に愛していた新妃エジェンとの初夜を無事に成功させようと奔走するがなかなか成功せず、それどころかルスランはイェルマの閨を毎夜訪れ溺愛してきて…!?イェルマの前世の記憶には何か誤解が?夫を想うがゆえに逃げまくるイェルマと、絶対に逃すまいとする皇帝ルスラン。二人の愛は歴史を変えるのか?2023eロマンスロイヤル大賞奨励賞受賞作。
心優しい第二王女アイリーンは、八年ぶりに会った従兄で騎士団長のレオンハルトに突然降嫁を望まれる。幼い頃はアイリーンを泣かせることが大得意の、悪魔のような人だったはずが「むかしから、ずっと欲しかったんだ」と、甘やかないたずらと溺れるほどの愛で絡め取ろうとするレオンハルト。戸惑いつつも人惹かれていくアイリーンだったが、何故彼がいじわるをしていたのか、その原因である過去を思い出し倒れてしまう。さらに二人の婚約を機に、レオンハルトの旧友である副団長・マクシミリアンに不穏な動きがー?初恋を諦めない騎士団長が泣き虫王女を追いかけまくる執着愛ストーリー!
父である皇帝に捨て置かれ、生まれてからずっと離宮に閉じ込められて育った第一皇女のマリアージェ。まだ7歳の彼女に縁談が決まったと報せが届く。相手はマリアージェの14歳上で、異国の貴族の青年イエル。母と別れ、不安を抱えながらも年齢以外情報のないイエルの許へと向かったのだがー。ぶさかわいい冴えない外見のイエルに、マリアージェは一目で恋に落ちてしまい!?時にはイエルの地位を狙う義弟セガーシュと彼を溺愛する義父・義母との攻防を母仕込みの図太さと演技力で潜り抜け、幸せを謳歌しようとするのだが、二人の年の差が邪魔をして…!?
やり直しの人生で身分を偽り、前世の夫=黒の騎士団長レイモンドの初恋を成就させようとした皇女アンジェリカは、命を救うために体を重ねたことがきっかけとなり、彼から熱烈な恋慕を寄せられる。アンジェリカもレイモンドへの気持ちが止められず苦悩する中、彼女の正体が皇女であることが知られてしまう。アンジェリカへの気持ちを抑えきれないレイモンドは、皇宮に幽閉された彼女の元へ忍び込み「必ず奪いに来る」と宣言する。そして、前世でも運命の日となった建国祭で、皇帝の口から国を震撼させる驚愕の真実がもたらされる!果たしてそれは、二人を幸せに導くものなのか?「死した乙女の願い」伝説に隠された本当の結末とは?さらに二人の運命を別つ神の試練の日が訪れる!!今全ての謎が明かされるー。2021eロマンスロイヤル大賞大賞受賞作。
アンジェリカは夫に愛されないまま短い生涯を終えー目を覚ますと二年前の誕生日に戻っていた。アンジェリカ、ウィスタリア皇国の第六皇女は、黒の騎士団長であるレイモンド・ベルンハルトと婚姻を結んだが、死んだ初恋相手に操を立てた彼から「白い結婚を約束します」と告げられ愛されることはなかった。死の間際に彼の幸せを願ったアンジェリカは、今世では身分を隠して黒の騎士団に入団し、亡くなるはずの女性騎士に代わって自らが死を選ぼうと決意する。そんな中、魔物討伐に赴いた先でレイモンドが瀕死の重傷を負い、助けるためにはアンジェリカの力が必要となり、二人は身体を重ねることになるのだが…。それ以降「俺だけの妖精でいてくれ」と甘い言葉でレイモンドに熱烈な求愛を受けてー。レイモンドの好きな人は一体?2021eロマンスロイヤル大賞大賞受賞作。
皇宮の中が、後継者争いで険悪なムードになる中、第四皇女ヴィアは焦っていた。それは好色家の義父である現皇帝が、自分の妾妃になるよう仄めかしてきたから。今までは病弱な設定で、目立たぬよう慎ましく生きてきたヴィアだったが、このままでは状況は悪化するだけ。ヴィアは自分の身と実弟セルティスの安全を守るため、次期皇帝と名高い第一皇子アレクに、期限つきの愛妾契約を持ちかけるのだが…!?「貴方は、花を愛でるように、わたくしを愛でて下さればよろしいのですわー」見た目は儚く麗しく、中身は逞しく聡明な皇女ヴィア。周囲は彼女の魅力に惹きつけられ、遂には大国の皇子をも振り回すー!
9歳のときに決められた婚約者から、長い間理不尽な扱いを受けていた下級貴族令嬢のシア。そんなシアが13歳になろうとする頃、二人の少年ーレイとケインに出会う。家名は伏せていたけれど、どこか気品がある彼ら。特に、姉が好きだと目を輝かせるレイと話をするときは、シアも悲しい気持ちを忘れることが出来た。「どこかでまた、君と会えたらいいな」「そうですね。きっと思いがけないところで再会するのかも」そんな小さな思い出を支えに過ごしてきたシアだったが、婚約者からの対応は日を追うごとに悪くなり…。そして19歳になったシアはレイと奇跡のような再会を果たす。その日から、シアの運命は思いもよらない方向に変わっていきー!?
獣頭アルファの王が支配するバシュロ王国。年老いず何代もの王に仕える異端のオメガであるリュリュは、王子ラウールの守り役でありながら、現国王に淫らなオメガの身を嬲られる快楽から逃れられずにいた。だが、成人を迎えたラウールに召された閨で「俺が王になりお前を王妃にする」と思いを告げられ、彼の楔からほとばしる熱を最奥で受ける喜びを知ったリュリュは、ラウールの未来を案じ王宮を去る決意をする。自分に宿る新しい命に気が付かず…!?
両親を失った令嬢・ジュリエッタの前に現れた青年・アルベール。「あなたを最高の姫君に育てる」そう宣言した彼は、ジュリエッタの傍に寄り添い、何不自由なく養育してくれた。それから4年。アルベールに恋心を抱き始めるジュリエッタだが、彼が自分を異母弟である皇太子に差し出すつもりだと知って?悲しみを堪えつつ『最後の仕上げ』と命じられた閨教育に身を任せるが、ジュリエッタを快楽で翻弄しつつもアルベールは何かをためらっているようで…!?
出生直後に捨てられた魔法の国の王子は、海賊王になっていた!彼を立派な魔法使いにするため、海賊船に派遣された私。優等生魔法少女VS野獣な海賊王!対決の結末は…恋!?乙女系ロマンスの第一人者が贈る最高の恋愛エンタメ!