ジャンル : SF・ホラー
アメリカの神経物理学者アルバート・モリスンは、退屈な学会にあくびをかみ殺していた。全精力を傾注した研究は異端視され、今や出世の望みもない。だが、そんな彼を、ナターリャ・ボラノーワというソビエトの美人科学者が訪れた。彼女はいきなり、こう切り出した-「いっしょにソ連に来てほしい」と。驚きはそれだけではなかった。アメリカでは夢物語と片づけられている“物体のミクロ化”が、ソ連では国家的プロジェクトとなり、しかも実用化されつつあるらしいのだ。興味をひかれながらもソ連行きをしぶるモリスンに、追いうちがかかる。アメリカ政府もソ連の極秘研究には関心をもち、この無限の価値がある技術をモリスンに入手させたがっていたのだ。かくして、誘拐同然にソ連国内へと連行されたモリスンは、そこで想像を遥かに超える物体ミクロ化技術の全貌を、まさしく、身をもって体験させられることになった。名作SF映画から22年、巨匠アシモフが最新の科学知識を縦横に駆使し、構想も新たに放つ驚異の人体アドベンチャー。
3カ月前、あの有能で世間知らずな学者ペロラットとともに、トレヴァイズはターミナスを発った。考古学者であるペロラットは遥かな昔に見失われた地球のありかをつきとめたいという情熱に駆られており、トレヴァレズは自分自身の真の目的-第二ファウンデーションの発見-を隠すためにかれを利用したのだ。二人は地球を発見することはできなかった。だがそのかわりに、ゲイアを見いだしたのである。やがて第一、第二両ファウンデーションとゲイアとの間で行なわれた壮絶な闘い…。『ファウンデーション』に始まる〈銀河帝国興亡史〉とロボット・シリーズとを融合させるべく、巨匠アシモフが壮大なスケールで描きあげた待望の最新長篇!
ゴルフは、ミステリー。いやしくもゴルファーたらんとすれば、様々な困難が待ちうけているもの。落雷、カートの暴走。ライバルの恨。奥方の小言。ましてや、シングル・ゴルファーへの道となれば…。魔のスポーツ、ゴルフに魅せられた男たちが繰り広げる、世界初のゴルフ・ミステリー傑作選。
2057年、人類はついに低温核融合の動力炉、ミューオン駆動による宇宙船の実用化に成功した。以前には不可能だった探査旅行も、この新開発のミューオン駆動宇宙船ならば実現できる。今こそ人類は新たなる冒険に旅立てるのだ。巨匠クラークが、読者の熱烈な要望に応え、代表作『2001年宇宙の旅』、世界的な大ベストセラー『2010年宇宙の旅』に続いて、奔放な想像力と正確な科学知識を駆使して描き上げた待望の最新長篇。
宇宙国家連合の中でもっとも古い歴史を持つ惑星ソラリアから、いつのまにかすべての人間が消え失せた。ロボット工学の発達により、他人と接触する必要もなくなったソラリア人は、広大な敷地でそれぞれ1人あたり4万ものロボットにかしずかれ、孤立した生活を営んでいた。それが1人残らず姿を消したのだ!調査をすべくソラリアに着陸した2隻の宇宙船は何者かに破壊されてしまった。そこで新たに派遣される調査隊には、ソラリア生まれのグレディアが同行するように要請された。彼女はただちにロボットのダニール・オリヴォー、ジスカルドらとともにソラリアをめざし旅立った…。