ジャンル : ノンフィクション > 文庫(ノンフィクション)
化学サークルによる「甘い物質」合成対決。サ行の発音がおかしくなった同級生の秘密。四宮大生を狙う奇妙な仮面の男の正体。協力して事件の解決に当たる沖野と舞衣は、ひょんなことから理学部の冷蔵室に閉じ込められてしまった。暗闇&低温の極限状態から脱出する術はあるのか!?
「神」の手により、次々と姿を消していく警官たち。その絶望に抗うように、機動分析課の上郷巡査部長は、執念深く「神」への手がかりを探る。警察に潜む裏切り者、「神」が起こした奇蹟の正体ー。全ての謎を解き明かしたとき、刑事たちの反撃が始まる!書き下ろしシリーズ第四弾。
新型非合法ドラッグ「ティアドロップ」を巡り、ヤクザ、半グレ集団、さらには上野に巣食う中国マフィアまでもが血みどろになって奪い合いを始めた!警視庁の期待を一身に背負った東堂絆は、謎の探偵・片桐亮介と立ち向かう。だが、その背後では絆の交際相手である星野尚美に凶悪な魔の手が伸びようとしていたー。
一八七五年、アメリカ合衆国アリゾナ。人の命が、銃弾一発より軽い世界。幼い頃に両親が虐殺され、義父に虐待されながらも生きてきた少女。射撃の名手にして賞金稼ぎを生業とする男。記憶を失い、ハコダテから流れ着いたサムライ。偶然出会った三人が賞金稼ぎのチームを組み、凶悪な“お尋ね者”を追う旅に出るはめに…。
一八七六年、アリゾナのとある町。複雑で壮絶な過去を持つ十七歳の少女、記憶喪失のサムライとチームを組んだ、凄腕の賞金稼ぎトム・B・ストーンの元に「仕事」が舞い込んだ。莫大な報酬と引きかえに、十年前、コマンチ族にさらわれた少女を連れ帰ってほしいというのだが…。広大なアメリカを縦断する決死の追跡が始まった。
手習子のお美代が消えた。楽しみにしていた秋祭りを前に自ら姿を隠すはずはないと考えた重兵衛が捜し始めると…(「梵鐘」)。人捜しを生業とする紋兵衛、北町奉行所の同心・河上惣三郎、元目付で腕利きの浪人・鳴瀬左馬助、そして主人公である手習師匠の重兵衛ーそれぞれの視点で趣向を凝らした四篇の連作が織りなす、人気シリーズ第二弾。
突如現れた暗黒の魔物たち「黒の軍勢」によって、世界は滅亡の危機を迎えていた。最果ての大陸「ユグド」で、力なき者たちを救うために人知れず戦ってきたユーリ。彼の運命は、謎の書物・「クロニクル」を持つ少女・フィーナとの出会いによって大きく変化し始める。だが、彼らの前にフィーナを追う強大な敵、“魔神”が立ちはだかりー!?『チェインクロニクル』公式スタッフが紡ぎだす、ユーリから見た“絆の物語”が今、語られる!
明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れで日々無為に過ごしていた高遠は、異様な書舗と巡りあう。本は墓のようなものだという主人が営む店の名は、書楼弔堂。古今東西の書物が集められたその店を、最後の浮世絵師月岡芳年や書生時代の泉鏡花など、迷える者たちが己のための一冊を求め“探書”に訪れる。変わりゆく時代の相克の中で本と人の繋がりを編み直す新シリーズ、第一弾!
網膜剥離でボクサーを引退した椎名啓輔。八百長試合で治療費を稼いでまで救おうとした妹にも先立たれ、元東洋チャンピオンは裏仕事で食いつなぐ「便利屋探偵」になった。恩人の頼みで、銀行支店長が持ち逃げした四億七千万円の行方を追う椎名。しかし関係者は次々に殺されていく。黒幕はいったい誰なのか。孤独な闘いの果てに、驚愕の真相が明らかになる!
私たちは、いろいろなところで本を開く。電車で、ベッドで、公園のベンチで、縁側で、喫茶店で、お風呂で…。なぜそこで本を読んでいるのか、何を読んでいるのか、何を感じているのか。そこには、ひとつひとつ異なる物語がある。そしてもちろん、開いた本の中にもまた別の物語があるだろう。フジモトマサルが描いた読書の風景から吉田篤弘が紡いだ物語が24。星空を眺めるごとく味わえる物語集。
若だんなの許嫁が、ついに決まる!?幼なじみの栄吉の恋に、長崎屋の危機…騒動を経て次第に将来を意識しはじめる若だんな。そんな中、仁吉と佐助は、若だんなの嫁取りを心配した祖母のおぎん様から重大な決断を迫られる。千年以上生きる妖に比べ、人の寿命は短い。ずっと一緒にいるために皆が出した結論は。謎解きもたっぷり、一太郎と妖たちの新たな未来が開けるシリーズ第13弾。
ーとんとんからん、とんとんからん。 古都の玉繭神社にある機織り小屋で、今日も巫女・絹子は布を織る。田舎の辺鄙な村から出てきた絹子は、社務所に住みながら、大学で非常勤講師として日本文化や機織りを教えている。住処は大家が管理し、シロとクロという若者がいつも美味しい料理を作ってくれ、快適だ。だが、その寮の住人の数も、どんなモノが住まうのかも、絹子は知らないー。ある日、絹子は生徒から「神隠しに遭ったかも」と相談を受けて…。古都を舞台に糸が舞う、あやかし謎解き噺。
小間物屋の幸三は、客に二十両分の商品を騙し取られた。金に困り、喧嘩別れした幼馴染みに借金を頼みに行くが、断られる。その帰り、高価な茶碗を拾った幸三は、浅草の質屋『万屋』へ、質草として持ち込む。主人の藤十郎は、この茶碗に血の痕を見つけ、不審を抱く。茶碗の出所を探り始めると、悲惨な事実が浮かび上り…。庶民を護る藤十郎の名裁きやいかに!痛快人情捕物帳。書き下ろし。
古の時代より、人々の心を惑わし、破滅に導く悪しき煩悩の数々…近年、膨張し続ける煩悩から人々を救うため、地上に降り立ったのは、十三仏と呼ばれる仏達だった!!しかし彼らは勤めの傍らで、地上の生活も思い切り楽しみ始めー!?祭りあり!コスプレあり!?の春夏秋冬!
人妻の色香ただよう愛美が中杉署の生活安全課別室に新しく配属された。彼女とともに、クールビューティの玲央奈、痴漢誘発ボディの渚ら別室の面々は売春組織の壊滅を極秘裏に命じられる。愛美は魅惑のフェロモンで見事潜入に成功するが、そこで他人に痴態を見られて感じる人妻たちの姿を見て自らも欲情してしまう。一方、玲央奈も童貞巡査の堂寺と捜査を進めていたが、不覚にもとある男たちに捕らえられ、色責めに何度もイカされてー!?はたして、女刑事たちは事件を解決できるのかー?
その男、山下太郎は、満洲で莫大な財産を築くも、敗戦ですべてを喪った。しかし、戦後復興の核となる石油を欧米資本に依存している現実を危惧し、69歳でアラビア石油を創業。世界から“山師”と揶揄されながら、中東で「日の丸油田」を見事打ち立てたー。日本近代興亡の中で成功と没落、再興を成し遂げた、忘れられた破格の豪傑・山下太郎を、『天皇の料理番』著者が描ききる!
織原芹愛の死を回避できなければ、杵城綜士は過去へと飛ばされる。その度に「親友や家族が世界から消失する」という大き過ぎる代償をともなってー。無慈悲に繰り返される時間遡行を断ち切るために、綜士と芹愛は『希望と言い切るには残酷に過ぎる、一つの選択肢』の前で苦悩する。鈴鹿雛美がつき続けた嘘と、隠された過去とは…。衝撃のラストが待ち受ける待望の完結篇!
トモ子の許嫁、宗一が殺人の主犯として逮捕された。事件当夜、宗一と寝ていたトモ子は、宗一が部屋を空けていた時間があったにも拘らず宗一と一緒にいたと証言する。一審二審と宗一は有罪になるが、トモ子は一貫して宗一のアリバイを主張。裁判は最高裁まで進み、差し戻される可能性が出てきた。そこでも、これまで通りの証言をするつもりのトモ子だったが、ある事を知り、心理に微妙な変化が起きる(「脊梁」)。ジャンル別作品集第4巻は「法廷ミステリ」。裁判や法律を扱いつつ、著者ならではの人間ドラマ5編を収録。