ジャンル : 外国の小説
あなたはわたしを知らない、 だれもわたしを知らないーー。 巧みなストーリー展開と観察眼で都市生活者の心の機微を描き、圧倒的支持を集めるチョン・イヒョンの話題作。 現代韓国文学を代表する作家のロングセラー長篇、待望の邦訳刊行 「日曜日は一週間のうちの一日にすぎない。でも、そうでない日曜日もある」 十一歳の少女ユジの失踪をきっかけに、次第に明るみになっていく家族それぞれの秘密。 一人ひとりのアイデンティティの揺らぎや個々に抱えた複雑な事情、その内面を深く掘り下げ、現代社会と家族の問題を鋭い視点で緻密に描いた長篇作。 ソウルの江南を主な舞台としつつ、在韓華僑のほか中国朝鮮族なども題材に、地勢的にも幅を広げて描くなかで、社会の隅で孤独を抱えながら生きる多様な人びとの姿をあぶり出していく。 韓国で大きな反響を呼んだ話題作、ついに日本上陸! 《本作は「ホーム」でも「家族」でもない「ハウス」に暮らす個人の話だ。家族の絆を取り戻すようなホームドラマではない。 著者も言っているように「家族小説ではなく、家族の中の個人を書いたもの」であり、「何もかも見せているようで隠し、隠しているようでも真実を見せる個人を、家族というつながりのなかで観察した」物語である。 家族はお互いわかり合えない集団だという認識から出発し、少しずつ歩み寄る姿勢を見せている。すると、家族というつながりの向こうに孤独な存在である人間が見えてくる。…………訳者》
〈台湾民俗的神話×ディストピア×自然科学×ファンタジー〉 時に美しく、時に残酷な、いくつもの生と死が交差する、感動長編。 次男が生きられぬ神話の島から追放された少年。自殺寸前の大学教師の女性と、山に消えた夫と息子。母を、あるいは妻を失った先住民の女と男。事故で山の“心”に触れた技術者と、環境保護を訴える海洋生態学者。傷を負い愛を求める人間たちの運命が、巨大な「ゴミの島」を前に重なり合い、驚嘆と感動の結末へと向かうーー。 人間と生物、自然と超自然的存在が交錯する世界を、圧倒的スケールと多元的視点で描く未曾有の物語。
ニューヨークの暗黒街で一目置かれる存在となった異色の用心棒、ジョー。彼のもとに裏社会の顔役たちから新たな依頼が舞い込んだ。テロ計画の原資になっているという薬物の供給元を潰すことは出来るのか? 大反響を呼んだ『用心棒』に続く、シリーズ第二作。
1989年パリ。20歳のアメリはヴァンサンに恋をする。だが待ち合わせの日、二人はすれ違ってしまう。再会は10年後、彼は結婚していた。彼女も家庭を築くが、人生を間違えたのではないかという思いが消えず、20歳の記憶は輝きを増す。そんな彼女の前に彼が現れるが
1943年9月。ユダヤ系オランダ人医師であるエディ・デ・ウィンド(ハンス・ファン・ダム)は、ウェステルボルク通過収容所で知り合って結婚した妻フリーデルとともに、アウシュヴィッツ強制収容所に送られた。ナチスによる無慈悲の「選別」を通過した彼は、収容所内の労働に従事することになったが、そこで待っていたのは、抑留者“150822”として過ごす過酷な日々だった。一方でフリーデルは、女性が集められ、教授を自称する者たちが思いのまま人体実験を繰り返す“実験棟”に収容される。彼女がその犠牲にならないようハンスは別棟から手を回すが、看守たちは理不尽にも彼らの交流の機会を奪う。そして、第二次世界大戦が終結する直前の1945年1月。ソ連軍の前線が迫り収容所の撤退が決まると、またしても夫婦に不条理な現実が訪れる…。徹底的に不寛容で非人間的な状況にあっても、人は誰かを愛することはできるか?有刺鉄線の内側で妻を想い続けたアウシュヴィッツの生存者が、一年半にわたって収容所で体験したことを真摯に綴った記録。
23言語で翻訳、世界的再評価の進む20世紀の巨匠が生んだ奇跡の文学。 「20世紀のもっとも謎めいた作家のひとり」(オルハン・パムク) 「カフカやジョイスと同じ正殿に属する」(エドマンド・ホワイト) 「オブライエン、ボルヘス、ペソアと並ぶ20世紀の隠れた天才」(コルム・トビーン) 「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」(ウォール・ストリート・ジャーナル) 荒野からやってきた北東部の女・マカベーアの人生を語る、作家のロドリーゴ・S・M。リオのスラム街でタイピストとして暮らし、映画スターに憧れ、コカコーラとホットドッグが好きで、「不幸であることを知らない」ひとりの女の物語は、栄光の瞬間へと導かれてゆくーー。
欧州最後の独裁国家ベラルーシ。その内実を、小説の力で暴く。 群集事故によって昏睡状態に陥った高校生ツィスク。老いた祖母だけがその回復を信じ、病室で永遠のような時を過ごす一方、隣の大国に依存していた国家は、民が慕ったはずの大統領の手によって、少しずつ病んでいく。 10年後の2009年、奇跡的に目覚めたツィスクが見たものは、ひとりの大統領にすべてを掌握された祖国、そして理不尽な状況に疑問をもつことも許されぬ人々の姿だった。 時間制限付きのWi-Fi。嘘を吐く国営放送。生活の困窮による、女性の愛人ビジネス。荒唐無稽な大統領令と「理不尽ゲーム」。ジャーナリストの不審死。5年ごとの大統領選では、現職が異常な高得票率で再選される……。 緊迫の続く、現在のベラルーシの姿へとつながる物語。 “この小説が文学賞を受賞したとき、たくさんの賞賛とともに、批判の声もあがりました。 「そんなはずはない」というものでした" --作者 【著者プロフィール】 サーシャ・フィリペンコ 1984年、ベラルーシのミンスク生まれ。サンクトペテルブルグ大学で文学を学ぶ。テレビ局でジャーナリストや脚本家として活動し、2014年に『理不尽ゲーム』で長編デビュー。本書は複数の文学賞にノミネートされ、「ルースカヤ・プレミヤ」(ロシア国外に在住するロシア語作家に与えられる賞)を受賞した。 現在も執筆を続けており、ノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチからも高く評価されている。 【訳者プロフィール】 奈倉有里 (なぐら・ゆり) 1982年東京生まれ。東京大学大学院卒。博士(文学)。訳書にミハイル・シーシキン『手紙』、リュドミラ・ウリツカヤ『陽気なお葬式』(以上新潮クレスト・ブックス)、ボリス・アクーニン『トルコ捨駒スパイ事件』(岩波書店)、『ポケットマスターピース10 ドストエフスキー』(分担訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ)、『ナボコフ・コレクション マーシェンカ/キング、クイーン、ジャック』(分担訳、新潮社)など多数。
ある日突然妻が惨殺された。犯人を追って、男はカナダ先住民居留地へと向かう。たくさんの生き物たちに見守られたその旅路はまた幼少期の戦争と虐殺の記憶に向かうものだったーレバノン内戦によって祖国と母語を同時に失った著者が、アイデンティティを奪われる悲しみをサスペンスフルに描き出す。フランス作家協会ティード・モニエ大賞受賞作。世界的劇作家であり映画『灼熱の魂』原作者が放つ衝撃の長編小説!
〈ニューヨーク公共図書館若獅子賞〉受賞作品 中国が発生源の未知の病「シェン熱」が世界を襲い、感染者はゾンビ化し、死に至る。無人のニューヨークから最後に脱出した中国移民のキャンディスは、生存者のグループに拾われる……生存をかけたその旅路の果ては? 中国系米国作家が放つ、震撼のパンデミック小説! 6歳のとき中国からアメリカに移民したキャンディスは、大学卒業後にニューヨークへとやってくる。出版製作会社に職を得るも、やりがいは見出せない。だがそんな日常は、2011年に「シェン熱」が中国で発生したことで一変する。感染するとゾンビ化し、生活習慣のひとつを繰り返しながら死に至るという奇病で、有効な治療法はない。熱病はニューヨークへも押し寄せる。恋人や同僚をはじめ、人々が脱出していくなか、故郷のない彼女は、社員の去ったオフィスに残る。機能不全に陥った街には、もはや正気を失い息絶えた熱病感染者と自分しかいないーある日、彼女はついにニューヨークを去る決心をする。そして脱出の途上で、ある生存者のグループに拾われ、安全な〈施設〉へ向かうという彼らの仲間に入れてもらうのだが、それはキャンディスにとって、新たな試練の始まりだった……。
大邸宅の家政婦として働きだして数カ月たった夜、マギーは初めて雇い主のギリシア富豪ニコスと顔を合わせた。そしてカリスマ性のある彼に強く惹かれ、純潔を捧げてしまう。ニコスとはそれきり会うことがなかったが、彼女は妊娠に気づく。父親になると知らせた手紙にも、彼から音沙汰はなかった。さらに月日がたち、別の屋敷のパーティで給仕をしている最中、マギーは客として招かれたニコスとふたたび顔を合わせる。赤ん坊を預けて働いている彼女に、驚愕するニコス。彼はマギーが妊娠したことも、出産したことも知らなかった…。
シャーロットは大晦日の夜、美女との噂が絶えないイタリア富豪、ブランドとベッドを共にした。誘惑に惑わされ、一夜かぎりと知りながら。ところがシャーロットは妊娠し、思いがけない喜びに浸った。でも遊び人のブランドには頼れない。この子は私が守るわ。事実だけは伝えようと彼の暮らすフィレンツェへ飛んだ彼女は、ブランドの口から出た意外な言葉に耳を疑った。「その子はぼくの一族の大事な跡継ぎだ。ぼくたちは結婚する」愛はないのね?非情な求婚にシャーロットは身を震わせた。
ヴァイオレットはマット・ファルコナーに退職願を出したが、彼は優秀な秘書を手放すまいと、強引に懐柔を試みてくる。ボスは何もわかっていないわ…。恋心を隠し続けた胸が痛む。ずば抜けた経営手腕と、ハンサムな容貌、華やかな女性遍歴。どんな女性も、彼に惹かれずにいることは不可能だー真面目なだけが取り柄の地味な秘書、ヴァイオレットですらも。だからやっとの思いで退職を決めたのに、二人で働く最後の夜、彼はヴァイオレットの目をまっすぐ見て、こう言ったのだ。「君とベッドを共にしたい。この一夜だけでいいから」
忘れえぬ最愛の人に、 ハーレムで弄ばれるなんて。 ベサニーがラズルと出会ったのは学生時代。 そのエキゾチックで危険な魅力に一目で惹かれたが、 彼から激しく求められても、二人が結ばれることはなかった。 砂漠の国の皇太子である彼との未来なんてありえないから……。 数年後、ベサニーは仕事でラズルの国へ派遣される。 一国の権力者がベサニーの入国を知ることなどないはずなのに、 なんと彼女は空港で拘束され、まっすぐ宮殿へ連れていかれた。 再会したラズルは端整な顔に不敵な笑みを浮かべ、言った。 「あのとき僕を拒んだ君に、女の悦びを教えてやろう」 HQロマンスのトップ作家リン・グレアムの大ヒット作をお贈りします。育ちや文化の違いを理由に、愛する人を拒んでしまったヒロインへの、甘く残酷な仕打ちとは……?
身を固めるからと、彼は私を捨てた。 小さな命が宿っているとも知らず。 「ぼくはイタリアに帰って、別の女性と結婚する」 ライモンドの通告に、フェイスは立ち直れないほどのショックを受けた。 彼女はまだ世間知らずの若き助産師、彼は経験豊富な大人の医師だった。 ほんの短いあいだの恋だったけれど、身も心も捧げたのに。 6年後、フェイスのもとに、なんの予告もなくライモンドが姿を現した。 妊娠を、そして出産を手紙で知らせても梨のつぶてだったのに、なぜ? 彼の変わらぬ美貌に胸をときめかせる一方、フェイスは恐怖を覚えた。 まさか、今になって娘の親権を要求しに来たとか……。 するとライモンドが言った。「きみに子供がいると聞いたんだ」 フェイスは凍りついた。“聞いた”って、いったいどういうこと? 2度も送ったはずの大事な手紙が、ライモンドのもとに届いていなかったことがわかり、動揺を隠せないフェイス。たとえ手紙が届いていたとしても、ライモンドが別の誰かと結婚してしまったことに変わりはないと思い直しますが、実は彼はすでに離婚していて……。
魅力的な雇い主を愛したら最後、 目も当てられない結末が待っている。 子供好きなマーニーは、住み込みで幼児の世話をするナニーとして、 弁護士ダニー・マネッリの豪壮なペントハウスで働けることになった。 12歳で父に捨てられてから、病の母を支えて貧しさに耐え、 苦学してようやく大学を卒業した甲斐があった。 将来、ナニーの派遣サービスを始めるという、夢の第一歩。 ダニーと2歳の息子ともすぐに仲よくなり、順風満帆に思えた。 ところが、このハンサムな雇い主は未婚で妻がおらず、しかも最近、 彼の実父が悪名高き大富豪と判明したことを知ると、不安に苛まれる。 実はマーニーには、名前を変えてまで隠している悲しい事情があるのだ。 世間の注目を浴びれば彼に迷惑がかかると考え、身を引こうとするが……。 関連作『ガラスの靴のウエイトレス』『シンデレラの眠れぬ夜』に続く、大人気作家スーザン・メイアーによるNYを舞台に繰り広げられるシンデレラ・ストーリー! 元恋人の嫌がらせのせいで人目を忍んで生きてきた日陰のヒロインに、幸せは訪れるのでしょうか?
ハイランドに、優しい愛などない。 愛は、乙女を一瞬で焼き尽くす野火。 破産寸前の没落貴族を父に持つペニーは、将来を悲嘆していた。 いずれ私は、金持ちで好色な老人と結婚させられるのだろう、と。 事実、父は娘を借金の形に売ったが、相手は意外な人物だった。 ラクランーー海運業で莫大な富を築いたというハイランドの氏族長は、 恐ろしく背が高く、屈強で非情な目をした無口な男だった。 ペニーは怯えながら彼を見上げ、はっとした。この人を知っている! 幼い頃、ただ一人心を許し、慕っていた年上の優しい少年。 突然消えてしまった彼が戻ってくるなんて……私を妻にするために? だが、夫となったラクランに、少年の面影や優しさは微塵もなかった。 彼はまるで復讐するかのように、夜ごと激しい情熱をペニーにぶつけ……。 HQロマンスとヒストリカル・スペシャル、二足のわらじで活躍する話題の覆面作家ミリー・アダムズがお贈りするのは、ワイルドなハイランダーとの愛なき結婚ロマンス。情熱的な筆致で綴られる感動作を、どうぞお見逃しなく!
結婚の“無効”を望む夫を、 愛してはいけないでしょうか……。 アンは珍しい色の瞳をした美しき騎士リースに王宮で声をかけられ、 見知らぬ男性とはいえ、その魅力に抗えず言葉を交わした。 すると、それを見咎めたアンの異母兄がリースを負傷させてしまう。 事態を収めようと国王が命じたのはなんと、アンとリースの結婚。 会ったばかりで夫婦になるなんて! でも、王に逆らうことはできない。 それに、アンにとっては暴君の異母兄から逃れられるだけでなく、 超然として堂々たるリースの妻になると思うと、胸が高鳴るのだった。 ところが、そんなアンの乙女心を知ってか知らずか、 二人きりになると、リースが思いがけない策を打ち明けた。 「結婚したあとでも、床入りしなければ、結婚を無効にできる」 ヒストリカル・ロマンスの大御所マーガレット・ムーアの秀作をお贈りします! 花嫁に提案した秘策を、弟たちや友人にも説明したリースですが、いざアンとの結婚生活が始まると、みずからが思いついた計画と欲望とのあいだで板挟みになり……。
ジェシカは18歳のときに両親を亡くし、幼い妹を一人で育ててきた。 生活の糧は大手宝飾店の専属モデルの仕事のみだったが、 会社が買収され、新社長のギリシア大富豪の存在に、身を震わせた。 ルーカスーー8年前、やむなくプロポーズを断った元恋人。 別れたあとも、わたしはずっと密かに彼を愛していた……。 しかし、ルーカスは冷酷な瞳で専属契約の解消をほのめかしつつ、 ジェシカに大胆な衣装と宝石をまとわせると、 妖艶な大人のモデルに転身するよう厳しく言い渡した。 ルーカスの目的はベッドの上の関係だけだと察しながらも、 生活費と妹の学費のため、ジェシカは彼の要求をのむしかなかった。 〈苦労と献身の果てに〉と題して、家族を養うために頑張って働くヒロインを翻弄する愛の物語をお贈りします。ルーカスをいまだに愛するがゆえに、彼の非情な誘惑に抗いきれないジェシカ。彼との将来などないとわかっているのに……。共感必至のヒロインです!
ゲームブックの「ファイティング・ファンタジー(FF)」シリーズ、テーブルトークRPGの「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー(AFF)」の舞台として、数多の人々を惹きつけてきたタイタン世界における〈悪魔の3人〉の対立を描いた物語です。 主役となる悪役は、ゲームブック『モンスター誕生』のザラダン・マー、『バルサスの要塞』のバルサス・ダイア、『火吹山の魔法使い』のオルドラン・ザゴールの3人。 一方、主人公役の騎士ダークメイン、相棒(従者)の異種族チェルヴァー、百戦錬磨の傭兵/盗賊/暗殺者マントラッパーらがいかにものパーティを組み、謎の美女予言者リッサミナが絡みます。 まさしく、一大戦乱絵巻の英雄譚。 ゲームブックファンのみならず、ファンタジーRPG好きの人ならたまらない魅力にあふれたこの小説で、タイタン世界の奥深さに触れてください。 2021年7月には「火吹山の魔法使い」、初邦訳の「火吹山の魔法使いふたたび」をはじめ、FFゲームブック5冊が一挙に復活します(SBクリエイティブ社)。小説『トロール牙峠戦争』はまさにこのゲームブックセットへの橋渡しでもあるのです。