小説むすび | ジャンル : 外国の小説

ジャンル : 外国の小説

シンデレラは秘密を宿すシンデレラは秘密を宿す

電話もメールも手紙も拒絶されたら、 わたしは一人で産むしかないーー彼の子を。 ミアはイタリア富豪でボスのロッコと公私ともに親密な間柄で、 幸せの絶頂にあった。だが、待ち望んだプロポーズの直後、 事態は急変する。機密を漏らした疑いで会社は解雇、 さらにロッコは婚約も破棄し、ミアを追い払ったのだ。 イギリスへ逃れた彼女は失意の底で妊娠に気づき、動揺した。 せめてロッコに会って直接伝えられたら。そんな願いも空しく、 近づくことも禁じられた彼女は、一人で赤ん坊を産み落とした。 3年後、慎ましく暮らすミア親子の前に予想外の男性が現れる。 ロッコ! 変わらぬ青い瞳に射貫かれ、心は千々に乱れて……。 ドラマティックな作風で人気急上昇のマヤ・ブレイク。今作は、思わず応援したくなるような健気なヒロインのシークレットベビーがテーマです。情感あふれる物語のなかにさりげなく織り込まれた謎解きの要素が、とてもよいアクセントとして効いています。

ほどけた絆と小さな奇跡ほどけた絆と小さな奇跡

結婚も恋愛も、家族のために諦めた。 なのに、予期せず新しい命を授かり……。 病弱な母と車椅子暮らしの妹のため、医師になったエルスぺス。 あるとき上司の結婚式に列席した彼女は、浮かない顔をしていた。 エルスぺスの家族に理解のない冷たい婚約者と半年前に別れ、 いまだつらい思いを抱えている彼女に、見知らぬ男性が声をかけてきた。 フレーザーと名乗った彼も、親戚づき合いで仕方なくここにいるという。 意気投合した二人はいつしか式場を離れ、めくるめく夜をともにした。 けれども、婚約の破談後にもう恋愛は無理だと悟ったエルスぺスは、 翌朝ため息とともに彼のベッドからそっと脱け出したのだった。 一瞬、人生を変えられればいいのに……と思った自分を責めながら。 6週間後、彼女は妊娠検査薬を手に、バスルームに立ち尽くしていたーー 大富豪のフレーザーは貴族の家に生まれながら、不実な父のせいで、受け継ぐはずの称号も屋敷も捨てて母を連れて家を出た過去がありました。以来、愛を信じなくなった彼は、一夜の相手のエルスぺスから妊娠を告げられたとき、はたしてどう応えるのでしょうか?

再会のウエディングベル再会のウエディングベル

身を引き裂かれる思いで別れた彼……。 偶然の再会は、新たな苦しみの始まりだった。 小児病院の看護師ルーシーは、5年前につらい別れを経験した。 病気がもとで、ほぼ子を望めないと医師に言われた彼女は、 温かい家庭を築くことを何より望む最愛の恋人トムに、 泣く泣く別れを告げたのだーー別に好きな人ができたと、うそをついて。 そのトムが今、愛らしい息子を連れ、新しい医長として赴任してきた。 1年前に妻を亡くしたというトムの目には悲しみが浮かび、 3歳の息子と二人だけで生きていくつもりだと、彼は言い放った。 それでも、あの日と変わらず魅力的なトムと一緒に働くうち、 ルーシーは彼への気持ちが5年前と変わっていないことに気づき、 どうしようもなく胸を締めつけられるのだった……。 命の現場を舞台に綴られる感動的なロマンスで人気の作家、ジェニファー・テイラー。本作は、愛するトムのために、優しいうそをつくことで彼の夢を守ったルーシーの、感涙必至の切ない再会物語!

麗しの料理番麗しの料理番

二人に未来はないとわかっていながら、 料理番は、貴族の誘惑に身を捧げた。 ナンシーはマサートン伯爵の娘だが、それは誰も知らないことだった。 冷酷な父親に虐げられて育った彼女は家も名も捨て、料理で身を立てた。 平民でかまわないーーレディの身分に未練などないから。それなのに、 ナンシーは貴族のガブリエル・レイヴンショーに恋をしてしまった。 大怪我をして雑木林に倒れていた彼を見つけ、寝ずの看病をし、 滋養のある食事を作り続けた。会話ができるほど回復した頃には、 ガブリエルはナンシーにとって、ただ一人の愛する男性になっていた。 活力を取り戻した彼に「身分差など関係ない」と熱く求められ、 ナンシーは無垢な身を捧げたが、このときまだ、彼女は知らなかった。 ガブリエルと、彼女の秘密の生家マサートン伯爵家との関係を。 ガブリエルが大怪我をして倒れていた理由と、マサートン伯爵家との関係が明らかになっていきます。ナンシーは彼の助けになりたい一心で危険な生家に戻ることを決意しーー。一途なヒロインの健気な愛と献身に胸が熱くなる、サラ・マロリーの感動作!

売り渡された娘売り渡された娘

美しき略奪者に売り渡されたことを、 清らかな乙女はまだ知らない……。 16歳の孤児マリアンは後見人のカーステアズから、 今後は彼の知り合いの貴族のもとで暮らすようにと告げられる。 親切な老紳士だろうと思って屋敷を訪れると、 彼女を迎え入れたデズモンド卿は、若く野性的な美男だった。 じつは、デズモンド卿にポーカーで負けたカーステアズが、 持ち金がないため、代わりに“被後見人”を譲ると言ったのだ。 だが、デズモンド卿はそれを誤って娼婦と解釈しており、 大人っぽいドレスを着て現れたマリアンを、寝室へといざなった。 何も知らない無垢な彼女は、思わぬ展開に呆然とした。 なぜ、こんなことに……! 彼の腕の中で、マリアンは運命を呪った。 迎えの御者に連れられ辿り着いたのは、ポピーやダリアが色鮮やかに咲き乱れる荘園屋敷。まるでおとぎ話のような景色に胸弾ませるマリアンでしたが、その夜に起きたとんだ事態に思わず涙をこぼします。そこで過ちに気づいたデズモンドは……? 感動の名作です。

愛を知った一週間愛を知った一週間

教師をしているジェーンは、内気で目立たない存在の26歳。 ある夏、旅先のコート・ダジュールで地図を見ていてぶつかった、 グリーンの瞳をした男性ザビエルの美しさにどぎまぎした。 だが奥手で経験のないジェーンは、彼からの食事の誘いを断ってしまう。 その後、たまたま訪れたホテルで再びザビエルと出会い、 なんと彼がホテル王で名うてのプレイボーイであることを知った。 やっぱり、相手に不自由しない彼が私に本気になるはずがないわ……。 それなのに、「ここにいる1週間、僕と過ごしてほしい」と囁かれ、 ザビエルの抗いがたい魅力に、思わず知らずうなずいていた。 4カ月後、イギリスに戻ったジェーンは一人、つわりに苦しんでいたーー 女性に苦労したことのないザビエルは、最初の誘いを断られ、なんとしてもジェーンを落とそうと躍起に。しかし、約束の1週間が終わると、彼の態度はあまりにそっけなくて……。〈遅咲きの恋の花〉と題して、奥手なヒロインの甘く切ない恋模様をお届けします!

ソーンダイク博士短篇全集(第3巻)ソーンダイク博士短篇全集(第3巻)

探偵小説黄金時代に入り、さらに円熟味を増すソーンダイク博士探偵譚。第3巻収録の短篇集『パズル・ロック』『魔法の小箱』は毒殺、暗号、アリバイ、幽霊出現など多彩なテーマと独創的なトリックの宝庫! ジョン・ソーンダイク博士は、20世紀初めに数多登場したシャーロック・ホームズのライヴァルたちの中でも最も人気を博した名探偵である。当時最新の科学知識を犯罪捜査に導入、顕微鏡をはじめ様々な実験器具を用いて証拠を調べ、事件の真相をあばいていく法医学者ソーンダイクの活躍は読者の喝采を浴びた。また短篇集『歌う骨』では、最初に犯人の視点から犯行を描き、次に探偵が手がかりを収集して謎を論理的に解き明かす過程を描く「倒叙ミステリ」形式を発明した。真相解明の推理のロジックに重きを置いた作風は、現在も高く評価されている。本全集は、ソーンダイク博士シリーズの中短篇42作を全3巻に集成、初出誌から挿絵や図版を収録し、完全新訳で贈る、探偵小説ファン待望の決定版全集である。 《パズル・ロック》 パズル・ロック 緑のチェックのジャケット ネブカドネツァル王の印章 フィリス・アネズリーの危難 疫病をまき散らす者 バーナビー事件 砂丘の謎 バーリング・コートの幽霊 謎の訪問者 《魔法の小箱》 魔法の小箱 箱の中身 巧妙な隠れみの 法廷の博物学者 ポンティング氏のアリバイ パンドラの箱 巨獣の手がかり 急を救う病理学者 瓦礫で集めた情報 付録 キングズ・ベンチ・ウォーク五A番地(パーシヴァル・メイスン・ストーン) 解説 渕上痩平

ホテルホテル

〈ボウエン・コレクション2〉全3巻 第1回配本! 20世紀英国文壇を代表する作家エリザベス・ボウエン。 1920-30年代という戦間期の不安と焦燥を背景に、 ボウエンならではの気配と示唆に浮かぶ男女の機微ーー。 本邦初訳の初期小説三冊を集成した待望のコレクション。 イタリア・リヴィエラ海岸のホテルはホリデー客でにぎわっている。医者になりたいシドニー・ウォレンは受験の疲れを癒しに、束の間ここにきている。彼女は倦怠感を漂わせる未亡人ミセス・カーに心惹かれる。ミセス・カーには20歳の息子ロナルドがいて、ドイツからここにやってくるという。ミルトン牧師、ロレンス三姉妹、第一次大戦の後遺症に悩む青年アメリングをまじえ恋がもちあがり……。イギリスの風習喜劇の雰囲気と1920年代戦間期の不安な心理を、地中海の陽光まぶしいひと夏に鮮やかに浮かび上がらせたボウエンの手腕、長篇デビュー作。 豊崎由美氏推薦! 「ボウエンは会話だけでなく、描写によってそこで何が起きているのかを示す。登場人物の行動、いる場所、そばにある物、聞こえている音、すべての描写を総動員させて、ボウエンは登場人物の発する言葉の背後にある気持ちや意味、それが発せられた理由となる過去を匂わせる。 だから、一行たりとも読み飛ばせない。丁寧に文章を追っていく読者だけが、ボウエンがそこここに仕掛けている小説の技巧に舌を巻き、物語全体の絵柄が浮かび上がってきた時の喜びを得ることができるのだ」(パンフレットより抜粋) 太田良子(訳者) 「エリザベス・ボウエンは1899年にアイルランドのダブリンで生まれ、1973年にイングランドのロンドンで死去した。文字どおり20世紀と共に生きたボウエンは、二つの祖国を持ち、300年間イングランドの植民地だったアイルランドの宿命的な独立戦争、世界を荒廃させた二度の世界大戦に関わって創作活動の根底に置き、長篇小説10篇と短篇小説約100篇を書いた。今回の〈ボウエン・コレクション2〉に入った『ホテル』は彼女の初めての長編小説で、先行の〈ボウエン・コレクション〉の『エヴァ・トラウト』はボウエンが完成させた最後の小説であり、ボウエンの小説全10冊が国内ですべて刊行されることになった。ボウエンの作品は21世紀の今、文学や歴史や世界観の新しい潮流を検証する意味であらためて評価が進む一方、ボウエンは緑の国アイルランドのホスピタリティと、美しい庭園を持つ荘園屋敷を受け継ぐイングランドの文化を愛して作品に籠め、移り替わる自然を、春夏秋冬、忘れられない美しいシーンにして数多く描き出している。白いモスリンのドレスの少女、断髪にして短いスカートでロンドンを闊歩する女は、それぞれに時代を表わし、ヒロインが運転するダイムラーやジャガーは、時代の先端を行く高級車である。小説や短篇のヒロインを通してフィクションが見せる広い世界の可能性を切り開いた点から見ても、エリザベス・ボウエンは他の追随を許さぬ作家である」(パンフレットより)

小さな心の同好会小さな心の同好会

ーー私たちは、なぜ分かりあえなかったんだろう? 2019年、韓国文壇最高峰「李箱文学賞」を受賞したユン・イヒョン、待望の最新作品集。 社会から軽んじられてきた主婦たち、いつのまにか生じた溝にゆれるLGBTカップル、社内での性暴力を告発した女性……。 すこしの誤解やすれ違いから愛する人や大切な仲間を一瞬にして失う痛み……私たちは、なぜ分かりあえなかったんだろう? やり場のない怒りや悲しみにひとすじの温かな眼差しを向け、〈共にあること〉を模索した十一の物語。 私に似た誰かが、あなたに似た誰かといつか出会う想像をする。 異なる、よく知らないという理由で彼らがお互いを憎み、永遠に背を向けることがないようにと願う気持ちから、私が過ごしてきたある時間を束ねた。 この壊れて粉々になった言葉、まだ答えを知らない問いかけが対話のはじまりになってくれたらうれしい。--著者「あとがき」より ■ 小さな心の同好会 ■ スンヘとミオ ■ 四十三 ■ ピクルス ■ 善き隣人 ■ 疑うドラゴンーーハジュラフ1 ■ ドラゴンナイトの資格ーーハジュラフ2 ■ ニンフたち ■ これが私たちの愛なんだってば ■ スア ■ 歴史 ■ あとがき ■ 訳者あとがき

ミカンの味ミカンの味

『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者、チョ・ナムジュの新作長編小説!!空と海も区別できない、恐ろしく黒い夜。その夜のように茫漠としていた心。互いの本心だけなく自分の本心もはっきりわからなかった。(本文より)まるで自分のことが描かれているかのようだと、女性たちからの高い共感と支持を集めてきた著者が新作小説『ミカンの味』で主人公に選んだのは、4人の女子中学生。 中学校の映画サークルで出会ったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは「いつも一緒にいる4人」として学内で知られている。中学3年生になる直前、済州島に行った彼女たちは衝動的に一つの約束を交わし、タイムカプセルに入れて埋める。未来が変わるかもしれないこの約束の裏には、さまざまな感情と計算による四者四様の理由が隠されていた。本作は、この約束をめぐる4人の少女たちの話を交互に生い立ちや現在を語る形で展開。幼なじみとの関係が突然終わってしまった傷を抱えるソラン、教師からの期待が大きく学校一モテるのにいつも寂しいダユン、古くさい父親と突然の困窮にイラ立ちを募らせるへイン、理由がわからないまま仲間外れにされた経験を引きずるウンジ。言葉にできない感情の狭間で揺れながらも何かを?もうともがく少女たちの物語は、いつかの自分の姿に重なり、うずく心を優しく包み込んでくれる。まったく新しい「私たちの物語」の始まりだ。■著書プロフィールチョ・ナムジュ/1978年、韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学社会学科卒。卒業後は放送作家として社会派の「PD手帳」「生放送・今日の朝」など時事・教養番組を10年間担当した。2011年、長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。16年に発表した『82年生まれ、キム・ジヨン』は韓国で130万部を超える大ベストセラーになり、世界25カ国で翻訳されている

エーコ『薔薇の名前』エーコ『薔薇の名前』

▼巨人(エーコ)の肩の上から望む「中世」の景色 『薔薇の名前』の緻密な物語は、ディテールを押さえてこそ楽しめる! 本書では、エーコの想像力の源泉にして「舞台装置」である中世ヨーロッパを、背景知識から丁寧に解説。 知の巨人が綿密に作り上げた「中世」の世界を、鳥の目と虫の目を通じて読み解いてみよう。 序  『薔薇の名前』の解読  『薔薇の名前』と西洋中世研究  エーコと「中世」との距離  美学から記号論へ  知の巨人エーコ、小説を書く 1 『薔薇の名前』の舞台  物語の枠組み  プロローグ──時代背景  宗教と政治──教権と俗権の対立  宗教と社会──異端と教会改革  民衆的異端の拡大──ヴァルド派とカタリ派  托鉢修道会の成立──ドミニコ会とフランチェスコ会  一四世紀における聖俗権力の対立構図  中世の世界へ──舞台としての修道院  修道院の建物の配置──ザンクト・ガレン修道院の平面図  修道院の生活──『聖ベネディクトゥスの戒律』  吹きすさぶ雹──アデルモの死  血の甕──ヴェナンツィオの死  迷宮の謎  アドソの冒険  茶色く変色した指と真黒な舌──ベレンガーリオの溺死  再び迷宮へ──〈アフリカノ果テ〉  渾天儀──セヴェリーノの惨殺と「奇妙な書物」の行方  異端審問官ベルナール・ギー  千匹もの蠍の毒──マラキーアの死  『キュプリアヌスの饗宴』  〈四ツノ第一ト第七デ〉  ホルヘとの最後の対決  世界燃焼──崩れ落ちる図書館  最後の紙片  言うまでもなく、中世から  2 『薔薇の名前』の構造  『薔薇の名前』の読み方  メルクのアドソ  バスカヴィルのウィリアム  『ヨハネの黙示録』とアドソの幻視  修道院の殺人と『ヨハネの黙示録』  ブルゴスのホルヘ  笑いと破壊、あるいは神聖なる秩序の行方  イマジネールの怪物たち  バベルの塔としてのサルヴァトーレ  村の娘とアドソの恋  迷宮としての図書館  始まりと終わり──タイトルとその意味 3 『薔薇の名前』の世界への鍵  写本と羊皮紙  巻物から冊子へ  写字室と写本の製作  読むことと眼鏡  聖なる読書から学者の読書へ  写本製作の新時代  紙の製造  異端の烙印  「キリストの清貧」をめぐって  『ヨハネの黙示録』と終末論  異端審問と刑罰  異端審問記録の作成・保管・利用  ある異端審問記録の数奇な運命  失われてしまった写本をめぐる物語  書物は何を伝えるか──世界を読み解くとは? 注 参考文献 あとがき 図版出典一覧

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