ジャンル : 外国の小説
禁酒法時代のアメリカで、小さな町の酒場から一代で100万ドルのビジネスまで成長させた男の実話です。禁酒法を境にアメリカの社会や人々の生活がどう変わっていったのか。筆者はどのような手口で酒の密造、密輸、密売を行い事業を拡大させていったのか。アメリカの禁酒法時代の話にありがちなマフィアによる抗争は一切描かれず、密造酒ビジネスについて淡々と描かれた作品です。
C.S.ルイスのロングセラー作品『ナルニア国年代記物語』を「回心」の視点で懇切丁寧に解説。登場人物それぞれに異なる「回心」のかたちを分類整理して、読者にも「回心」を促す物語の核心に迫る。ナルニアファン必読の研究書。 第1 章 回心とは何か 第2 章 アスランとの出会いの諸相(1) 第3 章 アスランとの出会いの諸相(2) 第4 章 自己との出会いの諸相(1)─ 卑小なる自己との出会い─ 第5 章 自己との出会いの諸相(2)─ 偉大なる自己との出会い─ 第6 章 登場人物のもつ今日的意義
男らしさと家族のかたちを見つめ直すアイスランド女性文学賞受賞作。母が遺したバラをもって僕は旅に出る。遠くの修道院にある庭園に植えるのだ。ところが、温室育ちの僕の旅は、ままならない。飛行機内で腹痛にもだえ、森でさ迷う。旅で会った女性たちとの関係を妄想しては、空回り。当の庭園は荒れ果てており、手入れを始めたところ、意外な人物が訪れる。かつて僕と一夜をともにした女性が、赤ん坊を預けにきたのだ。こんな僕が父親に!?ゆったりした時が流れる小さな村で、右往左往しながら成長する青年と家族をあたたかく描く長篇小説。
19世紀末、パリ。少女ウジェニーは「霊が見える」と告白したために、家族に勘当され精神病院に入れられた。そこでは女性の苦悩やトラウマが「狂気」と診断されていた。病院で行われた公開講義や舞踏会の史実を元に、社会から排除された女性たちを描いた小説。
文芸愛好会“羽根ペン”倶楽部のメンバーを見舞う悲劇。「誰もがポオを読んでいた」でも活躍したミステリ作家キャサリン・パイパーと犯罪心理学者エドワード・トリローニーの名コンビが難事件に挑む!
余命わずかな元スミソニアン博物館学芸員のため、幻の飛行機械の動画を再現しようとする友人たちが遭遇した奇跡、演劇一族に生まれた6人姉妹の末妹と6人兄弟の末弟が屋敷の屋根裏で出会う不思議……ネビュラ賞や世界幻想文学大賞を受賞した作品ばかり4編を収めた、不世出の天才作家による珠玉の抒情SF選集。
江華島で出会った素性の知れない女は、 渇きを充たすようにカニの醬油漬けを貪るーー。 クォン・ジエによる表題作のほかクォン・ヨソン「桃色のリボンの季節」、ハ・ソンナン「隣の家の女」など、季刊誌『Koreana』日本語版の掲載作品から厳選した、韓国現代文学のアンソロジー。 「この12編は特定のテーマを元に書かれたわけではないが、どこか共通したものがある。それは、食や住処、性といった暮らしの生々しい側面と、そこに亀裂を入れる妄執や思い出の存在だ。人の営みを緻密に活写することで、かえってその暗部をのぞき込んでしまうような、そんな不穏なトーンが全作に共通しているように思える」あとがきより <b>季刊誌『Koreana』とは</b> 韓国の芸術と文化を世界に広めるため、韓国国際交流財団により1987年に英語雑誌として創刊された季刊誌。翌年には日本語版、1993年には中国語版が創刊され、現在では9ヵ国語で発行されている。 旧石器時代の遺物からインスタレーション・アートまで、あるいは朝鮮王朝の宮廷文化から現代のカルチャーまで、韓国の芸術文化を幅広く扱う。日本語版には現代文学の邦訳も掲載されており、本書に収録された作品はその一部となる。 ワタリガニの墓/クォン・ジエ 隣の家の女/ハ・ソンナン マテ茶の香り/チョン・ハナ プラザホテル/キム・ミウォル 桃色のリボンの季節/クォン・ヨソン からたちの実/ユン・デニョン 旅人は道でも休まない/イ・ジェハ 鎌が吠えるとき/キム・ドッキ 塩かます/ク・ヒョソ バラの木の食器棚/イ・ヒョンス てんとう虫は天辺から飛び出す/パク・チャンスン 初恋/チョン・ギョンニン あとがき
哀しみの先にある少しの希望と未来を描く短編集 2009年李箱文学賞受賞作品含む珠玉の11篇! 掲載作品 サクラ新年 深夜、キリンの言葉 四月のミ、七月のソ 天気予報の技法 ジュセントゥティピニを聴いていたトンネルの夜 青色で僕らが書けるモノ 2013年現代文学賞候補作 ドンウク 泣きまね 坡州へ 僕がイングだ 2012年現代文学賞候補作 散歩する者たちの五つの楽しみ 2009年李箱文学賞受賞作 サクラ新年 深夜、キリンの言葉 四月のミ、七月のソ 天気予報の技法 ジュセントゥティピニを聴いていたトンネルの夜 青色で僕らが書けるモノ 2013年現代文学賞候補作 ドンウク 泣きまね 坡州へ 僕がイングだ 2012年現代文学賞候補作 散歩する者たちの五つの楽しみ 2009年李箱文学賞受賞作 あとがき 訳者あとがき
夢も希望もあきらめたはずなのに、 本当は、どこまでも純粋な愛に焦がれている。 元夫の暴力から逃れ、旅に出たサミアは、立ち寄った町で 野性的なのに品格と威厳を感じるハンサムな男性と出会った。 豪華ヨットのクルーらしいそのルカという魅力的な男性は 所持金が底をついた彼女に仕事を紹介するとヨットに誘う。 だが黒い帆と黒い船体を目にして、サミアは息をのんだーー 彼は“海賊王子”の異名を取るマドレナ王国の王子ルカだった! しかも彼に王位を継ぐには花嫁が必要だと言って 便宜結婚を持ちかけられる。 出会ったばかりの住む世界のあまりにも違う男性がなぜ? だがすべてを失った彼女に、選択の余地はなかった。 元夫への恐怖心から結婚はこりごりなうえ、いずれ国王になる人物からの突然のプロポーズ。ためらうヒロインに、彼は元夫から守ると約束しますが……。ホットな作風で大人気、スーザン・スティーヴンスが綴る、ゴージャスなジェットコースター・ロマンス!
ウエイトレスのデイジーは客のレオと意気投合し、その日の夜から、彼との満ち足りた生活が始まった。だがひと月ほどたったある日、レオの家に招かれたデイジーは、一介の店員と思っていた彼が大企業CEOと知り、驚愕する。それどころか、レオはとんでもない秘密を抱えていた。彼こそが、1年前デイジーの父を破滅させた人物だったのだ。「君とは別れたくないが、僕を許せないならすぐに立ち去れ」私は、父を苦しめた卑劣漢に純潔を捧げてしまったの?絶望しつつも彼女は踏みとどまったーお腹の子のために。
2週間の愛人契約。無垢な乙女は、 触れなば落ちん果実となった。 モデルという仕事は華やかでも、ジェマイマは内気な娘だった。 そんな彼女が、若きイタリア人富豪専属の愛人になるとはーー。 だがチェザーレ・デュランテと初めて会食の席で出会った瞬間、 彼女はその強烈な魅力の虜になり、誘われるまま夜を共にした。 会食はジェマイマの従兄弟の事業へ投資を求めるためだったが、 チェザーレはそれを巧みに利用し、愛人契約を迫ったのだった。 「一夜では足りない。2週間、僕の愛人になれば投資をしよう」 濃密な夜を重ねるうち、ジェマイマの心にある想いが芽生える。 2週間では足りない。彼と、永遠にこうしていられたら……。 美しく細やかに男女の心の機微を描くクレア・コネリーの愛人契約ロマンスをお贈りします。もうこのふれあいは情熱だけではないはずと願うヒロインと、それを頑なに否定するヒーロー。二人が想いをぶつけ合う感動のラストまで、一気読み必至です!
リンジーは音信不通の妹の消息を確かめるため、妹のボスである敏腕弁護士アレッシオの事務所を訪ねた。彼は激怒していた。なんと妹は彼の弟と駆け落ちしたらしい。アレッシオは、妹の代わりに君が秘書になれ、と言うが、リンジーにはわかっていた。彼は秘書が必要なのではない。彼の男らしい魅力にどぎまぎしている私をからかっているのだ。これ以上妹の印象を悪くしたくないリンジーは承諾したが、アレッシオから出張に同行するよう命じられ、すくみ上がった。無理よ…彼の前に立つだけで、心臓が爆発しそうなのに。
さようなら、皇太子さま……。 恋人だったこの夜を、私は忘れない。 買い物に出た両親が事故で帰らぬ人となり、ビアンカは茫然自失に陥った。 そんな彼女を、さらなる衝撃が襲うーー母が遺した日記によると、 ビアンカは父の実の子ではないかもしれないというのだ。 出自がわからなくなり、足元が崩れるような不安に苛まれながらも、 ビアンカはウエディングプランナーの仕事に打ち込もうとする。 そんななか出逢った、さる王国のレオことレオポルド皇太子に雇われ、 彼の妹の結婚式を手がけることになった。準備に明け暮れるうち、 黒髪と神秘的な瞳が魅力的なレオに日ごとに惹かれ、 ある夜、ビアンカはとうとう彼に一夜の愛を捧げてしまう。 やがて一国の王となるレオとの恋に、未来などないというのに……。 ロマンティックなシンデレラ・ストーリーを得意とする作家、J・フェイ。ビアンカは身分違いを理由に、愛するレオとの恋から立ち去ろうとします。一方のレオも、妹の結婚式の翌日には、母の選んだ妻候補の中から婚約者を発表することを約束させられていて……。
尊大な社長に反抗したくても、 彼に命じられるままに……。 半年前にロンドンへ出てきて、大企業に勤めているアイヴォリー。 ある日、オランダにいる社長の指示で、大至急資料をそろえたが、 担当秘書のパスポートの有効期限が切れていたため、急遽、 アイヴォリーが代わりに書類を届けにアムステルダムへ飛んだ。 夜遅くに指定のホテルに着いたときには疲れきっていて、 案内された部屋に入ると、ベッドに倒れ込むように眠りについた。 翌朝、近くで声がし、アイヴォリーは目覚めた。「きみは誰だ?」 驚いて見ると、隣のベッドにハンサムで大柄な見知らぬ男性がいる。 なんとそれは、まだ会ったことのなかった社長、ローソンだった。 ああ、よりによって、間違って社長の部屋で寝てしまったなんて! HQイマージュ〜至福の名作選〜より、大御所作家ジェシカ・スティールの初期の珠玉作をお贈りします。失恋を機に、都会に出て頑張る21歳の若きアイヴォリー。そんな彼女が大人の男性ローソンと出逢い、翻弄し翻弄されるキュートでロマンティックな恋物語です!
ある雨の日、バス停にいたクレアラベルに、とんだ災難が降りかかる。前の客に足を踏まれてけがをし、後ろの客に傘で小突かれたあげく、側溝の泥水に足をとられているうちに、バスが走り去ってしまったのだ。だが通りすがりのロールスロイスに拾われ、家まで送ってもらうことに。車の主は長身でハンサムな整形外科医、マルク・ファン・ボーゼル。猫2匹と暮らす彼女の狭いフラットには場違いなほど洗練された男性だ。「5分しかないんだ」彼は傲慢ともいえる態度でそう言うと、そそくさとクレアラベルのけがの手当てをして帰っていった。翌朝クレアラベルは職場の病院で、回診に加わった意外な人物を見て驚く。昨日のあの人だわ!けれど、当のマルクは彼女に目を留めもしなかった。
富も権力もほしいままにする大富豪をもひざまずかせる、この世に唯一のものーーそれは、愛。悩めるシンデレラたちの恋心を軸に、4つの上質なラブストーリーを選り抜いた、心華やぐ短篇集です!
キャシーは広告代理店で働きながら、女手一つで幼い娘を育てている。 力を誇示する男性に対して恐怖心があるため、いっさい身を飾らず 目立たぬようにして異性を遠ざけ、娘との生活を大切にしてきた。 ある日、化粧品会社に向けたプレゼンテーションを任されることになり、 急遽、上司から、化粧をしてセクシーな服を着ていくよう命じられる。 相手先へ向かったキャシーは、精悍な顔だちの男性に正面衝突して驚いた。 高級スーツをまとった長身の彼こそ、化粧品会社の社長ローハンだった! 怖れとともに、胸の奥に甘い疼きを覚え、キャシーは戸惑った。 やがて、そんな彼女の心を見透かすように、ローハンは宣言した。 「堅物を演じても無駄だ。その殻を破って、いずれ必ず君を手に入れる」 大切な娘を育てるため、懸命に働くヒロインの物語をお贈りします。堂々たる権力者のローハンはまさに、キャシーがこれまで避けてきたタイプの男性。彼女は恐怖心と恋心のはざまで懊悩して……。
物語は、今なお封建的な風習が色濃く残るイギリスの小さな田舎で発生します。准男爵の称号を持つハロルド卿が「ビック」という言葉を発しながら息を引き取ります。息を引き取る前にハロルド卿は自身の「告白」ともいうべき原稿をカータレット大佐に託し、公表するかどうかを委ねていました。しかし、その数日後、カータレット大佐も死体で発見されます。ボトム橋の近くの川に生息し、地元では“伝説の大物”と呼ばれれているマスは、釣り上げられた後、なぜ移動していたのか? ハロルド卿が発表しようとしていた原稿には何が書かれていのか? 事件を担当するロデリック・アレン警警部は散らばった証拠を拾い集め丹念に解きほぐし、真相にたどり着きます。随所に張り巡らせた伏線、意外性のある真犯人、供述から徐々に犯人を絞り込んでいく緊迫感、まさに英国黄金期の本格ミステリの面白さを堪能できる傑作。 裁きの鱗/訳者あとがき
広島・長崎に次ぐ三度目の原子力災害「フクシマ」と日本人はどう向き合うのかーー知日家としても知られるスイス人作家アドルフ・ムシュクによる小説。ヘルマン・ヘッセ賞、ゲオルク・ビューヒナー賞をはじめとする数々の賞を受賞した作家が、福島で目の当たりにした被災地の様子と自らの考察をないまぜ書き上げた。 物語:2017年、日本にも造詣の深いドイツ人建築家・文筆家パウル・ノイハウスは旧友ケンの仲介で、東日本大震災・原発事故の被害を受けた村からの招待を受ける。福島復興の一環として「日本のもっとも美しい村」と呼ばれた村に芸術家村を築き、離散した住民を呼び戻したい、ついては助言をお願いしたいとの村長の言葉に、パウルは、ケンの妻・ミツの案内で、現状を視察することになるのだが……。