ジャンル : ノンフィクション > 文庫(ノンフィクション)
高2の帆乃には、勉強も運動も完璧なイケメン幼なじみがいる。いろいろと不器用な帆乃は、いつも彼ー依生に助けてもらってばかり。学校中の女子からモテモテなのに「僕以外の男に頼っちゃダメだよ」と帆乃だけを優しく甘やかしてくれる依生。そんな彼を実は昔から大好きな帆乃だけど、2人はいまだに恋人未満の微妙な関係で…。ところが、帆乃に近づく小悪魔男子が現れ、依生が嫉妬!溺愛が加速し、とろ甘な日々が始まって…。
過去の失恋に傷つき、友達にもなじめない亜子は、突然イケメンで人気者の草太に告白される。彼は、不器用だけど一生懸命な亜子を、ずっと前から好きだった。誰も好きにならないと決めていた亜子が断っても、草太は「あきらめないから」と宣言!男子に絡まれているところを助けてくれたり、寂しがりやの亜子に寄り添ってくれたりする彼に惹かれていく亜子。一途な想いにこたえようと思っても、勇気が出なくて…。甘くて切ない溺愛ラブ。
願いを叶えてくれる“幽霊高校生”の噂を聞いた5人の女子高生たちは、欲望のままに幽霊を呼び出してしまう。仲間はずれにされ、友達の鍵アカ付きSNSの中身を見たいと願う若菜…。キラキラした友達がうらやましくて、人生を交換したい亜美…。願いが叶って浮かれるのもつかの間、彼女たちに襲い掛かる恐怖とは?身近にひそむ闇にゾッとする、一気読み必至の学園ホラー、全5話。
江戸城の台所人・鮎川惣介は、11代将軍の徳川家斉からの召し出しに応じるため、とっておきの利休卵と黒豆茶を膳に載せ、御小座敷へと向かった。だが、上御鈴廊下に差し掛かったところで悪臭を放つ奇妙な女を目撃してしまう。この世の者とは思えない姿をした女は幽霊なのか。震えながら家斉の許へ辿り着いた惣介に、将軍からさらなる食材に関わる難問が課せられる。2種類の昆布に秘められた難題とは?シリーズ、堂々の完結。
1枚の写真と短い文章で世界を創作する「フォトライター」の沢原。連載は人気を得ているが、自分自身の手応えが徐々に弱まってきていることに焦りを覚えていた。カメラを手にやみくもに街を彷徨い歩いた彼が出会ったのは、人の「顔」が恐くなった廃業寸前の殺し屋でー。(「鏡の顔」)削ぎ落とされた文体で透明感のある街と人を描く、初期大沢ハードボイルドの金字塔。日本冒険小説協会最優秀短編賞を受賞した、全5編の作品集。
華舞鬼町、最大のピンチ!? ある日、東京都心に怪しい暗雲が立ち込め、世界は闇に呑まれそうになる。那由多とクロ助は密かにケガレを集めてきた虚路と対峙するのだがーー。
北海道・旭川。 冬の川で、僕、正太郎は櫻子さんと、無残なご遺体を「拾った」。 けれど彼女となら、そんな日々すら続けばいいと願ってしまう。 そんな僕のもとに、新聞記者の八鍬士(やくわ まもる)という人が現れた。 事件に遭遇しがちな僕らを怪しんでいるらしい。 彼は櫻子さんに、美しい頭蓋骨の写真を見せた。 事故の被害者が持ち歩いていたという、女性の頭蓋骨。 そして僕らに「探偵ごっこを見せてほしい」と言い出し……。 櫻子さんが、美し過ぎる頭蓋骨の謎を解く!
人気のない池で10歳の少年の溺死体が発見された。10年後、犯行を疑われた幼馴染み3人組の前に謎の男が現れ自白を迫った。男の登場によって彼らの日常は狂い始める。事件に隠された驚天動地の真実とは? プロローグ 八木法子からの手紙 『デルタの悲劇』 浦賀和宏 解説 桑原銀次郎 エピローグ 八木法子からの手紙
麗虎国の王都、竜仁(りゅうじん)。 神官書生になるための試験に挑む天青は、 聡明な下働きの少年・燕篤(えんとく)と親しくなる。 しかし、その身分を超えた友情が事件を引き起こし……。(「書に吹くは白緑の風」) ほか、収穫祭の宮廷で、舞の競い合いに現れた謎の美姫(「舞姫は夢を見る」)、 女官・紀希が落とした装飾品を、書生たちが知恵を絞って捜し出す青春劇 (「少年たちはノリゲをさがす」)など、 本編の合間に起きていた様々なエピソードを描いた珠玉の外伝集!
烏丸家に届いた2通の書留と普通郵便。手紙の束を確認しようとした矢先、応接間からベルが鳴った。 花穎だと思い駆けつけた衣更月だが、そこには誰もいなかった。 気の所為かと作業室に戻ると、たしかに机の上に置いておいた書留が1通なくなっていた。 短い時間の中で消えた手紙は誰が何のために持ち去ったのか。犯人は屋敷の中にーー。 大人気、上流階級ミステリ!
有名な芸人一家に生まれたものの孤独な子供時代を過ごしたコノカ。自分の居場所を探すため家族から逃げるように上京したが、要領の悪さが原因でバイトをクビに。精神的にも金銭的にも追い詰められた時、偶然出会ったハリネズミの白ハリくんのかわいさに恋に落ちた。すると白ハリくんが大阪弁で話しかけてきて…。弱さや愚かさと向かい合い、コツコツ生きるコノカのひたむきさが胸を打つ。不器用な誰かのための希望の物語。
72歳の益子徳一は定年退職後、公団アパートで一人暮らし。 誰かに優しく「オジいサン」と呼かけられたことを思い出したり大した用もないのに訪ねてくる田中電気の二代目と言い合いしたり、調子に乗って変な料理を作ったりーー。 一日一日をきちんと大事に、そしてあるがままに生きる徳一は、何気ない日常の中で、ささやかだけれど大切なことに気づいてゆく。 ほっこり笑えてちょっぴり胸が温まる、連作短編集。 <解説・宮部みゆき> ◆一番好きな京極作品の声、多数! 「偏屈がチャーミングに転じて、徳一さんの一分一秒から目が離せない」 ーー30代女性・校閲者 「買い物や料理、ごみの分別など身近な困難を乗り越えてゆく姿に感動を覚えました」 ーー40台男性・会社員
努力と競争を過剰にもてはやす「ネオ実力主義」が台頭し、働かないヤツは人間の屑、と糾弾される社会で、思いがけず病気になってしまった男。(「人間の屑」)気軽に受けた新型の出生前診断で、胎児の重い障害を宣告されて中絶するか悩む夫婦。(「無脳児はバラ色の夢を見るか?」)医療や技術の進歩の先に見える、幸せな人生は幻想なのか。救いなき医療と社会の未来をブラックユーモアたっぷりに描く7編で綴る作品集。
関西某県の田舎町、獅子追町の交番に勤務する制服警官・長原が拳銃を持ったまま姿を消した。県警本部が捜査に乗り出すも、長原の行方は見つからない。同期の耀司は獅子追への異動を志願、真相を探ろうとする。やがて町のゴミ屋敷から出火し、家主の毛利が遺体で見つかった。事件性なしとされるが、数週間後、警ら中に発砲音を耳にした耀司はヤクザの金居の銃殺死体を目にする。さらに現場に落ちていた凶器が、長原の持ち去った拳銃だと判明しーー。 怒濤の展開が待ち受ける、乱歩賞作家渾身の警察ミステリ。スピンオフ短編「蛇の作法」を特別収録。 ーー第31回山本周五郎賞最終候補作
「スツールハウス」。それは、崖の上に建つシェアハウスの名前。 腰かけ(スツール)のように、若者たちが一時期を共有する場所。 そこには確かに、青春と謎があった。 元カノの結婚式に送った写真に秘めたメッセージ。 無人のシャワールームで起きた事件。 ともに暮らした仲間からの相談……。 一見バラバラの謎と、15年住み続け、「主(ぬし)」と呼ばれた女性、素子の謎。 全てが解かれたとき明らかになる、切なく優しい真実とは。 心の奥を刺激する青春ミステリ。
「僕達はもう会うべきではない」サミュエルから別れを告げられたエディスに突如持ち上がった婚約話。相手は18歳年上で侯爵家の三男にして資産家のヘイミッシュだった。彼はサミュエルを十番目と呼び、その居場所を教えたならば、エディスの出生の秘密を明かすという取引を持ち掛ける。一方サミュエルは、「また会おう」と言い遺し“あちら側”に消えていったブラウンの真意を探るため、奪われた記憶の断片を求めるがー!?
決意とともに、故郷へ戻ってきたグレイと、エルメロイII世を待っていたのは、奇怪極まりない『二周目』であった。村の地下に広がる大空洞を舞台に、古き因縁と陰謀が渦を巻く。第四幕の結末や、いかに!?
超能力者を極秘で養成するダークマター研究所。そこでは、経費削減のため、成長が見込めない「年長組」の一部リストラが囁かれていた。そんな中、「年長組」の1人・沙紅螺が帰宅中、背後に現れた不気味な黒い影に追われる事件が発生。依頼を受けた俊一郎は、黒術師に唆された研究所関係者の仕業と考え、黒捜課の曲矢刑事らと警戒態勢を敷く。だが、なぜか新恒警部の姿が見えず、俊一郎は不安になる。待望のシリーズ第7弾!
女の子特有の仲良しごっこの世界を抜け出したくて、高校を突発的に中退した美和。祖父が営む小さな銭湯を手伝いながら、取りまく人々との交流を経て、進路を見いだしていく。ほわほわとあたたかな物語。 ほどけるとける 1 ゆめ 2 あこがれ 3 女ともだち 4 かがやき 5 きぼう 6 おもいで フィルムの外