ジャンル : SF・ホラー
本作は、私・三浦晴海が、急死した大叔父の日記に記された奇妙な単語を調べた際に、実体験したことをまとめた記録です。 作中の資料もすべて、現地に足を運び、時には人の力を借りながら集めました。 しかし残念ながら共に調べてくれた、 大学時代の友人も、快活な大叔父の同級生も、高名な学者の先生も、 全員もうこの世にはいません。 それでも、皆様にはぜひ知ってほしいのです。 私がたどり着いた真相を。「あしか汁」とは何なのかを。 そしてなぜ、こうして「あしか汁」の正体を語ろうと思ったのかを。 私の一生が台無しになった理由を、 どうか無関係と思いながら楽しんでお読みいただければ幸いです。 巻末には、「あしか汁」を調べた元編集者が遺した 最期の日記を掲載しています。
異国の地で出逢った美しい少女。だが、憧れの彼女は人ではなかった。 この恋は、人を殺す。 最注目の気鋭が放つ、異形の恋愛ホラー長編! 交換留学で台湾を訪れた女子高生・緑川芽衣。優等生の詠晴に学校を案内され、クラスメイトとも打ち解け始めた矢先、無人の教室で怪しい気配に遭遇する。その夜、自室に現れたのは、美しい容姿を持ちながら、強烈な不快感を与える不思議な少女、恵君だった。彼女との交流を始めた芽衣は、ある事件に巻き込まれて帰国を余儀なくされる。時が経ち、辛い結婚生活を送る芽衣の元に、台湾にいるはずの詠晴から「気を付けて」と書かれた手紙が届き……。 【目次】 第一章 虫がいい話 第二章 悪い虫がつく 第三章 虫を起こす 第四章 虫が起こる 第五章 飛んで火に入る夏の虫 第六章 虫を殺す エピローグ 装画/たけもとあかる 装幀/円と球
本当の近未来の話をしようか。新自由主義台頭の果てに世界は統一され、人類は自由と平等と平和を手に入れた。宗教も、国境もない。争いも存在しない。だが、完全な理想社会は、人間同士をつなぐ《ある力》を奪っていったーー。SF×パンク×世界史の構造=25年後の未来をキッチュに予言するエンターテインメント巨編 * * * * *覇権争いに終止符を打ったアメリカと中国は、完全なる自由と平等と平和を保障する《大同世界》を実現させた。大統一した世界を維持する分散型自律機関=通称《DAI》なる権力装置のもと、国境も、宗教もない理想の社会に人々は安住する一方で、見えない分断が隠蔽されているのではないかという陰謀論が囁かれ、原因不明の自殺者が後を絶つこともなかった。パンクバンドの元ギタリスト・ケイは、ある出来事をきっかけに音楽活動から足を洗い、現在は秩序維持軍に属している。2050年の近未来世界に戦争は存在しない。だが軍は同時多発する小さなコミュニティの儀式に対して、それらが宗教行為にあたるか見極める調査活動を続けていた。信仰の兆しを見せる《故障》した地域が世界各地で発生するなか、対象ゾーンへの《警告・修理・漂白》を遂行する任務にあたっていたケイは、上長のグエンから日本州西部でパンクロック・フェスティバルを開催する《アガラ》なる土地に潜入捜査せよとの指令を受けるのだった。『エアー3.0』の著者による最新の世界情勢とPUNKへの愛に裏打ちされた思索的フィクション
Kindleで人気沸騰! 東大理三出身の医師が描く話題作が待望の書籍化! 「既存の文学賞がキャッチできなかった異形の小説」--海猫沢めろん(作家) 「東京大学を舞台に論理と意識が交錯する世界をめぐる壮大な物語」--野村泰紀(物理学者) 東京大学理科三類に通うノボルは、東大模試で異次元の点数を叩き出し、その後理三に合格した天才・間宮と出会う。彼は間宮と交流を深めていくうちに、天才の圧倒的な世界観に魅了され……。 天才とは何か、この世界に隠された秘密とは? リアリティとフィクションが交錯しながら、旧約聖書について大胆な仮説が展開される異色のSF青春譚。 ※本作は、Amazon Kindle版として2024年4月に発表された『東大理三の悪魔』、同年8月に発表された続編『東大病院の天使』を合冊・加筆修正し、書籍化したものです。
巨匠監督が謎の死を遂げ、試写会の参加者は自殺…… 真相に探る人々に恐怖が迫る‼️ 昭和最後の巨匠と呼ばれた映画監督・白波瀬が、最新作の完成直後に不審死した。配給会社の東活は、その事実を隠し試写会を強行するが、凄惨な事件が起こる。参加した人々が、集団自殺したのだ。集団パニックや催眠が疑われたが、残された現場映像によって奇妙な点が浮かび上がる。雑誌編集者の里中凪と新聞記者の矢部誠は、真相を突き止めることにするが……。
【新訳】これまで一度も訳されたことのない作品も収録 明治37年小泉八雲は亡くなりました。来年は没後100年に当たります。 八雲が死んだ年は日露戦争が始まった年でもあります。 それ以降の日本は、八雲が愛した多くのものを消し去って行きました。 八雲が愛した日本の心とは何だったのか? 無くしてしまった大事なものとは何なのか? この本を読めば、それが分かります。
戦慄の【闇】体験! 「怖い場所」超短編小説シリーズ、早くも第3弾が登場! 「タイパ重視」の人たちのための超短編小説シリーズ 「1話3P+1Pイラスト解説」の各4Pの超短編小説が、全38話収録 長編小説を読むのが苦手な人でも読みやすい、 各話約「99秒」で読み切れるページ構成 読み始めれば短い時間で、恐怖と驚きの連続 手軽に、だれでも戦慄の【闇】体験が味わえます! [概要] その町では、怪異なお店ばかりが繁盛しているという。 残酷な殺人鬼の手記を売る書店、死んだ人にそっくりなお面を売る屋台、子どもの声が聞こえるコインランドリー、見覚えのある風景画ばかりが飾られている画廊、別人になれるコスメショップ……果たしてそのお店を訪れた客の行く末は……? ある中学校のクラス38人が体験した、 不思議で恐ろしいお店の経験をそれぞれが独白。全38話の新感覚最凶ホラー短編集。 著者は、2021年にドラマ化された『私の夫は冷凍庫に眠っている』の原作者・八月美咲氏。 <目次> SHOP001 霧の中の蝋人形館/SHOP002 怖いコインランドリー/SHOP003 屋台のお面屋/SHOP004 狭い店/SHOP005 別人になれるコスメ/SHOP006 試し切りのできる刃物屋/SHOP007 勝手なプリクラ/SHOP008 特別な写真を撮る写真館/SHOP009 新規オープンの看板のない店/SHOP010 閉館した映画館/SHOP011 行きつけのヘアーサロン/SHOP012 変わった服を売る古着屋/SHOP013 路地裏にある画廊/SHOP014 悪夢のゲームセンター/SHOP015 客のいないレストラン/SHOP016 居心地のいいネットカフェ/SHOP017 街中のアパレルショップ/SHOP018 古いスーパーマーケット/SHOP019 願いを叶えてくれるパワーストーン/SHOP020 見えないものが見える眼鏡を売る、眼鏡屋/SHOP021 悲しい猫カフェ/SHOP022 住めない家ばかり紹介してくれる不動産屋/SHOP023 魅惑のケーキ屋/SHOP024 珍しい動物が売っているペットショップ/SHOP025 駅前のケータイショップ/SHOP026 高速道路のサービスエリアにあるガソリンスタンド/SHOP027 恐怖のカラオケ屋/SHOP028 追いかけてくる、にゃんにゃんパン/SHOP029 私だけの香りを作ってくれるアロマショップ/SHOP030 面白いメニューのある定食屋/SHOP031 ヘブンリーフラワーズ/SHOP032 軍隊わんこ蕎麦/SHOP033 評判の占い師/SHOP034 田舎の大型ショッピングモール/SHOP035 地元の人から愛される鮮魚店/SHOP036 灼熱のサウナ/SHOP037 勝手に決められるファストフード店/SHOP038 家の近所の古本屋
僕の友達にヨシダさんという人が居ます。歳は四十代半ばで長身痩躯。酒豪。ちなみに中々の二枚目。職業タクシー運転手。数年前の或る日、僕が新宿駅西口でたまたま停めたタクシーの運転手さんがヨシダさんでした。会話をする中で妙にウマが合い、怖いもの好きの彼から沢山の怪談を聞きました。そしていつの間にか、その場に僕も連れていかれるようになりました。初めは数カ月に一度、多い時はひと月に二度三度。僕は彼と一緒に日本のあちこちにある廃墟の数々に足を踏み入れました。これは僕が謎多き親友ヨシダさんと恐怖を味わい、束の間を共に過ごした記憶の中から幾つかを選んだものです。「廃校であった怖い話」「二十世紀の聖域」「東京夜走老婆」「人形塚」などのエピソードのほか、5万字超の書き下ろしを加え、待望の書籍化!第11回ネット小説大賞受賞作。
戦慄の【闇】体験! 「怖い場所」超短編小説シリーズがスタート! ベストセラー『意味が分かると怖い話』シリーズ著者、 藤白 圭が書き下ろす、新感覚ホラーミステリー連続「超」短編小説! 私立「宇良和色乃学園」の入学式。臼井幸代は、期待と不安に胸をふくらませて、校門の前で立ち止まり、大きく息を吐いた。見上げれば満開の桜。心躍らせて校門をくぐり、希望いっぱいで入学式を迎えた。順調に友達もでき、充実した高校生活を送るはずだったが、学内では奇妙な現象と、幸代を巻き込んだ忌まわしい事件が次々と起きていく……。 舞台となる宇良和色乃学園には、2つの「呪い」が存在する。 1つ、この高校が、廃寺と墓場を埋め立てた場所に建てられた学校である呪い。125年前、妻を失った当時の和尚が引き起こした失火によって寺が消失。和尚は村人を巻き添えにして焼死。以降、周辺では怪奇現象が起こっているのだという。 2つ、25年前のいじめ事件により、女子生徒が1名焼死した事件の呪い。 この2つの「呪い」が、幸代と、その周辺の生徒たちに次々に降りかかり、順調だった幸代の学校生活の歯車が少しずつ狂い始めていく……。 本書は、『意味が分かると怖い話』のベストセラーで知られるホラー作家・藤白圭氏によるオリジナル書き下ろし連続ストーリー。1話260文字の戦慄の超短編小説を、全75話収録。見開き1話ごとに、「謎」が仕掛けられ、読者はそのヒントとともに物語を読み進めていく新感覚ホラーミステリー。読み進めるたびに明らかになる、宇良和色乃学園の2つの悲惨な事件と、新たに仕掛けられた謎の数々。 ぜひ本書の不気味な闇体験を味わってみてください。 <カバー装画イラストレーター> John Kafka(ジョン カフカ) 韓国出身&在住のカリスマイラストレーター。本人Xフォロワー数は、30万人以上。 Ado 公式YouTube動画 「【Ado】Blue Flame cover」イラスト担当。
戦慄の【闇】体験! 「怖い場所」超短編小説シリーズがスタート! 2022年映画化『カラダ探し』の著者・ウェルザード最新作! ある海水浴場に言い伝えられる、海辺の村の忌まわしい記憶を連作小説化! 私の故郷にある海水浴場には、子どもの頃から教えられた「海のルール」がある。 ●海に落ちている物は拾ってはいけない。 ●雨の日に海に行ってはいけない。 ●雨の日に溺れている人を助けてはいけない。 ●お盆になったら泳いではいけない。 ●夜の海で誰かに呼ばれたらすぐ逃げろ。 ●もしも血が出たら海の中に入るな。 恐らくどれも海難事故や不慮の事故を防ぐために、昔から伝えられている迷信のようなものなのだろうと、物心がつくまで気にも留めずに過ごしていた。 そう、高校二年の夏の終わり、私の友人が海で拾った指輪がきっかけで、不可解な死を遂げるまでは……。 本書は、2022年に映画化された『カラダ探し』の原作者ウェルザード氏による書き下ろし作品。全11話からなる戦慄の連作小説には、それぞれ、どこの海水浴場でも見かけたことのあるような、でも、よく読むとその根拠が不明な「海の決まりごと」が掲げられている。 主人公である「私」は、幼い頃の故郷の海の記憶とともに、やがて、そのルールにまつわる忌まわしい事件を思い出していく……。 6つの海のルールに隠された謎、果たして、そのルールを守らねばならない本当の理由とは? 著者渾身の最新作。ぜひ本書の不気味な闇体験を味わってみてください。 1章 その落し物は誰の物ですか? 2章 雨の日は見えないものが見えるものだ 3章 海から来るもの 4章 夏に会った女の子 5章 暗闇の中の人 6章 落雷に注意してください 7章 お盆になったら泳いではいけない 8章 海に血を与えてはいけないのだ 9章 その穴から始まった 10章 穴と結界 11章 ミカイジ様 <カバー装画イラストレーター> John Kafka(ジョン カフカ) 韓国出身&在住のカリスマイラストレーター。本人Xフォロワー数は、30万人以上。 Ado 公式YouTube動画 「【Ado】Blue Flame cover」イラスト担当。
セカイの底を、覗いてみたくないか? 孤高の物語作家が放つ、中毒不可避の悪魔的絶品集。恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体 (「耳もぐり」)。ほか、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回日本SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!
たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編! ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集 「得体が知れないからこそ怖く、面白い。」--野水伊織(声優) ◆「どパァん! ……って感じやねん、飛び降り自殺の音って」 自宅マンションからの飛び降り件数が異常に多い理由とは? (「名所」) ◆とある町の小学生たちは、夏休みにも登校するという。「かみさま」を作るために。 僕にはそれがどういう意味を持つのかはわからないが、先生も、親も、その親もずっと続けてきたからだーー。(「かみさまとにんげん」) ◆愚鈍なバイト仲間の人生相談に乗ることになったバイトリーダーの私。 善意で引き受けただけだったが、雲行きはどんどん怪しい方向へーーその衝撃の結末とは? (「さきのばし」) ほか
運命の女神から完全に見放された不運な男、天堂サイガ。 ハードボイルドな世界に憧れて探偵になったはいいが、 彼のもとに舞い込むのは、珍妙、奇怪、オカルトめいた依頼ばかり。 ある案件の調査中、謎の黒衣の者たちに捕まった天堂は、 彼らの壮大な目論見に巻き込まれ、助手の凄腕占い師ヒン・レイとともに祭鳴町を駆け巡る。 そして彼らは思いもよらぬ結末へと導かれ ……「災難探偵」の身に降りかかる史上最大の災難とは?
風が強く吹きつける日本海最北の離島、礼文島。昭和二十九年初夏、動物学者である土橋義明は単身、ここに赴任する。島の出身者から相次いで発見された「エキノコックス症」を解明するためだった。それは米粒ほどの寄生虫によって、腹が膨れて死に至る謎多き感染症。懸命に生きる島民を苛む病を撲滅すべく土橋は奮闘を続ける。だが、島外への更なる流行拡大を防ぐため、ある苦しい決断を迫られ……。
80万部突破! コミカライズ開始! 海外翻訳オファー続々! ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」! タイトルは『変な絵』。 あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。 いったい、彼らは何を伝えたかったのかーー。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる! 今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー! ※前作『変な家』の“キーマン”栗原も登場! ※購入者「全員特典」として、雨穴による第一章「風に立つ女の絵」オモコワ朗読動画(1時間)つき!
大地震によって悪鬼妖獣の棲家と化した『魔界都市“新宿”』に、人々の悲劇は尽きない。だが、二つの希望ーいかなる魔性をも凍りつかせる妖気と美貌の主ー“人捜し屋”秋せつらと“魔界医師”メフィストが、今日も哀しみの泥沼から人々の生命と魂を救い出す。おまえたちは何者だ!?菊地秀行の鮮烈なるデビュー作『魔界都市“新宿”』のプロローグが四十年の時を経て、ここに完全復刻!
出版社
エクスナレッジ決して開けてはいけない扉があるーー。 エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』、H・P・ラヴクラフト『忌み嫌われた家』、シャーロット・P・ギルマン『黄色い壁紙』、ブラム・ストーカー『判事の家』……。怪奇ゴシック小説の古典から異色短編、ニューロティック・ホラーの傑作まで、名だたる巨匠たちが「家」にまつわる恐怖を紡いだ名作14編が、わかりやすく読みやすい新訳で登場! 唯一無二の幽霊屋敷小説アンソロジー。 【収録作家】 エドガー・アラン・ポー エドワード・ブルワー=リットン アルジャーノン・ブラックウッド H. G. ウェルズ H. P. ラヴクラフト アンブローズ・ビアス オスカー・ワイルド パーシヴァル・ランドン ブラム・ストーカー シャーロット・パーキンス・ギルマン M. R. ジェイムズ ギ・ド・モーパッサン 小泉八雲 サキ 【編者紹介】 ジョン・ランディス:映画監督、脚本家、プロデューサー。1950年、米国イリノイ州シカゴ生まれ。『ブルース・ブラザーズ』(1980)、『狼男アメリカン』(1981)、『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988)などをはじめとする数多くのヒット作を手掛け、マイケル・ジャクソンの画期的なPV『スリラー』(1983)の監督としても知られる。ホラージャンル全般に造詣が深く、著書に『モンスター大図鑑』(ネコ・パブリッシング)などがある。 【訳者紹介】 宮崎真紀:英米文学・スペイン語文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。最近の訳書に、ジョルジャ・リープ『プロジェクト・ファザーフッド:アメリカで最も凶悪な町で「父」になること』(晶文社)、『花嫁殺し』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、スザンナ・キャハラン『なりすまし:正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験』(亜紀書房)、ビクトル・デル・アルボル『終焉の日』(東京創元社)、ニナ・マクローリン『彼女が大工になった理由』(エクスナレッジ)など、多数。
近未来の日本、悪名高き独裁政治下。世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描ききった表題作ほか、二作収録。「月」をモチーフに、著者の底知れぬ想像力が構築した異世界。足を踏み入れたら最後、イメージの渦に吞み込まれ、もう現実には戻れないーー。最も新刊が待たれた作家、飛躍の一作!
築40年のマンション・パートリア淀ヶ月に引っ越してきたフリーライターの紗季。ある日、敷地内で行われていた不気味な盆踊りに遭遇する。祭りに乱入した女が連行されるのを目撃した彼女は、隣の部屋に住む雑誌記者の真帆子と共に調査をはじめるが…。住人たちの持つ奇妙な風習、連続して起こる行方不明事件、徐々に明らかになる驚愕の事実とは…!?注目の気鋭による戦慄のホラーミステリー!
安易な気持ちで、恐怖の実話を集めてはいけないーー! ネットでバズった恐怖(ドキュメントホラー小説)が、書籍化により、拡、散。 「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符号が見られる。読者の皆さんとこの感覚を共有したい」から始まる、ドキュメント・ホラー小説。 大学病院勤めの「私」の趣味は、怪談の収集だ。 手元に集まって来る、知人のメール、民俗学者の手記、インタビューのテープ起こし。その数々の記録に登場する、呪われた村、手足のない体、白蛇の伝説。そしてーー。 一見、バラバラのように思われたそれらが、徐々に一つの線でつながっていき、気づけば恐怖の沼に引きずり込まれている! 「読んだら眠れなくなった」「最近読んだ中でも、指折りに最悪で最高」「いろんなジャンルのホラー小説が集まって、徐々にひとつの流れとなる様は圧巻」など、ネット連載中から評判を集めた、期待の才能・芦花公園のデビュー作。 ーー「次の生贄は誰がいいと思いますか」